東方短編集   作:旭日提督

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なんとか8月中に間に合いました。
レイサナがにゃんにゃんするだけです。


夏の戯れ

 

「れ~いむさんっ♪どうですか、これ?」

 

「え・・・うん、に、似合ってるんじゃないかな・・・」

 

「そうですかぁ・・・えへへ、真剣に選んだ甲斐がありました♪」

 

早苗は自分の水着を自慢するように見せびらかして、嬉しそうにはしゃいでいる。

 

ところで、いま私達は海とかいう場所に居るんだけど、事の発端は数刻前、レミリアからの誘いを受けたことから始まる。

 

 

なんだかレミリアの奴が突然海に行きたいとか騒ぎ出して、引き篭りの魔法使いを引きずり出して結界内に海を再現させようと試み始めた。それがなんだかんだでアリスや魔理沙、それに私達やそこら辺の人妖を巻き込んだちょっとした慰安旅行的なものに発展したのが私達が海に来ることになったの原因だ。

 

ちなみに私と早苗は、結界を張るときに雑魚妖怪を立ち入らせるなとレミリアの奴にこき使われた。私達は害虫駆除業者じゃないわよ。あいつ、私をこき使ったこと、覚えてなさいよ。

 

お陰で疲れた私は遊ぶ気力もない。さっき話し掛けてきた早苗や魔理沙なんかははしゃぎっぱなしなんだけど、私は日陰で寝転んでいるような有り様だ。

 

 

―――それにしても・・・早苗の、やっぱり大きい・・・

 

「むっ、どうかしましたか霊夢さん。さっきから私ばかり見て」

 

「・・・いや、何でもないわ」

 

早苗に指摘されて、慌てて彼女(の胸)から視線を反らす。

 

むぅ・・・あんなに自慢気に見せびらかされちゃ、気になっちゃうじゃない。私に喧嘩でも売ってるのかしら―――とでも考えてみたけど、あの子はあれで純粋な子だし、普通に水着を見せにきただけだろう。・・・それでも格差に対する怨みは感じるけど。

 

・・・私だって、大人になればあれぐらいには育つもん。

 

「―――ねぇ霊夢さん、ちょっと一緒に散歩でもしませんか?」

 

「はぁ?何よいきなり・・・」

 

早苗は少し考え込んでから、そんな提案を私にしてきた。

正直今は疲れているし、あまり動きたくはないんだけど・・・

 

「だって霊夢さん、あまり楽しそうじゃないですか。魔理沙さんとかはずっと海で遊んでいるのに。なんだか普段の霊夢さんっぽくないです」

 

「あいつらはそうでも私はこれでいいの。大体何でいきなり散歩なのよ。私はそれより休息が欲しいの。なんなら西瓜とか持ってきてくれたら有り難いわねぇ~」

 

まぁ普段の私なら、多少はしゃいだりするかもしれないわね。でも今日は一仕事終えたばかりだし、この海を堪能するのは少し休んでからにしたい。

 

「むぅぅ・・・これは難関の予感ですね・・・ここまで霊夢さんが動こうとしないなんて・・・」

 

早苗はどうしても私を連れ出したいのか、私の横でうんうんと唸っている。その気概には感心するけど、とにかく今は休みたい・・・

 

そう思って横になったまま軽く瞼を閉じると、右腕が掴まれたと思ったら、むにゅむにゅと柔らかい感触がするモノに当てられる。

 

「・・・早苗、何してるね?」

 

「はい?霊夢さん、西瓜が欲しいと仰いましたので、私のそれを堪能させてあげようかと・・・」

 

「―――あんた、酔ってる?」

 

「いえ、私は素面ですよ?」

 

・・・一瞬、その場が凍りついたような空気に包まれる。

 

宴会芸みたいな阿呆らしいネタだと思ったけど、当人は割と本気らしい。

 

しばらくその雰囲気が続くと、流石に早苗も今のネタが転けたのが分かったのか、顔を真っ赤にして私から離れた。

 

「れれれ霊夢さん、今のはちょっとした気の迷いで・・・」

 

「・・・はぁ、いいわよもう。行けばいいんでしょ」

 

「え―――ほ、本当ですか!?」

 

「・・・まぁ、時間には限りがあるんだし、今からこの海を楽しむべきってのも一理あると思ってね」

 

