織万田の店で無事に鉄アレイを手に入れた覇利威は脳筋大帝の待ち構える帆愚和亜津筋力修練監獄へ向かうことにした。
「歩いていくのもめんどくさいな、ここは9と4分の3番線の帆愚和亜津超特急でもジャックして向かうとするか」
覇利威はロンドン駅へと歩を進めた。
一方、
覇愚利ッ怒の敗北の報がもたらされた脳筋大帝の軍勢は覇利威に新たなる刺客を差し向けるべく動き出していた。
ロンドン駅にて
「9と4分の3番線はこのあたりかな。」
覇利威は9番線と10番線の間の柱に時空のゆがみを見出したので、そこに鉄アレイを投げ込んでみた。
鉄アレイは柱に吸い込まれていった。
次の瞬間、鉄アレイは9と4分の3番線に着弾しすさまじい破壊をもたらしたのであった。
「敵襲!覇利威が超特急をねらっているぞ!」
「次の攻撃が来たら超特急はもたぬ、急いで出発の準備を」
出発の準備を整える超特急。しかし、覇利威は9と4分の3番線に侵入し、脳筋大帝の手下を倒しながら超特急に近づいてくる。
「誰か覇利威を止められる者はいないのか」
「私が行きましょう。何せ私は大帝様の信任の厚い監督生ですから!」
「おお!派亜志威様!よろしく頼みます」
~派亜志威・迂威図利威~
脳筋大帝の腹心である、亜亜鎖亜・迂威図利威の3男である。
持ち前の融通の利かない筋肉は堅く閉ざされており、いかなる攻撃も受け付けない。
かくして、派亜志威と覇利威は9と4分の3番線ホームで会いまみえることとなった。
「あなたが覇利威さんですか?
監督生である私と比べれば見劣りしますがなかなかいい筋肉をなさっていますねぇ」
「ブタがブーブーうるさいな。監督生ってのは豚舎の番人の聞き間違いだろ。御託はいいからとっととかかってこい」
「わ・・・この高貴な監督生である私に向かってブ・・ビュタァで・す・とぉぉおぉぉぉぉぉぉ!
ゆ゛ゆ゛るざな゛いぶぉぉ!!ひゃhchなjkぃh
ぶひいいいいいいいいいいいいいゃやぁぁぁ」
派亜志威は理性を失い腕をぶんぶん振り回しながら覇利威に突撃してきた。
「これだから、野蛮なブタどもは。」
覇利威はため息をついた。
派亜志威は腕をぶんぶん振り回しながら突っ込んでくる。
「ぶひゃああああああああああああ!!!」
「遅い。」
覇利威は人差し指一本で派亜志威の拳を受け止めた。
「なっ・・・!?」
「監督生とやらも大したことはないようだな。」
メリメリメリメリ
「ぎゃあああああああああ!!」
覇利威の握力だけで派亜志威の腕が雑巾のようにねじ曲がる。
「まだだぁぁぁ!!」
派亜志威は近くの鉄柱を引き抜いた。
「必殺!! 監督生鉄柱乱舞!!」
ブオン!ブオン!
振り回された鉄柱が周囲を破壊する。
しかし、
パシッ
覇利威は鉄柱を片手で受け止めた。
「鉄柱とはこう使うものだ。」
グルン
覇利威は鉄柱ごと派亜志威を振り回す。
「ぶひゃああああああああ!!」
三回。
五回。
十回。
「さらばだ。」
ブンッ!!
派亜志威は空の彼方へ吹き飛んだ。
ドゴォォォォォォォン!!
先頭車両を貫通し、そのまま見えなくなる。
「監督生がやられたぁぁぁ!!」
「超特急を出せぇぇぇ!!」
駅員たちは慌てて発車準備を始めた。
シュゴォォォォォ
帆愚和亜津超特急が動き出す。
「逃がさん。」
覇利威は地面を蹴った。
ドォォォォォォォン!!
ロンドン駅に巨大なクレーターが出現する。
黄金の肉体が光り輝いた。
「待てぇぇぇぇぇ!!」
覇利威は超特急を追いかける。
一方その頃。
超特急の屋根の上。
赤毛の大男が腕を組んで立っていた。
背中には大量の鉄アレイ。
腰にはダンベル。
胸にはプロテインボトル。
ホグワーツ脳筋四天王
櫓兄坊
である。
「へっへっへ。」
櫓兄坊は遠くを見た。
地平線の彼方。
ものすごい土煙が迫ってくる。
その中心には黄金色の光。
「来やがったな。」
櫓兄坊は背中の鉄アレイを一本抜く。
「帝王様の命令だ。」
「ここでお前を潰す。」
超特急はさらに加速した。
時速1000キロ。
時速2000キロ。
時速3000キロ。
しかし、
「遅い。」
覇利威は笑った。
「列車ごときが筋肉に勝てると思うな。」
ドドドドドドドドドドド
超特急と並走する覇利威。
櫓兄坊が笑う。
「面白ぇ。」
覇利威も笑う。
「来い、櫓兄坊。」
「貴様の筋肉、この覇利威様が直々に否定してやる。」
「望むところだぁぁぁぁ!!」
こうして、
超特急の屋根の上での死闘が幕を開けるのであった。