学戦都市でぼっちは動く   作:ユンケ

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少し本編のネタに悩んでるので暫く後日談ではなく、番外編をやりたいと思います


番外編 材木座の日記(大人版)

7月◯日

 

今日我は久しぶりに男子会に参加した。八幡を始め長い付き合いの友人と話すのはとても楽しかった。

 

それぞれの近況について話したら我の結婚についての話題となって、エルネスタ殿の名前が出た。エルネスタ殿とは20年以上の付き合いで10年以上同棲しているが結婚については考えた事が無かったが、八幡らに考えてみたらどうだと言われて考えてみる事にしたのだった。

 

そして帰宅した後だった。同じように女子会に参加していたエルネスタ殿も帰宅してきて、女子会の内容も聞いた。どうやらエルネスタ殿も我との結婚云々の話をされたようだ。

 

その際にエルネスタ殿は自分は我に嫌われていると言っていたが、心底嫌っているなら同棲などしていない。

 

エルネスタ殿が少しでも結婚を考えているなら……そんな軽い気持ちで我は昔声優と結婚するのに備えて準備した婚姻届をエルネスタ殿に突き出した。

 

突き出した時、我は一蹴されると思ったが、エルネスタ殿は躊躇う事無くサインして役所に提出したのだった。

 

予想外の展開に呆然としているとエルネスタ殿はいつもの笑みを浮かべて我の唇を奪ってきた。

 

ファーストキスはレモンの味がすると言われているが、予想外の展開の所為で味が全くわからなかった。

 

 

 

7月×日

 

結婚した翌日、いつものように起きて朝食を作ろうとしたらエルネスタ殿が居ない事に気が付いた。同棲してから殆ど我より先に起きた事がないエルネスタ殿が、我より先に起きた事には驚かされた。

 

キッチンに向かってみればエルネスタ殿が朝食を作っていたのだった。何故作ったのかと聞いてみれば、「結婚したんだし少しは将軍ちゃんの負担を減らしたい」と気恥ずかしそうに返された。 そんなエルネスタ殿を見ると不思議と顔が熱くなってきた。

 

エルネスタ殿の作ってくれた朝食はお世辞にも美味しいとは言えなかった。しかしエルネスタ殿の若干不安そうな表情、包丁による切り傷、小さな火傷を見ると、エルネスタ殿が一生懸命作ってくれたのだと理解して、特に不満を生む事無く完食した。

 

食後に我が作り方を教えるべきかと尋ねたら小さく頷いたので、今後は2人で料理を作る約束をしたのだった。

 

 

 

7月△日

 

結婚してから2日。エルネスタ殿は存外妻として結婚する前のガサツさからは想像も出来ないくらいに頑張っている。

 

家事の腕前はないが掃除、洗濯、風呂洗いなどをやるようになって、我に教えを請うてくるようになった。その都度我はエルネスタ殿に家事のやり方を教えるが、その時の時間は不思議と楽しかった。エルネスタ殿とは擬形体や煌式武装関係において共同で仕事をする事もあるが、それとはまた別の意味で楽しいと思えた。

 

ただ我の着替えを手伝ったり、風呂に入る際に身体を使って我の身体を洗うのは少々恥ずかしいので勘弁して欲しかった。

 

というか結婚する前からエルネスタ殿の着替えを手伝ったり、エルネスタ殿の身体を洗ったりする我ってある意味凄くね?

 

 

 

7月▲日

 

今日、我は一人でアスタリスク中央区に結婚指輪の購入に向かった。

 

結婚指輪は給料3ヶ月分と言われているが我の場合、月に3000億から4000億稼いでいるので、給料3ヶ月分だと1兆円を超えた値段の指輪となってしまう。当然そんな額の結婚指輪など売られてないので必然的に我のセンスが最重要視される。

 

とはいえ女子にプレゼントなど碌にしたことない我には至難の技であった。悩んでいると店員が我に話しかけてきたので事情を説明すると、どんな結婚生活を望んでいると聞かれた。

 

その際に我はずっと楽しければ良いと返したら、店員は我にアイスブルーダイヤモンドの指輪を紹介した。店員曰くアイスブルーダイヤモンドの石言葉に永遠・幸せという意味が込められているらしい。

 

それを聞いた我は購入して家に帰るなり、エルネスタ殿に渡した。対するエルネスタ殿はいつもの天真爛漫な笑顔でお礼を言ってきた。表情を見る限り不満はなかったようで安心した。

 

ただ我がエルネスタ殿の指に指輪をはめた時や、お礼にキスをされた時は恥ずかし過ぎて悶死しかけてしまった。

 

 

 

7月◻︎日

 

結婚してから5日、今日我は初めてエルネスタ殿とデートをした。行った場所は水族館にゲームセンター、映画などだ。

 

今までもエルネスタ殿とは何度も遊びに行ったが、殆どがカミラ殿に騙されて半ば強引という形だったので、その時は毎回喧嘩をしていた。

 

しかし今回は初めて我から誘ったからか純粋に楽しめた。水族館ではイルカを触ったエルネスタ殿が可愛らしかったし、ゲームセンターではメダルゲームで5000枚以上のメダルを稼いだエルネスタ殿のドヤ顔がウザ可愛かったし、映画館ではアクション映画を見てハイテンションになったエルネスタ殿が幸せそうでなによりだった。

 

純粋な気持ちでデートをするのは恥ずかしくもあったが、それ以上に楽しい気持ちが強かった。

 

何故我はもっと早くエルネスタ殿と結婚するという発想に至らなかったのだろうか?

 

その事を八幡に言ってみたら「今更だな、死ね」と返された。返す言葉がなかった。

 

 

 

 

7月☆日

 

今日我はエルネスタ殿と新婚旅行の予定を立てた。エルネスタ殿は日本らしい場所が良いと言ったので京都に行く事になった。尚、親への報告は鳳凰星武祭が終わってからになった。両親も忙しいから仕方ない。

 

一応両親には話をしておいたが、緊張はしてしまう。何せ10年以上同棲しておきながら結婚したのはつい最近なのだ。側から見たらどんな夫婦だよと思われても仕方ないだろう。

 

しかしエルネスタ殿は気にする素振りを見せずいつも通りの表情で何とかなるでしょ?、と言ってきた。こういう時にエルネスタの神経の太さは頼もしいと思った。

 

京都に行くのは中学の時以来なので割と楽しみである。まあそれも当然であろう。中学時代は余った者同士のグループだったが、今回は妻と二人きりなのだから。

 

尚、八幡に楽しみだと電話をしたら「惚気るなバカップル」と言われた。バカップルに関しては貴様ら4人には言われたくないと我は内心激怒した。

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