「霊夢さん大好きです!ささ、早く行きましょう!」

 

「ちょ、ちょっと!いきなり引っ張らないで・・・!」

 

早苗をあしらうのも億劫になって、折角だし付き合ってやろうと思って立ち上がった途端に、早苗が私の右腕に抱きついてくる。

さっき感じた柔らかい感触が甦ってくるけど、それを感じる暇もなく、ぐいぐいと私は引っ張られていった・・・・

 

散歩とは言っても、まるで犬の散歩みたい・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらく経って、私達はちょっとした岩場のような場所に来た。ちょうど岩が陰になって、向こうで遊んでいる魔理沙達からは見えない位置だ。

日陰で涼しいこともあって、波の音が心地よく感じられる。

 

「わぁ、冷たい・・・」

 

私は砂浜の上に突き出した岩に座って、足を波に入れてみた。

水で洗われる感触に、何とも言えぬ心地よさを感じる。

 

「・・・今の霊夢さん、すごく可愛らしいですよ。そういえば霊夢さん、海は初めてなんですよね」

 

「そりゃあね。幻想郷には海がないし。そういえば、あんたは見たことあるんだっけ」

 

「はい。元いた場所もだいぶ内陸でしたから、そんなに機会は無かったんですけど。どうです?一回入ってみますか?」

 

「そうね・・・折角の機会だし、一回入ってみるわ」

 

先に海に浸かっていた早苗は、腰に巻いたパレオを巻き上げて、私に手を差し出した。

その手を取って、私も海の中へ身体を進める。

 

「―――気持ちいいわね・・・」

 

「えへへ、そうですか・・・」

 

早苗の手から離れた私は、水の中を歩いて少し先まで進んでみる。

この辺りは岩場になっていたけど、水の中はだいたい砂に埋もれているので、素足でも歩きやすい。

 

―――広いなぁ・・・

 

結界の中に作られた偽りの海といえど、その出来はなかなかのものだ。湖とは違って、水平線の彼方まで水の面が続いていて、青空を写している。

 

本物は見たことないけど、きっとこんな景色が見れるんだろうなぁ・・・

 

しばらく私は、その場に佇んで海を眺め続けていた。

 

 

ばしゃばしゃと水音を立てながら来る早苗に気づいて、私は視線を彼女に向ける。

 

「霊夢さん、良いものが見れましたか?」

 

「ええ。お陰様でね。あんたはどうなの?」

 

「私ですか?・・・なんだか、懐かしい気分ですね・・・」

 

早苗は私の問いにそう答えると、視線を水平線に向ける。

その瞳は海を映しているようで、どこか遠い場所に向けられているようだった・・・

 

「ふふっ、感傷に浸るのはこの辺りにしておきましょう。折角の海ですから、楽しまないとですね」

 

風に揺れる髪を掻き分けながら、彼女は私に向き直った。

その仕草には、普段の彼女とは違って儚さを感じさせられる。

 

「・・・私は、充分楽しんでいるわ」

 

「もう、霊夢さんったら。普段は欲張りな癖に、こういう時は謙虚なんですから・・・」

 

そこにいたのは、先程までの儚さを感じさせる少女ではなく、普段通りの早苗だった。

早苗は一度振り返って、岸に向かって歩き出す。

 

私も、もう一度視線を水平線に向ける。

 

 

 

「こうなったら・・・えいっ♪」

 

「ひゃうっ・・・ッ!!」

 

ばしゃーんという水飛沫と共に、背中に柔らかいものを感じる。

その直後、私の胸に揉みしだかれる感触が走った。

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

「きゃッ・・・あ、あんた・・・どこ触って・・ひゃんっ・・・!」

 

「霊夢さん、やっぱり大きくなってません?私もお手伝いしちゃいますよぉ~♪」

 

「ば、馬鹿・・・ッ、そんなこと、頼んでなんか・・・ッぅぅ―――!」

 

ぐにゅぐにゅ、もみもみと私の胸を水着の上から揉みしだきながら、背中にはむぎゅーっと早苗のそれが押し付けられてくる。

 

優しく撫でられたと思ったら、ちょっと力を入れて揉みしだかれての繰り返し。加えて背中に感じる柔らかさと暖かさで、思考が変な方向に飛びそうになってしまう。

 

―――これ、意外とヤバい・・・っ!

