[旧作]夢と外道とスクールアイドル【無期限更新停止】 作:48パンプキン
あんじゅ、アイドル研究部入部!
すごい速さで抜けて行く部員達!
思いをぶつけるにことあんじゅ!
あんじゅちゃん、大復活!!
「「フェス出演!?」」
「ああ、先日の説明会の反響が凄くてな。フェスの運営から依頼が来たんだ。」
校長先生に呼び出されたから何かと思ったら、まさかそんなことになってるとは…。
「で、どうするんだ君たち。でるのか?」
「梨里杏、どうするの?」
「もちろん!でます!」
「あぁ、そういうと思ったよ(先に運営にOKって言ったの無駄にならなくて良かった)」
よーし!これからの練習、気合い入れていくぞー!
放課後 優木家
「もうむりだぁ〜、うごけないよぉ〜」
「ちょっと、梨里杏もうダウン?」
「いやいや、絵里体力ありすぎ…」
「まぁ、バレエの他にもいろんな習いごとしてたからね。体力には自信あるのよ。梨里杏こそ、少し体力無さすぎじゃない?」
「いやぁ、受験勉強とかもあって体育の授業以外で運動してなかったから」
「それなら尚更がんばらなきゃ。よし、もう一回いくわよ!」
「ひ、ひぇ〜!」
絵里、スパルタすぎるよぉ〜…
数時間後
「ふぅ、今日はここまでにしましょう」
な、なんとかやり遂げた。脚が大笑いしてるよ。
「梨里杏お嬢様、夕飯のご用意ができました。」
「じいや、ありがと。」
「よろしかったら、絢瀬さまもどうぞ。」
「いいんですか?じゃあ、お言葉に甘えさせてもらおうかしら」
ということで絵里と家で夕飯を食べることに。パパもママも仕事で今日は遅いから、じいやを抜いたら2人きり。なんかお泊まり会みたい!
カチャ、カチャ…
と、おもってたんだけど、実際は食器の音だけが部屋に鳴り響いている。絵里はずっと無言だし、じいやはどっかいっちゃったし、なんだか気まずい。な、なにか話題は…
「あ!そうえば絵里、亜里沙ちゃんは?」
「あぁ、まだ日本にいるわよ」
「え?大丈夫なの?」
「大丈夫よ。今頃家で…」
同時刻 絢瀬家
「へっくし!あっ、あーあ。また負けちゃった。むー、もう一回だ!」
優木家
「いまごろ家で日本のゲームに夢中だから」
「そ、そうなんだ。」
「ずいぶん日本が気に入ったみたいでね。こっちの学校への転校も考えてるらしいわ。」
すごい日本愛だなぁ。日本人の私より上かも?…にしても絵里、そっけないなあ。練習の厳しさが嘘みたい。
「ねぇ絵里!どうしたの?練習の時の覇気がないよ?」
「べっ、べつに?!なんでもないわ!」
「うそ、さっきから俯いて目もあわせてくれないじゃん」
なかなか強情だなあ。こうなったら強引にでも!
「それ!」
「あ!ちょっと!」
「ふふん!…え?」
絵里はまるで、モモンガのようなうるうるした目をしていた。
「ど、どうしたの絵里!?」
「ち、ちがうわ!これは目にゴミがはいって…」
「1度に両目にゴミが入るわけないでしょ」
「ちがうの!決してはじめての友達との夕食に感動してるとか、そういうんじゃないから!」
え、そういうことなの?ていうか照れる絵里がかわいい。
「なぁんだ、そんなことだったんだ」
「そんなことって、私にとっては人生を揺るがす大事件よ!?」
「私も同じだよ、絵里。」
「え?」
「私も友達と夕飯なんてはじめてなの。ましてや友達を家に呼ぶなんて…ってね。」
「梨里杏……ハラショー!!」
絵里はそう言うと私に抱きついてきた。大きいおっぱいに埋れて窒息しそう…
「え、えり、くるしい…」
「あぁ!ごめんなさい!」
はぁ、死ぬかと思った。おっぱいで。
「ていうかさっきの、ハラショーって?」
「母国ロシアの言葉なの。意味よく知らないけど」
「しらないんかい」
「それよりも梨里杏、これからは私の事、エリチカって呼んで!」
「え?急にどうした?」
エリチカ?なんだそれ?
