[旧作]夢と外道とスクールアイドル【無期限更新停止】   作:48パンプキン

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前回のあらすじ!

のんたんお披露目ライブ大成功!

smile・VOICE、新聞デビュー!

双子、お互いのイマを知る!



番外編:そのときの彼女たち

「あのね!伝えたい事が、あるんだ。」

一体どんな事なのでしょう。隣にいる穂乃果もあまりピンと来てないみたいですし。

 

「実は、これ…」

「ん?なにこれ?」

ことりが出してきたのは大きい茶封筒。何かの書類のようですが…

 

「推薦入学証明書、ゆーてぃーえっくす?なにこれ?」

「推薦入学を認める文書ですね。しかもUTXって、ことりまさか!」

「うん。この前、デザインのコンテストがあったでしょ」

「あのことりちゃんが最優秀賞を貰ったやつ?綺麗だったなーあのデザイン!フワフワしてて、キラキラしてて!」

「穂乃果、話が進みませんよ。」

「ああ、ごめんごめん」

全く、穂乃果はいつもそうなんですから。走り出したら止まらない。まあそういう穂乃果が私もことりも好きんですけどね。

 

「ふふ、穂乃果ちゃんありがとう。…それで、そのこんてすそのコンテストでの成績が評価されて、今度UTX学園にできる服飾科に推薦招待生として呼んでもらえることになったの。」

「ことりちゃんすごい!」

「すばらしいじゃないですか。さすがですね。」

招待生になるなんて、幼なじみとして誇らしいですね。

 

「それでね、私その話受けようと思うの。だから……3人で一緒に音ノ木坂には、行けない……」

「あ……。」

「……そっか、そうだよね!ことりちゃんの夢の為だもん!全力で応援してあげなきゃ!ね、海未ちゃん!」

「え?ええ、そうですね。陰ながら応援しますよ、ことり。」

「2人とも、ありがとう…!」

「あ!穂乃果お母さんに店番頼まれてたんだった!早く行かなきゃ怒られる!2人ともまた明日ね!」

穂乃果、あなた…。

 

「ごめんね、海未ちゃん」

「いいんですよ。穂乃果も言っていましたが、ことりの夢のためですよ。昔から言っていましたよね。夢はデザイナーと。」

「うん、この前のコンテストが終わったあと、UTXの人から連絡があってね、来てみないかって。お母さんも、せっかくのチャンスなんだから頑張ってみなさいって言ってくれたの。」

なるほど、もう水面下で話が動いていたわけですね。

 

「隠してたわけじゃないんだけど、どうしても2人には言い出せなくて…」

「仕方ないですよ。事が事ですから。それよりも、」

「うん。穂乃果ちゃんには小鳥からもう一度話すよ。幼なじみだもん。」

穂乃果とは小さい頃から家族ぐるみでの付き合いですが、あんな穂乃果は見たことありませんでしたことりもとても辛そうで…同じ幼なじみとして、私に出来ることは…

 

 

翌日、剣道場

 

 

「一本!どうしたの穂乃果、元気ないけど」

「部長、ごめんね」

「ほんとに大丈夫?具合が悪いとか?」

「え?いやっ!全然大丈夫だよ!ほら!」

「全く、穂乃果が元気ないと私も他の部員も心配するんだよ?まぁ、引退が近いとはいえあまり無理はしないでね」

「えへへ、ごめんごめん」

穂乃果、とても無理をしています。見た目では気丈に振舞っているように見えますが、目にくまが見えますし…心配です。

 

 

「園田、ちょっといいか?」

「は、はい、先生どうしたんですか?」

「ここじゃなんだから、少し場所を移そう」

「は、はあ…?」

どうしたのでしょう、いつもは豪快な顧問って感じの先生なのですが。

 

 

廊下

 

 

「実は、お前を星望高校にスポーツ特待生として推薦しようと思ってる。」

「え?星望高校ってあの!?」

「ああ、理事長さんが弓道好きって事で武道系の部活にとても力を入れている高校だ。最近はスクールアイドルグループも出来たってことで、とても盛り上がりをみせているらしい。」

「そんな所に、私でいいんですか?」

「お前は都大会はもちろん、関東大会でも好成績を残しているうちのエースだ。全国で見てもお前レベルの奴らはそう多くはないだろう。だから推薦することにしたんだが…」

 

「少し、考えさせてください。」

「ああ、だがあまり時間もない。できるだけ早く返答してもらえると助かる。」

「分かりました。」

「南は、UTXに行くんだろ?」

「はい。だからは私が星望に行ったら穂乃果は…」

「まぁ、はなればなれになるだろうな。近所とは行っても星望はここから少し離れた所だ。高坂は家のことや学力を考えると、音ノ木坂ほぼ一択だろう。」

「ですよね…」

「まぁ、決めるのはお前達だ。公開のないようにな」

「ありがとうございます」

はぁ、私はどうすればいいのでしょう。

 

 

剣道場

 

 

「ーーー!」「ーー、ーーー!?」

なんでしょう、中から人の声が聞こえますね、どうやら口論してるみたいですが、もう練習時間は終わっているはず。一体誰が…?

