黄昏は驚いて叫んだ後深呼吸をして、話しかけてくる。
「えっと....朝比奈さんって転校生かな?」
「そうですよ。」
「確か、桐里に酷いこと言われたって聞いたんだけど...。」
「ええ、確かに言われました。けれど....」
そう言いながら組んでいる腕の力を強めてくる
「桐里君は、私と結婚するって約束したからね♪」
小夜が微笑みながらそう言うと黄昏は固まってしまった。
「えっ....あいつってそんなやつだっけ....?もしかしてこれは夢なのか?あいつはそんな約束をするようなキャラじゃない.....。」
などと小さい声で言っているのが聞こえる。....あとで覚えておけ。
「黄昏さん早く行きますよ!」
小夜が黄昏に呼び掛ける。黄昏はそれを聞いて我に戻る。
「あぁ....ごめんごめん。」
そう言ってこっちに来る。
「なぁ桐里。」
黄昏が俺に訪ねて来る。
「なんだ?」
「何でそんな約束したんだ?お前らしくもない。」
「まぁ昔してた約束だったからな....」
「へぇ~ということは二人は幼馴染みってことなのかな?」
「そうです!私と桐里君は小さい頃からの幼馴染みで運命の赤い糸で結ばれてますから。」
「そういやそうだったな...。」
思い出してみると小さい頃に小夜から「私たちは運命の赤い糸で固く結ばれているので、決して二人が離れることはありません!」とか言っていたな。
「赤い糸かぁ....というか桐里お前赤い糸の意味分かってる?」
「ん?赤い糸って二人が離れることのない、そういう意味だろ?」
「解釈的には合ってるかも知れないが違うぞ。本当はどんな人であろうと将来その人と結ばれる、いわゆる結婚ってことだ。」
「そうだったのか...」
「桐里君はそういう知識がないんですから...そういうところも好きなんですけどね♪」
「桐里、いい彼女を持ったな...」
そう言って黄昏は俺の肩に手を置く。やめろお前は俺の父親か。
「っていうか学校大丈夫ですか?」
その瞬間、俺たちの時間が止まる。
あれ...?今何時だろう...?
お互い目を合わせる。
そう思い、時計を見ると8時と書いてある。
「うわあああああ!!後五分しかねえええ!!」
黄昏が慌ててそう言う
「お前が何も聞かなければこんなことにならなかったんだ!」
「気になったからしょうがないだろ!」
「言い合ってる場合じゃないでしょ!」
「すみません...。」
「もうこれは先生に謝るしか...」
小夜が悩んだ挙げ句そう言う
「いや、小夜俺に任せろ。」
「なにかいい方法があるの?」
「先生に謝るしかのは遅れたらだろ?」
「そうだけど...」
小夜はでもどうやってと言わんばかりの目を向けている。
「簡単な話さ、俺が走るから、黄昏と小夜は俺に振り落とされないように掴まっておけばいい」
そう言うと黄昏は、顔が青ざめる。
「まさか...」
「こうするしかない。掴まれ。」
黄昏が俺の肩を掴む。...これじゃ小夜が掴む場所がないな...。
「小夜、俺の前に立ってくれ。。」
そう言って小夜を呼ぶ。
「う...うん。」
そう言って小夜は俺の前に立つ。どうやら意味はわかってないようだ。
「それじゃ、よっと...」
小夜の背中と腰を掴み、俺の腕で抱える。確か、お姫様抱っこってやつだっけ...?これのほうが運びやすいし、落とさないからな。
「えっ...ええ!?」
小夜は突然の事に驚いている。
「それじゃ、行くぞ...!」
そう言って走り出す。ちなみに皆で走ったほうが良くないと思ったあなた。自慢ではないが、俺の脚の速さは、例えるなら、アクセル全開のF1マシンより速い。どうみても化け物さ。
「うわああああああ!!」
後ろで黄昏の絶叫する声が聴こえる。ジェットコースターじゃねぇっつうの。小夜を見習え。
「昭が私をお姫様抱っこ...ふふっ幸せ。」
小夜はどんな状況でも落ち着いてる。
