Red Planet   作:Bishop1911

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なんか....つまんねぇ....


7「大脱出」

逃げ惑う民間人や誘導する防衛軍の兵士を

掻き分けて行くと、

遠くに憲兵隊の制服が見えた。

武器は人混みに隠れて見えないが、

おそらく俺を狙っているのだろう。

人の波に逆らって

無人のコンビニに入った俺は、

他の出口を探す。

店の奥に通用口を見つけた俺は

そこを通って

地下にあるはずの搬入口を目指した。

通用口はコンクリート製の冷たい通路で、

木箱や強化樹脂製のコンテナが

人の往来を阻むようにところどころに

積み上げられている。

俺はその木箱やコンテナのせいで

狭くなった通路の壁やコンテナの突起に何度も

リュックサックを

引っ掛けては外しながら進んだ。

 

 

 

木箱やコンテナが置いてある場所を通り抜け、

やっと通路が建物の設計どおりの広さに

戻ったことで、俺が少し気を抜いた時だった。

目の前の搬入口に降りる階段から

ピンク色の迷彩服に身を包み、

左腕にMPと書かれた腕章を付けた憲兵が

出て来たのだ。

憲兵は俺を見るや銃を向けてくる。

 

 

もちろんオッドアイの俺には

スローモーションに見える。

俺は銃声を出したくないので

格闘戦にもちこもうとするが、

偶然とはいつも主人公の邪魔をするものだ。

バックパックが通り抜けたはずの

最後のコンテナに引っかかり、

盛大な音を立てて

積み上げられたコンテナを倒した。

引っかかったバックパックも

もれなく崩れ落ちたコンテナに引っ張られ、

俺は後ろ向きに倒れる。

 

どう考えても格闘戦は無理だと判断した俺は、

AK-74を向けると安全装置を解除し、

セミオートで5.45mm×39弾を

憲兵の銃と肩に撃ち込み、

痛みのあまり仰け反る憲兵を

完全に無力化するために両足にも撃ち込んだ。

憲兵が倒れこみ、

スローモーションが終わるが、

現代の対人戦闘の基本は2人以上で1組だ。

 

この憲兵も例外は無く、

後ろから相棒が飛び出してくるが

俺の反応速度の方が早いらしく、

俺に照準が会う前に相棒同様

冷たい床で痛みに呻くことになった。

 

俺は引っかかったバックパックを

外すと立ち上がり、憲兵に近寄る。

 

「く、クソッ…バケモノめ…」

 

「人は自分が勝てない相手を過大評価する。

俺が強いんじゃない。お前らが弱いんだ。」

 

俺は2人組の憲兵から無線機と銃を奪い、

2人を気絶させると、搬入口には向かわず

関係者用の駐車場に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

駐車場にたどり着いた俺は、

車に鍵をかけ忘れたアホが

いることを祈りながら、

手当たり次第に車のドアノブを

引っ張りまくる。

 

 

どうやら憲兵隊が定期的に

見回っているとはいえ、

地球とは比べ物にならないほど物騒な火星で

鍵をかけ忘れるバカはなかなか居らず、

俺の祈りは届かなかったのか

どの車にも鍵がかけられていた。

 

鍵かけないのは俺だけだったのか!?

クッソ…どうする…?

 

周囲を見回した俺の目に入ったのは

赤茶色の砂で汚れた真っ黒なボディーに

スモークガラスで、

ドアに5つの星と龍を

あしらったエンブレムのついたSUVだった。

 

 

よりによってレッドスターズか…

 

 

中国が作ったエリア4から来た傭兵団、

レッドスターズは噂によれば全員が現役の

人民解放軍特殊部隊らしい。

チャイニーズマフィア顔負けの残虐さで

仕事をこなすため、

傭兵の間であまりいい印象はない。

なぜここにあるかは後で考えるとして、

とりあえずドアノブを引っ張ってみる。

 

ビイィィッ ビイィィッ ビイィィッ

 

「おわっ!?」

 

凄まじい音量でアラームがなり始め、

俺は驚いたが、

鍵がかかっていない車はこれしかないので

俺は運転席に潜り込んで配線を弄ると、

アラームを止めた。

さすがに有名な傭兵団なだけあって

盗まれるとは思ってなかったらしい。

鍵は挿しっぱなしだ。

鍵を回すとエンジンは何の問題も無くかかった。

 

俺はそのまま宇宙港の敷地を出て

適当な場所に停めると

レンタカーショップに入り、

バックパックから取り出した偽造IDで

バギーを借りる。

バックパックを放り込んで

乗り込むとエンジンをかけ、

エリア01の外へ向けて走らせた。




次回
8「対空戦」
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