[旧作]夢と外道とスクールアイドル【無期限更新停止】   作:48パンプキン

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前回のあらすじ!

絵里がエリチカに進化した!

A-RISEに出会った!

頑張ると決めた!

※今回はあんじゅ視点です。


3度のキスは

「ねぇ、あんじゅ戻りましょうよ」

「あれ?もしかしてにこにーったら怖いの?」

「そ、そんなわけないでしょ!」

 

ガタッ!

 

「ニ゛ゴォー!!」

まったく、にこは怖がりだなぁ。あれ、なんでこんなことしてるんだっけ?

 

 

さかのぼること3日前…

 

 

「さて!ファーストライブも成功したし、今日からまたはりきって練習いくわよ!」

「にこ!わたし合宿したい!」

「はぁ?突然なに言い出すのよ!てかどこで?」

「学校!」

「学校!?それって申請しないといけないんじゃないの?」

「今からいこう!」

「ええ!?」

 

 

生徒会室

 

 

「ええよ、別に。」

「ほんとに!?」

「うん、週末やろ?たしか他の部活の合宿とかも入ってなかったし。」

「わるいわね、希。」

「ええんよ。まだ先生に聞かないとやけど、多分OKやと思うし。」

「のんたんありがとう!」

「ううん、他でもないずーやんからのお願いやもん。ええんやで。」

「うん!…あ、私トイレ行ってくるね」

 

バタン

 

「変わりすぎよな、それにしても。」

「あんじゅのこと?いいんじゃない、元気はいい事だし。」

「そういう問題じゃないで…」

「まあ、確かにあの変貌ぶりは学年中、いや学院中で話題になってるみたいね。」

「せやろ?絶対なにか裏があると思ってん」

「で?私にどうしろって言うのよ」

「合宿で確かめて欲しいんよ。ことの真相を。」

「真相ねぇ、私は別にどっちでもいいんだけど」

「ええんかにこっち。ほら、キャラかぶり……」

「…それはアイドルにとっては死活問題ね。」

「やろ?だからから頼むわ。」

「仕方ないわね。このスーパーアイドルにこにーにまかせときなさい!」

「これさえあればにこっちもなぁ…まぁ、これあってのにこっちか。」

 

 

合宿1日目

 

 

「合宿よー!!」

「どうしたのあんじゅ、そんなに声張り上げたらいためちゃうでしょ?」

「いや、なんか言わないといけない気が…」

という訳で許可を取れて合宿1日目!わくわくするなぁ。

 

「まったく、浮かれんじゃないわよ。私たちは。」

「練習しにきたのよ。でしょ?大丈夫だって、にこにーったら心配性だなぁ。」

「うっさいわね!(こんな子に真相なんてあるのかしら)」

「にこー!早く練習しましょ!」

「はいはい(とにかく今は練習ね。せっかくの合宿なんだから)」

よし!がんばるぞー!

 

 

夕方

 

 

「とりあえずここまでにしましょ。お腹も空いたし。」

「だね。ごはんどうしよっか。適当にコンビニとか?」

「ばか、決まってるでしょ?つくるのよ。」

「え?にこって料理できるの!?」

「当たり前でしょ?女子力ってやつよ。」

意外すぎる…にこってお嫁さんになったら絶対夫に家事やらせてるイメージだった…

 

「じゃ、調理室いってくるわね。」

「うん、いってらっしゃい」

 

バタン。

 

…にこや希がいなかったら、私はどうなっていたのだろう。ふと、そう思った。

まだ入学の時のままなのだろうか、それとも…。どちらにせよ、私の時間は止まったままだっただろう。

だって、希に会ったからこの部活に入ろうと思った。にこに会ったからまたダンスをやろうと思った。少なくとも2人と出逢わなかったら、今の私はいないだろう。

…今、あの人はどうしてるのだろう。私がどんなに手を伸ばしても、掴むことさえできなかった人。目標にし続けて、遂にはそれを諦めたあの人。

 

 

「………お姉ちゃん。」

 

 

バターン!

 

「へい!お待ちィ!」

「はやっ!もう出来たの?」

「早いだけじゃないわよ。味も折り紙つきよ!」

「うん、いいにおい。それじゃあ、いっただっきまーす!」

「はい、めしあがれ!」

もぐもぐ、こ、これは!

 

「おいしーい!!!!」

「ふっふっふ、なんたってこのにこにーが作った料理ですもの、美味しくないなんて言わせないわ!」

「凄いよにこ!本当に料理が上手だったんだね!」

「なによ、疑ってたの?」

「うん!」

「正直ね!!」

すごい、じいやの料理より美味しいかも…

 

 

食事後

 

 

「ごちそうさまでした!」

「おそまつさまでした。喜んでくれたみたいでよかったわ。」

余りにもおいしいからとんでもない早さで食べちゃった。にこにーパワー恐るべし、だね。

 

ドシャーン!