 

「どうしてことりちゃん!なんで音ノ木坂にするの!?」

「だって、3人で…」

「どうして自分の夢を捨てようとしちゃうの!」

「だって、ことりは一人だと何も出来ないから…」

「何も出来ない?違う!できないんじゃなくて、しようとしないだけだよ!」

はあ、大体の事情は 今の会話で分かりました。穂乃果に加勢するとしましょう。

 

「穂乃果の言う通りですよことり。何もできないという前提がおかしいですが、夢を捨てるのは愚かな事です。」

「海未ちゃん…なんで2人はそんなこと言うの? 3人で同じ高校に通えるんだよ?」

「…もっと後に言おうと思っていましたが、仕方ありません。」

「?なに、海未ちゃん」

「先ほど先生に、私を星望高校へスポーツ特待生として推薦すると言われました。」

「星望高校ってあの!?」

「はい。ですが私、この話蹴ろうと思います。」

「な、なんで海未ちゃん!?」

 

「だって、3人で同じ高校に通えないからです。」

 

「!!」

「今ことりがしてるのは、こういうことなのですよ?」

「海未ちゃん…」

「私はことりの夢に良くない影響があるのにも関わらず、一緒の高校に通うということは出来ません。」

ここまで言えば分かってくれますかね…

 

「海未ちゃんの言う通りだよ!私の知ってることりちゃんは一見大人しそうに見えて意外と負けず嫌いな子だった!だけど今は違う、今のことりちゃんはわがままな子供だよ!」

「え…?」

「ことりちゃんの夢はね、穂乃果たちの夢でもあるんだよ。だって穂乃果たちは自分の未来が決まってる。」

「私と穂乃果はそれぞれ家を継ぐことが義務付けられてます。ですが、ことりは夢を追うことが出来ます。」

「それなのに、何でことりちゃんは自分でその可能性をなくそうとしちゃうの…!」

「……穂乃果ちゃん、海未ちゃん。」

ふふ、穂乃果も成長してますよ。私なんか目じゃないくらい。

 

「ことりちゃんは穂乃果たちにはない才能がある。お菓子作り、裁縫、なんでもできる!」

「私もそういうことりに嫉妬すること、あるんですよ?」

「だからこそ、夢は捨てちゃいけない。持ったらただて放しちゃいけないものなんだよ。」

「……。」

 

「だからことりちゃんが今すべきこと、わかるでしょ?」

「わからないとは言わせませんよ?」

「わー、海未ちゃんこわーい」

「穂乃果、あなたどっちの味方なんですか!」

「穂乃果はことりちゃんの味方!」

「ふふっ」

「あ、笑ったね!」

「ことりには笑顔が一番ですよ。」

「ことりちゃん、ファイトだよ!」

「うん。ありがとう、2人とも。」

なんとか一件落着ですね。世話のかかる幼なじみです。

 

「で、海未ちゃん!さっきのどういうこと!?」

「え?な、なんのことですか?」

「星望高校のことだよ!推薦ってほんと?」

「え、あ、あー、はい。本当です!」

「すっごいなぁー!ことりちゃんはUTXで海未ちゃんは星望かぁ。」

「いくんでしょ、海未ちゃん。」

「ええ、家業を継ぐためです。それに、」

「それに?」

「私は今まで2人に頼りきって生きてきました。だから次の高校生活は、1人で頑張ってみたいんです。」

「海未ちゃん…うん!穂乃果応援する!」

「穂乃果…」

「穂乃果には応援することしか出来ないもん!2人とも、ファイトだよ!」

「はい!」「うん!」

 

 

その夜 高坂家

 

 

「お姉ちゃーん、ご飯だよー。…お姉ちゃーん」

「ぐすっ、ぐすっ」

「どうしたのお姉ちゃん!?」

「ううん、なんでもっ、ないっ!」

「海未さんたちのこと?」

「……」コクン

「うん。今はいいよ。たまには胸貸してあげる。話は聞いてるよ。2人とも、別の高校行くんだってね。」

「ゔんっ、ぅゔっ、さびじぃよぉ」

「そうだね。今は、今だけは泣いていいんだよ。」

「うんっ、うんっ。ひっぐ、うっうぅぅ」

 

 

 

UTX学園

 

 

 

「ツバサ、なんだそれは」

「新しいパーティーが開かれるそうよ。1度に沢山のスクールアイドルが集まるまさに祭典。名前は」

 

 

「…ラブライブ。」




次章予告!

季節は夏から秋へ!

ついに開かれるスクールアイドルの祭典、ラブライブ!

その栄冠に輝くのは?

そして時は流れゆき、また新たな始まりへ!

第3章 「夢見続けたミライ」


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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