[旧作]夢と外道とスクールアイドル【無期限更新停止】   作:48パンプキン

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前回のあらすじ!

合宿スタート!

夏祭りへレッツゴー!

双子、再開!


流れ星が堕ちるように:後編

「杏樹、なんでここに…?」

「お姉ちゃんこそ。まぁ、大方パパの差金だろうけど」

どういうこと?パパが杏樹にも別荘を貸してたってこと?

 

「それよりお姉ちゃんさ、なんでスクールアイドルやってるの?」

「え…?」

「またお姉ちゃんは……」

そう言うと杏樹は走り去っていった。

 

「あっ、ずーやん!」

「どうゆう事なのよこれ」

「とにかくにこっちはずーやん追って!ここではぐれたら見つからへんで!」

「わ、分かったわ」

 

「………。」

「梨里亜、大丈夫…?」

「あのー、VOICEの2人よな?」

「あなたは…」

「うちは東條希。あのふたりと同じスクールアイドルsmileのメンバーや」

 

『VOICEってあの?』『もう1人はsmileって言ってたけど』

『だれ?』『スクールアイドルだよ』

 

「ちょっと周りも騒がしくなってきたし、場所移そか」

「え、ええ」

 

 

 

「ちょっと、あんじゅ!待ちなさいよ!」

…ここまで走ればもう来れないかな

 

「はぁっ、はぁっ、一体なんだっていうのよ」

「…むかし」

「え?」

「昔はすごく仲が良かったんだ。私たち姉妹。何をするにも、どこへ行くにもいつも一緒。片時も離れたことは無かった。だけど」

「……だけど?」

「悲しいよね、どんなに一緒にいたって、どんなに仲が良くたって、崩れる時は、一瞬なんだよ?」

そう、あれはあの文化祭が終わってからだった。

 

 

 

『すごーい!梨里亜ちゃん頭いいんだね!』

『運動もできるし、天才だね!』

『う、ううん。そんなことないよ』

それまで自他ともに認めるぼっちだったお姉ちゃんは、元々密かにあった人気も相まって学校中の人気者になった。

 

私はやっとみんながお姉ちゃんの魅力に気づいてくれたんだって、すごく嬉しかった。だけど、

 

『杏樹ちゃんて、なんかむかつかない?』

『ワガママだし、姉と比べるとね…』

『結局は梨里亜ちゃんのおまけか』

みんながお姉ちゃんに惹かれていけばいくほど、私からは人が離れていく。だから私は努力した。少しでもお姉ちゃんに追いつけるように。

 

『梨里亜ちゃん、期末テスト総合3位だって!』

『うそ…やったー!』

『……32位』

それでも、妹は姉には勝てない。そういう宿命なんだ。

 

だから、だから私は

 

『杏樹!やったよ私3位になったよ!』

『……!』

『あ、あんじゅ!ちょっとどこ行くの!?』

 

決壊した。してしまった。

 

『あんじゅ、どうしたの急に走り出して』

『お姉ちゃんはいいよね、何でもできるし、なにをしてもみんなから褒められるし』

『え…?』

『だから分からないんだよね。そうやってお姉ちゃんが褒められている中に埋もれている、そんな可愛そうな子達のことは』

『なにを、いってるの?』

『私はお姉ちゃんが大好き。でもこのままだと大好きが変わっていってしまうかもしれない。だから、私はお姉ちゃんからいなくなる。…じゃあね。』

 

 

 

「そうして私は『杏樹』という私を捨てて、音ノ木坂に入学し一人暮らしを始めた。そうすれば、お姉ちゃんの事も、全ての原因のダンスのことも、忘れられると思ったから…」

 

 

「私が悪いのはわかってる。でもダメだった。」

「あんじゅ」

「ごめんね、にこ。私やっぱり」

「やめるって言うの?」

「……うん」

「ここまできて諦めちゃうの?人気も上がってきて、ラブライブ出場に向けて頑張ろうって、今回の合宿もその為でしょ?なのにここでやめるっていうの!?」

「ほんとにごめん。でも私は」

 

「うじうじすんなー!」

 

「へっ?」

にこ、日頃から声でかいとは思ってたけど、そんな大きい声出せるなんて

 

「昔のことはよく知らないわ。だけどあんじゅはあんじゅでしょ!姉がなによ!周りが何よ!そんなもの全部倒していきなさいよ!私や希だっているし!」

「た、たおす?」

「そうよ!それに姉倒してついでにA-RISEまで倒せればオマケにラブライブも優勝出来るわよ?」

「ふ、ふふっ、はははははは!」

「なっ、なによ!?」

「倒すって、お姉ちゃんやA-RISEを?にこが?むりむり!あははははは!」

「ぬぁんですってぇ!?」

にこにーちびだし。できないよ!

 

「でも、ありがとう。元気でた」

「やっと戻ってきたわね。あんたは笑顔が一番よ、相棒」

 

 

「2人にそんな過去があったなんて」

「驚きやね」

「私が悪いの。杏樹のこと、何も考えてなかった。ずっと謝りたかった。もちろん今も」

「そう思ってるなら、大丈夫なんやない?」

「え?」

「だって今もずーやん好きなんやろ?」

「もちろんだよ!杏樹のお友達なら分かるよね?髪の毛がふわふわで、スタイルが良くて、文武両道で、ぎゅっとするとあったかくて…」

「わ、分かったから梨里亜、落ち着いて」

「すごい妹愛やな」

これくらい姉として当然!

 

「とにかく、それだけ妹さんのこと大切にしてるなら大丈夫じゃない?」

「せやね、ずーやんもその気持ちは変わらんやろし」

「ほんとに?」

でもあれだけ冷たくされてるし…

 

「嫌われてたらどうしよう」

「「重度のシスコンね(やな)」」

「ハモるほど!?」

3人とも笑った。私は少し不本意だけど!

 

「そういえばあなた、どこかで見たことあると思ったら」

「やっと気づいたん?意外とにぶいんやな」

「あれ?二人共知り合い?」

「うん、生徒会同士の集まりで少し顔合わせした程度やけど」

「まさかスクールアイドルなんてね」

「ふふっ、これも運命やね」

世間って意外と狭いんだなぁ…

 

 

「あ、いたいた!おーい!」

「にこっち!ずーやんも!」

「すまないわね、うちの連れが迷惑かけてなかったかしら?」

「いいえ、大丈夫よ」

「酷いなあにこっちたら。ウチがいつも迷惑かけてるみたいやん」

 

「……。」

「…お姉ちゃん」

「はっ、はい!」

「私が負けず嫌いなの知ってるよね?」

「え?杏樹が私に徒競走34連敗してる話?」

「そうじゃなくて!」

 

「いや、ずーやん弱すぎやろ」

「何をどうしたらそんなに負けるの…?」

「私、唯一あんじゅに勝てるもの見つかったかも」

 

「とにかく!私はもう負けない。ラブライブに出て、お姉ちゃんに勝つ!だからお姉ちゃんも私と戦うまで負けないで!」

「…うん。わかった!」

「じゃ、2人とも行くよ!」

「え、ちょっと待ちなさいよ!あんじゅ〜!」

「また会おな!」

 

「風のような出来事だったわね」

「でも、私たちにも目標ができた」

「そうね、頑張らなきゃ」

輝くステージで、妹に会うまで!

 

 




次回予告!

ラブライブ本選はじまる!

smile、VOICEは出場できるのか!?

そして最大のライバル、A-RISEは…?

次回、第14話「このみち」


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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