灼熱のポッター   作:真夏の太陽

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2話 杖との出会い

葉愚利ッ奴に住居を破壊された覇利威は、脳筋帝王を討伐するための旅に出ることにした。

 

 

帝王と戦うには武器を手にいれねばなるまい。

街に繰り出してみるとするか。

 

 

~大阿権横丁~

脳筋帝王が君臨するまでは、ロンドンで一番栄えていた街であったが、今では見る影もない。

15年前、脳筋帝王の軍勢がプロテインを独占るためにこの横丁を襲った。

愚輪誤ッ津銀行のプロテイン保管庫が襲われたときの衝撃でこの辺りは廃墟になってしまった。

 

 

そんな横丁において、唯一営業している店がある。

 

~織万田の店~

 

 

「フォッフォッフォ

客人とは珍しい。どんな杖をご所望かね。」

 

 

「老人!この店で最強のものを頼む。」

 

 

「フォッフォッフォ

そしたらこの丹羽床の杖とかどうかね?」

 

 

杖を持った瞬間にわかった。

この杖は...

ただのゴミだな。

覇利威は怒りのあまりに杖を叩き折った。

 

 

「老人!このような風呂の薪にもならぬようなものをわたしおって。どのようなつもりか?」

 

 

「フォッフォッフォ最近の若者は血の気が多くていかんのう~

確かにその杖の攻撃力はひのきのぼう以下じゃが小僧にはお似合いじゃて。」

 

 

「この覇利威様を愚弄するのか?

もはや許してはおけぬ、この店とともに天に帰るがよい!」

 

 

「フォッフォッフォこの織万田!齢255歳になったとはいえ、筋肉のキレは負けぬ

くらえ小僧 悪志汚(物理)!!」

 

 

織万田の店に積み上げられていた箱のなかには、杖ではなく鉄アレイが入っていたようだ。

織万田は箱の中の鉄アレイを取り出して、覇利威に向かって投擲してきた。

 

 

「杖の販売店とは仮の姿。この店の真の姿は脳筋帝王様への鉄アレイの卸店よ!

帝王様の手を煩わせるまでもない、この織万田が冥界への案内をしてくれそうぞ。」

 

 

織万田の投擲する鉄アレイは光の速度で飛んでくる。

覇利威に向かってきた鉄アレイは空気との摩擦に耐えきれなくなり、途中で爆発。鉄アレイの破片が光の速度で覇利威に降り注ぐ。

 

 

「ぬうっ。小癪な。」

 

 

鉄アレイの破片の衝撃で覇利威の洋服は粉々に弾けとんでしまった。

しかし覇利威の黄金の肉体には傷ひとつない。

 

 

「老人よ、なかなかやるではないか。

しかし、耄碌したせいか鉄アレイの使い方がなっていないようだな。

この覇利威様が本来の使い方を見せてやるわ。」

 

 

 

覇利威は箱から鉄アレイを2つ取り出し、両の掌でしっかりと握りしめる。

 

 

「くらえ!鉄アレイとはこうやってつかうのだ!」

 

 

覇利威は織万田の目の前で鉄アレイを光を越える速度で衝突させる。

すごい圧力で鉄アレイが圧縮された結果、時空が歪みブラックホールが出現する。

 

 

これぞ鉄アレイの究極奥義

覇利威流筋術 ブラックホール

 

 

出現したブラックホールは織万田を引き延ばしながらバラバラに崩壊させ、吸い込んでいく。

 

 

「を゛を゛の れ゛

小 僧 ぉぉぉぉぉぉ」

 

 

数秒もたたずに織万田とその店はこの世から消え去った。

ついでに大阿権横丁もブラックホールに飲み込まれてしまった。

 

 

思いっきり地面を蹴って上空に離脱した覇利威は思う。

 

 

「帝王も鉄アレイの重要性に気づいていたか。

気を引き締めてゆかねばならぬな。」

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