この作品は短編となります。
そのため1000文字で完結するお粗末なものです。
更に鬱的な描写や意味不明な描写などが含まれますのでそれらに耐えられる方のみ御閲覧をお願いします。
それでは、本編をどうぞ。
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じゃーんけーん……ポンッ!!
パーはチョキには勝てない。
チョキはパーに勝つことが出来る。
じゃんけん…………ポンッ!
チョキはグーに勝つことが出来ない。
グーはチョキに勝つことが出来る。
じゃん……けん…………――――――――
僕はじゃんけんが嫌いだ。
僕は昔からの癖がある。
自分でも何でついたかわからない癖。
じゃんけんでいつもいつもパーを出してしまうのだ。
皆はこう言う。
「お前は頭がパーだからパーしかだせねぇんだろ?」
ゲラゲラと汚い笑い声を思い出してギュッと目をつむる。
チョキはパーに勝つ。
グーはチョキに勝つ。
じゃあパーは?
パー<チョキ<グー
なのにじゃんけんはパーはグーに勝つ。
スリーカードはフルハウスには勝てない。
フルハウスはフラッシュには勝てない。
じゃあスリーカードはフラッシュに勝てるの?
そんなわけないよね。
だから僕はじゃんけんが嫌いだ。
「あれ~今日もK君はお休みかな~?」
クラスの中の一人がわざとらしく席に座る僕の方をみる。
周りの皆が同調してクスクスと笑う。
僕の机の上には花瓶。さしてある花はオニユリ。
かつての友達に僕はオニユリの花言葉を一つ教えた。
《嫌悪》
今、叫んだところでなんの意味も持たないことぐらい分かり切っていた。
だから何も言わない。
それに今の僕はとってもいい気分だし体が軽いんだ。
解放感に包まれて思わず口元が綻ぶ。
「なー!!外見てみろよ!!あれパトカーじゃね?」
「え!?……うわっマジじゃん!!警察だよ!!」
一人が叫ぶと瞬く間にそれはクラス全体のざわつきとなる。
いろんな声が飛び交う。
「何?誰か何かしたの?」
「今日早く帰れるんじゃね?」
「Kを逮捕しに来たんじゃねえの?」
「あははは。」
一人の男子が僕の机を軽く蹴った。
ガンッと軽く音がして机が揺れる。すると花瓶が倒れて水がこぼれた。
「あ、やっべ。」
机を蹴った男子は焦ったように倒れた花瓶を立て直す。
「何やってんだよ、だっせ。」
「ちょっと加減ミスっただけだよ。」
ケラケラと笑いながら外の警察を見るために窓の方へと向かって行った。
僕は別に外は気にならない。
警察なんて見飽きてるし大嫌いだった。
わざわざ見に行く必要もないだろう。
「おーい!!時計見なさい!!朝礼始めるから席に着いて!!」
すると担任が入ってきて騒がしい室内に声をあげる。
いつもより不機嫌そうに見える。
僕は嬉しくて嬉しくてついついにやけてしまうのをどうにか抑える。
「せんせー。何で警察来てるんですかー?」
「後で説明するから一つ話を聞きなさい…………。」
凄みのきいた声に怯んだのか質問をした生徒は黙って席に座る。
話は戻るけど僕はじゃんけんが嫌いだ。
でも今は前ほど嫌いでもない。
チョキはパーに勝てるしグーはチョキに勝つことが出来る。
でもパーだってグーにも……それにチョキにだって勝てる気がするんだ。
いや、勝てるんだ。そう言い切れる。
「今朝、学校でK君が遺体で発見されました…………。」
一瞬の静寂。
皆が呆気にとられているのが面白くてしょうがない。
久々に声を出して笑ってしまった。
「先生も詳しくは聞けていないのですが……遺書が残されていて自殺だったそうです。」
遺書という言葉で皆の顔がひきつるのがよくわかった。
ポンッ。
パーはグーに、チョキにだって勝てるんだ。
どうも、彩風ともうします!!
今回短編集のトップバッターとして『じゃんけん』を執筆させていただきました。
一応《いじめ》を題材にしていたのですが、1000文字ということで気軽に書いた結果がこれです……。
これからもこのクオリティとなることと思いますがもし良ければお付き合い下さい。
誤字等ありましたら報告してくださると幸いです。
それでは、次回も暇があれば見に来ていただけるとうれしいです!!
閲覧ありがとうございました!!!