 

「!?何の音?」

「なにかが倒れる音、かな?どこからだろう。」

「廊下っぽいわね。てかもう学校には私たちしかいないはずだけど…」

「夜勤の先生とかかなぁ。」

でも合宿前にはそういう話聞かなかったような…

 

ガターン!

 

「ひっ…!」

「どったのにこ?」

「な、なんでもないわよ!」

「ははん、にこにーってばもしかしてこわいの苦手?」

「そんなことないわ!私は完全無欠のアイドルですもの!」

「じゃあ、ちょっと音の正体確かめにいこうよ!」

「えっ…」

「なにか泥棒だったらどの道危ないでしょ?良くない芽は今のうちに摘んでおく。ってね。」

なんだかにこの面白い所も見れそうだしね。

 

 

そして冒頭に戻る

 

 

「もうすぐ行ったところっぽいね。」

「か、階段のあたりかしら…」

「だね。音もほうきとかが倒れる音っぽかったから。」

うーん、なんなんだろうなぁ、一体。

 

「ほうきよ!」

「さっきの音はここからみたいだね。」

「ふふふ、驚いてくれたか?2人とも。」

「「キャー!」」

 

ばたり。

 

「わ!にこ!」

「に、にこぉ…」

「にこったら!しっかり!ってあれ?」

「あちゃー、少しおどかしすぎたわー」

「の、のんたん!どうしてここに?」

「どうしても2人のことが気になってな。来てしもうたわ!」

てことはさっきの音は…

 

「ごめんな、こんなに驚くとは思って無くて。」

「うーん、まあ、大丈夫だよ。にこはこんなんだけど。」

「にこっちもごめんなぁ」

「にこぉ…」

「とりあえず、部室まで戻ろっか。」

 

 

部室

 

 

「し、死ぬかと思った…」

「ほんとごめんな、にこっち」

「もうさんざん謝られたからいいわよ。で、なにか用?」

「え?だからふたりの様子見に」

「それ以外にもあるでしょ。隠してるのバレバレよ?」

え、なんだろう。私全然分かんなかった。

 

「はぁ、にこっち凄いなぁ」

「同じ中学出身なめんじゃないわよ。で?」

「あのな、お願いがあるんよ。」

「お願い?」

「ウチを、smileに入れてください!」

「え、えぇ!?」

嘘でしょ!?なんで?

 

「ウチ、この前のファーストライブ、凄く感動したんよ。たくさんのが集まってる中で、歌って、踊って、最高に輝いて。こんなことあるんだって、初めて思えた。同時に、ウチもやりたい!って。だから頼むわ、ウチ、なんでもする!掃除でも、買い出しでも、どんな事でもいい!ウチを、スクールアイドルにして欲しいんや…」

「のんたん…。」

まさか、そんなふうに思っててくれたなんて。

 

「その心意気は認めるわ。だけど、スクールアイドルはして貰うものじゃない。」

「にこ!」

「黙ってなさい。希、スクールアイドルって言うのはねしてもらう者じゃなくて、自分でなるものなのよ。努力して努力して、自分がいつでも輝いていられるようにするの。それが出来るなら、」

「うん!ウチ頑張る!耀くために!努力する!」

「その心意気があるなら充分よ。」

「じゃあ!」

「ええ。スクールアイドルsmileにようこそ、希」

「やったー!のんたんおめでとう!」

「うん。ありがとうずーやん」

新メンバーか!なんだかすごい楽しくなりそう!

 

 

数日後

 

 

「2人とも!ライブするわよ!」

「え、どうしたの急に?」

ライブならこの前したばっかなのに。

 

「どうしたもこうしたも、新メンバーとして希が入ったんだから、お披露目するのよ!」

「なるほど!新規ファンの獲得にもつながるし!」

「よく分かってんじゃないあんじゅ。」

「あれ?のんたん?」

「ら、ライブ…まさかもう出来るなんて。」

「まあ出来るからどうかはわからないけど、とりあえずね。」

やりたいなー、この前のすごく楽しかったし!

 

「じゃあ私、上の人に掛け合って来るわ。」

「ウ、ウチも行く!」

「え?いいわよ1人で。」

「ウチ生徒会やし。そういう手続きはウチの方がよくわかってると思うで。」

「そうかしら?じゃあお願いするわ。」

「私お留守番してるねー」

「じゃ、行ってくるわね。」

「待っといてなー」

 

バタン。

 

ライブ、ライブかあ。あの時の感触をもう1度味わえるってことを思うと、今からドキドキしてくる。今度はのんたんも一緒だし、どんなライブになるんだろう。

 

……少しずつだけど、近付けてるかな。お姉ちゃん。




次回予告!

3人体制でのsmile、初めてのライブ!

希は緊張気味だけど、大丈夫かな…?

そしてその頃VOICEの2人は…?

物語はそこで、初めての交錯をする!

次回、第10話「3度のキスは/動きだした歯車」

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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