時は流れーーー
脳筋帝王歴15年
ロンドンの閑静な住宅街にも、脳筋帝王の魔の手は迫っていた。
「ハアハア ハアハア」
「お前はわしのたった一人の家族。いなくなってしまったダドリーやペチュニアのかわりにお前だけはまもってみせる」
ズダダダダダダ
バーノンおじさんは迫り来る筋肉の塊にひたすら撃った。
自慢のAK47の弾がなくなるまで打ち続けた。
しかし化け物は何食わぬ顔で迫ってくる。
「ブッホホホホホ
11歳になる子供がいる家はごごがなぁ?」
バーノンおじさんの抵抗も虚しく、化け物が家に侵入してくる。
「おでのじゃまをするのばゆるざぬお!!だまっちょれバーノン」
「くるな化けもぴゃゃ」
化け物は近くにあった柱を引っこ抜き、振り回し、バーノンおじさんを粉々にしてしまった。
化け物は家のなかを破壊しながら子供を探す。
「どこかなどこかな~」
「ごっぢがなぁぁぁぁ」
化け物が階段下の物置の扉を開けようとしたとき
扉がはじけとんだ
物置から黄金に輝く筋肉を持つマッチョな青年が現れる。
「何人たりとも俺の眠りを妨げるものは許さぬ。
化け物め、うぬの名は?」
「ブホブホブホおでの名は葉愚里ッ怒。ホグワーツ脳筋四天王の一人ブー」
「ぞじで、ざがじだお覇利威歩ッ太亜!オマエヲツカマエテ帰れば帝王さまもおよろごびになるお」
「下衆め。人の眠りを妨げておきながら、その上、この黄金の筋肉を持つ男、覇利威様を連れていくだと!?」
「寝言は寝て言うがよい」
「ブヒブヒブヒブヒ?
今ごのおでにむがっでなんて言うだが聞ごえながっだなぁぁぁぁ?
もう一度ぉ~おじちゃんに聞かせてぐれないがぁぁぁ?」
「この豚トロールめ、お前の命日は今日だと言ってやったのだ!かかってこい!!」
「小僧がぁぁぁ、ちょぅとばっかし筋肉が輝いているからと言うて、ごのおでを怒らせるとどうなるがぁぁ」
「ミンチにしてぐれるぶおおおお」
葉愚利ッ奴の怒りのあまり体から赤い蒸気が立ち上る。
「ぐらぇ、ウィンガーディアムレビオッサァァァ(物理)」
葉愚利ッ奴は家を破壊しながら、家の破片を投げつけてくる。一つ一つに体重のかかった重い破片が覇利威を襲う。
「無駄なことを。豚トロールめ。」
覇利威の体から黄金のオーラが立ち上ぼり、飛んできた破片を粉々に吹き飛ばす。
「そんなおもちゃを投げるのではなく、拳で語るがよい。来い豚トロール」
「ぉのれぇぇぇ、
ぐらぇ覇利威!!おでの必殺技、アロホモーラァァァ(物理)」
葉愚利ッ奴の渾身の拳による一撃。光の早さを越えた拳は、空気との摩擦で光輝いている。
「ぬうっ」
葉愚利ッ奴の一撃が覇利威の懐にきまる。
勝負は決まったかに見えた。しかし、
葉愚利ッ奴の一撃で覇利威の服は粉々に弾けんとんだものの、黄金のボディには傷ひとつついていなかった。
「豚トロールめ、我が筋肉の叫びを聞くがよい!
我が筋肉に痛みを与えた者は万死に値する!」
覇利威は葉愚利ッ奴を捕まえ、軽々と持ち上げ、上空に放り投げた。
屋根をぶち破って葉愚利ッ奴は飛んでいく。
その後を地面を蹴った覇利威が追う。
「くらうがよい。黄金筋肉圧殺刑」
上空で葉愚利ッ奴を捕まえ、葉愚利ッ奴を抱えたまますごい勢いで地面に激突させた。
覇利威の36個に別れた鋼のような腹筋と、地面とに挟まれた葉愚利ッ奴は粉々に弾けとんで消滅したようだ。
ロンドンに新たに出現したクレーターの中で覇利威は呟く。
「とうとう帝王が動き出したか。」