 

このままだと、変な方向に目覚めてしまうのではないかとすら感じてしまう。恥ずかしいけど、その中に気持ちよさすら感じてしまいそう――――――。

早苗は純粋に悪戯心でやっているんでしょうけど、これじゃあまるでこっちが・・・

 

「っ、いい加減、離れなさい・・・ッ!」

 

「あっ、ちょっと、霊夢さん危な・・・」

 

「っ、きゃあっ・・・!?」

 

 

ばしゃーん。

 

 

盛大に水飛沫を立てながら、私達二人はそのまま水中へと倒れ伏した。

 

 

むぎゅううううう。

 

 

そろそろヤバくなって早苗を退かそうと思ったら、足元が滑った形だ。それよりも、く、苦し・・・

 

「この、いい加減、離しなさい―――ッ!」

 

「ひゃっ!?れ、霊夢さん!?」

 

「ハァっ、ハァ―――。もう・・・あんたの胸に殺されるところだったじゃない」

 

「ご、ごめんなさい・・・」

 

水中に倒れ伏したときに、びっくりした早苗に抱きつかれてちょうど顔が胸の位置に当たってしまったみたい。お陰でこいつの谷間で死ぬところだったわ。

 

「・・・まぁいいわ。それよりも―――」

 

「あの、霊夢さん・・・?」

 

海底に座っている形になった早苗の太腿の上に、跨がるようになって私も座る。

水面がちょうど、胸の下辺りに来る位置だ。

 

早苗は事態が呑み込めずに困惑しているようで、不安が入り交じった瞳で私を見つめてくる。

 

・・・待ってなさい早苗、今度は私のターンよ。

 

「まさか私が、やられっぱなしでいるとでも思って?」

 

「え"っ、まさか・・・ちょ、ちょっと待っ―――」

 

「覚悟しなさい、この乳妖怪め!」

 

・・・という訳で、反撃とばかりに早苗の乳を揉みしだいてやる。ついでに縮まないかしら、これ。

 

「ひゃうっ・・・ちょ、素は待って下さい!せめて水着の上から・・・!」

 

「どっちも変わらないでしょそんなもの!さぁ早く小さくなりなさいよ!」

 

「ンンぅ、霊夢さんのえっち・・・ひゃう!ちょ、は、激しいです・・・!」

 

「な、何感じてんのよあんた!」

 

「だって、霊夢さんがいきなり激しく・・・ううんッ!、せ、せめて優しく・・・」

 

「優しくしてやったら反撃の意味内でしょ!?さっさと縮みなさい!」

 

「こ、これは大きくなっても縮むことはありません!そんなに大きいのがいいんだったら、私が・・・お手伝い・・・ひゃんっっ!!」

 

「おーい、霊夢ぅ―――どこに行・・・」

 

「ば、馬鹿なこと言ってんじゃないわよ!持たざる者の怨みを―――――」

 

「そ、そんなのただの八つ当たりじゃ―――って、どうしました?霊夢さ―――」

 

そこまで言い掛けたところで、視界にあるものが入り硬直する。

私の手が止まったことでかえって不審がったのか、早苗も視線を上げるけど、程なくして同様に硬直した。

 

 

「じゃ・・・邪魔したぜ・・・ッ!!」

 

 

まるでイケナイ現場に遭遇してしまったかのように、白黒の金髪魔女はぴゅーっと走り去ってしまった。

 

その場に残された私達は、暫く無言のまま互いの視線を合わせていた。

 

 

「・・・そろそろ、戻りましょうか?」

 

「はい・・・そうしましょう」

 

私達は無言のまま、水から上がって皆の場所まで戻った。

 

それから暫くの間は、気まずい雰囲気が流れていた・・・




魔理ちゃん:ヤバイものを見てしまったぜ...(私もあまり人のことは言えないんだけどなぁ~)

ゆかりん:霊夢が成長しているなんて...感慨深いわぁ

ケロちゃん:早苗にも遂に春が...!?

オンバシラ:ふ、不謹慎だ!(いいぞもっとやれ)

あやや:これは大スクープの予感...!?

以上、親友と保護者(+α)の反応でしたw

仕事であまり書く暇がありませんでしたが、8月中に間に合わせました。最初はまた早苗さんに捕食(物理)してもらおうかとも考えましたが、無難なところに落ち着かせましたw
ところで早苗さんの蛇って絶対生きているよね。
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