仮面ライダー龍騎 another chronicle 作:ジャン=Pハブナレフ
報告書を書いた海百合は荷物をまとめ、帰宅しようとしていた。
「鮫元刑事、お疲れ様です!」
「ありがとうございます、須藤刑事。」
須藤が大塚と木曽と共に署に戻ってきた。
海百合が帰宅している途中、須藤も考え事をしていた。
(なぜだろう…海百合とは何かの縁で共に勤務したことがある。それも刑事の仕事とはまた違う何かだ…)
須藤には何かが脳裏に浮かんでいたが思い出すことはなかった。
海百合は1日の勤務を終えて帰宅していた。
「終わった…今日もきつかったなあ…」
すると通りすがりの若者とぶつかった。その時にカバンを落としてしまった。
「ああ…すいません」
「あんた明日の運勢はいい感じだな。」
カバンを拾いながら青年が告げた。
「え?」
「すまない、あんたのこれからの運勢のようなのが一瞬見えたんだ。」
「冗談ですよね?」
海百合が微笑する。
「いや、俺の占いは当たる。」
青年も微笑したが、海百合は違和感を覚えた。
(このセリフ…どこかで聞いたことがあるような…何か…大切なモノを忘れている?)
2人はしばらく見つめ合ったが、海百合が青年の横を通り過ぎた。
「そうでしたか…ありがとうございます。」
海百合は知らなかった…今すれ違ったものこそ自分の戦友であったことを…
そして海百合は途中で買い物して帰宅した。
「なんだったんだろう…あの人。
まだ気になってる…まさか!私の運命の結婚相手…な訳ないか。まあでもあの人とはまた会いたいなぁ…あの人結構タイプだしなぁ〜!」
部屋では海百合が酒を飲んで酔っ払い、黄昏ていた。その様子を部屋中の鏡の中で巨大なサメがあたりをただ漂うかのように泳ぎながら見つめていた。
「うーん…飲み過ぎで変なのが見えるようになったのかしら?」
目をこすると鏡の中のサメはやがて去っていった。
「気のせいか…早く寝ようと…」
翌日海百合は二日酔いになり、後日また出勤したが、青年とは会わなかった。
彼が何者だったのか… その疑問だけが残った。
「何だろう。このモヤモヤした気持ち…彼にもう一度会いたい。きっと…また会えるわよね。」
海百合はそう願い、今日も警察官として働く。
仮面ライダーアビス________________
自らに職務のために相手を殺さず方で裁かせようとした女戦士である。
そして最終的に全てをリセットさせて戦いに傷ついた全ての人々の痛みを消失させた。
しかし、これは無数の物語の一つに過ぎない。何故なら英雄となりうるのは一人だとは限らないのだから_____
アビス編 完
初の女性主人公のアビス編はいかがでしたか?最後の青年は手塚です。今回は手塚との絡みが多く軽く、「手×鮫」というカップリングができるんじゃないかと個人的に思うくらいです。
次回からゾルダ編です。是非お楽しみください。