「エリチカって言うのはね、尊敬するおばあ様に呼ばれてたものなの。それからこの名前は本当の友人にしか呼ばせない、そんな大切な名前なの。」
「そ、そんな大切な名前で呼んじゃっていいの?」
「梨里杏だからこそよ。あなたとはこれからもずっと一緒。そんな気がするの。」
え、えぇ〜、責任重大すぎる…
「だから受け取って、梨里杏。私の大切な友人。」
「う、うん。わかったよ、絵里…じゃなかったエリチカ。」
「ふふ、すぐにじゃなくて、ゆっくりでいいのよ?」
「ううん。絵里…チカが決死の覚悟で私に教えてくれたんだもん。大切に呼ばせてもらうよ」
「…ありがとう、梨里杏。」
(やっぱり、梨里杏に、教えてよかった。本当に優しい子。この子となら、私はもっと高みへいけるかもしれない。)
なんか、とんでもない事になってた気がする。でも、本当の、大切な友人、か。うれしいなぁ、やっと絵里、ううん、エリチカと友達になれた気がする。
フェス当日
「ついた!」
「大きい会場。ここでライブするのね…」
「たしか1000人くらい入るって言ってたよ」
正直、デビューしたての私たちには破格の扱いだと思う。でもだからこそ、ここでがんばらなきゃ。
「ふふ、もえてきたわね。」
「ふーん、結構度胸あるのね。あなた達。」
「!あなた達は?」
「私たちを知らないスクールアイドルがいるとはな。」
「私たちはA-RISE。このフェスの主催であるUTX学園のスクールアイドルよ。」
「あらいず…」
「今回は来て下さってありがとう。星望高校のVOICEよね?あなたがリーダー?」
A-RISEの人はエリチカを見た。失礼な!確かに総合的に見てもエリチカのが上だけど!
「いいえ、隣のこの子よ。」
「あらごめんなさい。お互い、頑張りましょうね。」
「は、はい!」
そう言って、私たちは握手をした。
楽屋
「どうしたの梨里杏。準備の時からずっと右手見て。」
「挑発された。」
「え!?」
「さっきの握手。傍から見たら普通だけど、かなり強い力で握られたよ。いて〜」
意外と痛い。めっちゃツボ押してきたし。どこか身体悪いのかな私。
「なんてやつ。侮れないやつらね。」
「このくらい、大丈夫だよ。」
「梨里杏は優しすぎるのよ。私、そーゆーこすい事してくる人大嫌いなのよ」
「まあまあ、私たちは私たちのライブをするだけだよ」
「負けてられないわ、頑張りましょう、梨里杏。」
「もちろん」
エリチカにはああ言ったけど、私もこーゆーのは苦手だしね。
「VOICEの皆さん、そろそろ出番です!」
スタッフさんが私たちを呼びに来てくれた。
「さて!行こっか、エリチカ」
「ええ!」
『さて!つづいては私立星望高校のスクールアイドル!期待の新星!「VOICE」だぁー!』
『ワァー!!!』
「わ、すごい人」
「なに圧倒されてるの?私たちのライブ、でしょ?」
「…うん!」
『それでは言ってみよう!VOICEで「ラブポーション」!』
ライブ後 楽屋
「なかなかだったんじゃない?」
「だね!フェスデビューには上々だったと思う!」
『〜〜♪〜〜〜♪♪』
「外からなんか聞こえるわ」
「どこかのグループがやってるんだと思う。ちょっと見てこよっか。」
そして私たちはステージの方に向かったんだけど
『〜〜♪♪〜♪』
圧倒的な芸術が、そこにはあった。
「キャー!ツバサちゃーん!」
「英玲奈さまー!こっちみてー!」
「なに、あれ…」
「分からない…けど、あの人たち」
「さっきの人たち、よね。」
まさかこんなにすごい人たちだったなんて。
「ただの挑発グループかと思ったけど。…お客さんも私たちのときより遥かに盛り上がってるわね。」
「これが現実、か…」
「…。」
「負けてられない、よね。私たちも。」
「当たり前よ。やるからにはナンバーワン。絢瀬家の教えよ。」
「絶対に、A-RISEよりも、どのグループよりもお客さんを、楽しませられるグループになろうね。」
「ええ、もちろんよ。」
私たちは新たな決意を胸に、好敵手の姿を目に焼き付けるのだった。
次回予告!
文字数的な問題でまさかの後編!
初の校内合宿にのぞむsmileのメンバー!
早くも新メンバー加入!?
甘々になったあんじゅに、にこは…
次回、第9話 「3度のキスは」
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
■今回の楽曲…「ラブポーション」ボカロオリジナルより