仮面ライダー龍騎 another chronicle   作:ジャン=Pハブナレフ

29 / 90
エピローグ

暗転した庄に声が聞こえていた。

「社長!社長!」

庄が目を覚ました。

「今のは?」

辺りを見回すとそこには彼の秘書が立っていた。

「ああ、すまない。悪いんだが今日の予定を教えてくれないか?」

「はい社長。本日の予定は芝浦グループの芝浦 淳さん、佐野グループの若手社長 佐野 満さんとの食事が入っていますがそれは予定通りに行われるそうです。」

「ああ。」

庄は秘書とともにリムジンに乗って会場に向かった。会社の入り口では社員が礼をして、見送った。

(あの感覚は一体?夢にしてはリアルだったような…)

庄はその後二人の若手社長たちとの食事会を円満に過し、リムジンで秘書と共に自宅に帰宅していた。

(あの夢は一体何なんだ?俺は疲れていたんだろうか?)

その道中、庄が外を見ていると、バイクを引いた若者が自転車に乗っていた学生がぶつかっているのが見えた。

「ごめん、大丈夫だよね。」

「ああ!ちょっと!」

「邪魔だ…!」

通りかかった男がバイクを蹴飛ばした。

「ちょっと、あんた…!何を?」

「俺をあまりイライラさせるな。」

その男は若者を睨みつけ、去っていった。

(全く、多くの人が通る道でトラブルとはな…邪魔なことこの上ないな…)

「今日は他に予定は何かあるか?」

庄は秘書の方を見て尋ねた。

「いえ、特にはないです。いかがなさいますか、社長?」

「そうか…ありがとう。最近疲れているから、しばらくリラックスさせてくれ。」

庄はアイマスクを取り出した。

「はい、失礼します。」

庄は自分の部屋の天井を見上げた。

「何もかもが満たされていて、不自由がないというのはいいものだ…おれはずっとこうしていたい。」

そういうと庄は椅子に座って眠りについた。

(そうか…俺はきっと疲れているんだ。ようやく日本で有名になった企業だから、次に海外でも有名になろうとして少し焦っていたのかもしれないな。あの夢はきっと俺のもう一つの姿なのかもな…もっと裕福になりたい俺の欲望なのかもな。)

そして部屋で眠った彼の近くには黄緑色のカメレオンがいた。そのカメレオンはしばらく庄を見守ると、その体をすぐに透明にして消えていった。そして庄の部屋に一筋の光が見えた。

 

仮面ライダーベルデ_________________

己の欲望のために戦い、多くの卑劣な手を尽くし多くの相手を蹴落とした戦士である。そして最終的に富と権力を得るという願いを叶えた。

 

しかし、これは無数の物語の一つに過ぎない。何故なら英雄となりうるのは一人だとは限らないのだから_____

 

ベルデの章 完

 

 

 




以上でベルデ編が完結致しました。多少詰め込んだ回が多かった気がしますがこれで次回からシザース編です。2話で亡くなり、今なおネタにされるシザースの変身者にご期待ください!
そして皆様のおかげでお気に入りが10人を超えました!これからも皆様の応援をお待ちしております!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。