仮面ライダー龍騎 another chronicle 作:ジャン=Pハブナレフ
あたりが暗転すると怜飛は会場の玄関に立っていた。
「怜飛さん?真柄 怜飛さん!?」
怜飛があたりを見回すと、そこには多くの記者がいた。
「ん?今のは…」
「真柄さん、今回の作品展のメインである人の欲望にはどのようなメッセージがあるんですか?」
怜飛はすぐに質問してきた青年記者を見た。
「ええ!人と言うのは…多くの欲望があります。愛とか、金とか食べ物とかですね。そういったものは見方によっては時に醜いようで時に美しいと思えてくるんだということを伝えたかったんです。」
「なるほど!ありがとうございます!」
(あいつはどこかで…)
その記者は、真司と言い先輩の女性記者と共に去って行った。
その後、記者たちが去ると今度は若い3人の男が現れた。
「あんたのいうこと、嫌いじゃないかな?今度一つ作品をお願いしたいんだけどいいかな?」
秘書のような男と中年の男に、童顔の男が怜飛に話しかけて来た。
「はい、いいですよ。」
「私もだ。」
「俺も俺も。あんたの絵面白いんだよね〜」
「分かりました。じゃあお名前を教えていただけますか?」
怜飛は紙を出した。
「北岡 秀一だよ。スーパー弁護士の北岡 秀一ね。」
「高見沢 逸郎だ。あの高見沢グループのな。」
「芝浦 淳。芝浦グループの息子だよ。」
「あなたがたが私の絵を評価していただけるとはありがたい。さっそく製作に取り掛かりますね。終わりましたら電話で連絡いたします。」
「ありがとうさん。」
「先生、時間です。それとさっきのかっこいいですよ。」
「ああ、吾郎ちゃんありがとう。今いくよ。」
「じゃあ私もそれで頼む。」
こうして怜飛の作品展は成功を収めた。
「ありがとうございました〜!」
怜飛は作品展の打ち上げを行い、帰路に着いた。
「ふう、初めての作品展だった!しかし…あの記者や依頼人たちにはどこかで会ったことがあるな…何だろうか?この感覚は?この__どこかで会ったような感じは…」
一方反対側では若者二人が歩いていた。
「ありがとう…僕にごはんおごってくれて。」
「気にすんなよ東條!俺たちは友達だし、こんくらいはしねえと!」
「そっか…僕も明日から頑張ろうかな?」
怜飛も警官とすれ違った。
「ご苦労様です。」
「ありがとうございます。」
(あの警官…まただ…何なんだ今日は)
帰宅した怜飛は暗くなった部屋で電気をつけ、布団で眠った。
「私は…美しい…だからこそあの作品は出来たのかもな…そう彼らはきっと私の熱烈なファンに違いない」
数時間後、怜飛が眠っているのを紫のヘビが見ていた。そして咆哮を上げた。
「うん?」
怜飛は起きて鏡を見ると、紫のヘビの絵があった。
「そうか、これもだしとけばよかったな。ふふ…」
怜飛はもう一度布団に入った。
鏡には先ほどの紫のヘビはいなかった。真柄 怜飛は明日の活力としてヘビの絵を飾った。
仮面ライダー王蛇___________________
己の美の象徴を見せつけ戦う中で、他の戦士たちの美を垣間見た戦士である。そして、願いとして己の美の象徴を戦いで倒れたものに与えた。彼らの敬意として…
しかし、これは無数の物語の一つに過ぎない。何故なら英雄となりうるのは一人とは限らないから_______________
王蛇編 完
引き続きベルデ編をお楽しみに!