走っていると、学校に着く。ざっと一、二分程度で着いたな。
「心臓が止まるかと思った...。」
「驚きすぎなんだよ、お前は。」
「俺だけじゃないだろ、朝比奈さんだって驚くと思うぞ。」
「そう思うか?」
そう言って黄昏に見せる。
「幸せすぎて私死ぬのかもしれない...」
「あぁ...」
黄昏は何かを悟ったような顔をしている。
「早く入らないと遅れるぞ。」
小夜をお姫様抱っこのまま学校に入る。
「おい待てって!朝比奈さんをお姫様抱っこしたままいくのかよ!」
「あぁ...そのつもりだが」
「流石に不味いから、お姫様抱っこを止めてからいけよ!」
そう言って黄昏は自分の教室へと走っていった。
「やれやれ...小夜、学校に着いたぞ。」
「はっ!もう学校に着いたの?」
小夜は辺りを見回す。
「あぁ、もう教室に入るから下ろすぞ。」
そう言って小夜を下ろす。すると小夜は少しっ残念そうな顔をした。
「また今度家でしてやるよ。」
「本当?約束だからね!」
「あぁ、約束だ。」
そう言うと教室の扉を開ける。すると、女子が俺の顔が見えたとたん
「桐里くん、おはよう!」
一斉に挨拶をして来る。止めてくれ、後ろで小夜がこっちを睨んできてるじゃないか。
そう思いながら、席に座る。
「皆おはよう。」
小夜が皆に挨拶をする。すると、
「朝比奈さんおはよう!」
と皆が返す。早速人気あるなぁ...そう思っていると先生が入ってくる。
「皆、席に座って~朝のHRを始めるよ。」
先生がそう言うと皆席に座る。このHRで学校が始まる。そう言えば紹介するのを忘れていたが、あの人は、長瀬亜美。
皆からは長瀬先生と呼ばれている。まだ教師になって3年位らしい。
「それじゃ授業の場所に遅れないように。」
そう言って先生が教室から出ていき、朝のHRが終わる。すると、俺の周りにクラスの男子が集まってくる。
「おい、カケルお前今日の朝もしかして朝比奈さんと来てたのか?」
「...どうしてそう思ったんだ?」
「教室に入ってきたタイミングがほぼ同じだったからな。」
「でもカケルは昨日朝比奈さんにあんな言葉を言ったんだぜ。一緒に来るわけないだろ。」
「そーだそーだ!恋愛フラグをポッキリ折る奴が朝比奈さんと一緒に来るわけないだろ!」
そうだな。と満場一致する。お前ら...そう思っていると
「桐里君、早く行かないと遅れちゃうよ。」
「まだ準備ができてない。」
「廊下で待ってるから、準備出来たら一緒に行こ♪」
そう言って小夜は教室を出る。そうすると、クラスの男子がワナワナと震え始め、
「貴様ぁぁぁぁぁ!!朝比奈さんに何をしたぁぁぁ!!」
「何をしたって別になにもしてないが。」
「嘘つけぇぇぇ弱み握って脅したんだろぉぉぉ!!」
「弱みなんて何も持ってねえよ。」
「だったら毒電波か貴様ぁぁぁぁ!!」
「使えるわけないだろ。毒電波なんて」
全く、俺のイメージ酷くないか?さっさと準備しないとな。
そう言って準備をし、教室を出ようとする。
「逃げる気かカケル!」
「さっさと行かないと不味いっつうの。」
そう言って教室を出ようとする。
「あっ...そうだ。」
思い出して教室を出るのを止める。
「それでは、ご機嫌よう、さっさと彼女でも作ったらどう?」
そう言って教室を出る。教室内では、文句の声などが聴こえる。一度いってみたかったんだよ。この台詞。
「むぅ~遅い!」
小夜が膨れっ面でそう言う。
「悪い、悪いそれじゃさっさと行くぞ。」
「うん♪」
そういって小夜が腕を組む
「だから引っ付くなって。」
「でも嫌いじゃないでしょ?」
「....まあ悪くない。」
「あっ昭がデレた~」
「俺はツンデレじゃない。」
「絶対ツンデレだよ~」
そう言いながら俺と小夜は次の授業の場所に行った。
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