学戦都市でぼっちは動く   作:ユンケ

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比企谷八幡達はアスタリスクに戻る

「ただいまー」

 

「ただいまー」

 

「……ただいま」

 

夜10時、ディスティニーランドから帰宅した俺達は両手に大量の土産を持ちながら家の中に入る。

 

そしてそのままリビングに入ると、

 

「あ、おかえりお兄ちゃん」

 

リビングでパジャマ姿の小町がテレビを見ながらポテチを食べていた。親父とお袋はいないのか?

 

「ただいま。親父とお袋は?」

 

「会社の飲み会に行ったよ」

 

「呆れた……昨日あんなに飲んだのにかよ。あ、それとこれ土産な」

 

そう言って俺達は近くにあるテーブルに買った土産を置く。ドサドサっと音が鳴る中、小町は驚きの表情を浮かべる。

 

「おろ?随分と買ったね。アスタリスクに持っていくの?」

 

「いや違う。お前に対するお詫びの品だな」

 

「お詫び?何かあったっけ?」

 

「あー……だからアレだ。その……昨日煩かった詫びだよ」

 

言葉を濁して説明すると小町はハッとした表情を浮かべ、徐々に赤くなる。

 

「あ、うんそうだね。次からはちゃんと防音対策はしてね?その……シルヴィアさんとオーフェリアさんの喘ぎ声凄かったから」

 

小町がそう言うとオーフェリアとシルヴィも小町同様真っ赤になって俯く。

 

「……ごめんなさい」

 

「そ、それは言わないでよ小町ちゃん」

 

「あー、はい。すみませんでした。ところで、その、お二人に聞きたいんですけど……気持ち良かったんですか?」

 

おーい!何を聞いてんの小町ちゃん?!シルヴィとオーフェリアが茹で蛸のように真っ赤なんですけど!てかオーフェリアがここまで乙女の顔を見せてくるとは予想外だわ!

 

「え、えーっと……う、うん。気持ち良かったよ」

 

「そ、そうなんですか?!ちなみに……その、最初は痛かったですか?」

 

「……初めは結構痛かったわね。でも暫くしたら直ぐに八幡が気持ち良くさせてくれたからそこまで苦痛に感じなかったわ」

 

「そうだね。しかも八幡君って激しくするのに、偶に動きを緩めて『大丈夫か?無理するなよ』って優しく声をかけてくれるんだけど、それが凄く嬉し「おいお前らそれ以上は止めろ!恥ずかしくて死ぬわ!」……あ、ご、ごめん!」

 

何で抱いた2人の感想を聞かないといけないんだよ?!てか大分生々しいわ!てか改めて自分の行動を第三者から聞かされるとメチャクチャ恥ずかしいんですけど!

 

「へ、へぇ……そ、そうなんだ。ふっ……」

 

「って、おい!小町!」

 

今の話を聞いた小町は真っ赤になってフラフラしたかと思ったら、そのまま床に倒れこんだ。どうやら予想以上に過激な内容だったからか脳のキャパがオーバーしたのだろう。

 

「と、とりあえず小町を部屋まで運んでくる」

 

「じゃ、じゃあよろしく。小町ちゃん運んだらお風呂に入ろっか?」

 

「……そうね」

 

風呂か……昨日はお袋の渡したゴムの所為で緊張しまくったが、一度2人を抱いた以上緊張はしないだろう。

 

「はいよ」

 

俺はそう返事をしてから小町を背負って二階に向けて歩き出した。

 

 

 

 

 

 

 

それから10分後……

 

「んっ……あっ、やぁっ……」

 

風呂場にてオーフェリアがいやらしい嬌声を出している。そして彼女の脇腹には俺の手が添えられている。

 

結局俺達は特に緊張しないで風呂に入れた。そしていつものように俺が自身の身体をオーフェリアとシルヴィに身体を擦り付けられながら洗われた。

 

そこまでは良い。そこまでは良かった。

 

しかし問題はそれからだった。

 

いつものように俺がオーフェリアの身体を洗おうと擦っていたのだが……

 

「やぁっ……あんっ」

 

何か物凄くエロいリアクションをしてくる。身体に触れる度にピクンと跳ねてエロい声を出してくるのだ。

 

ハッキリ言ってクソ可愛い。昨日抱いたのにまた抱きたいという衝動が襲ってくる。

 

「……っ、八幡、手つきがいやらしいわ」

 

「え?マジで?」

 

俺としては特にいやらしい洗い方はしてないが……

 

疑問に感じているとまだ身体を洗っていないシルヴィが口を開ける。

 

「多分だけど、昨日の一件で八幡君が新しいテクニックを会得したんじゃないかな?昨日八幡君の手つき、時間が経つにつれていやらしくなっていたし」

 

そ、そうなのか?あの時は無我夢中だったから余り記憶には残っていないが……

 

「わ、悪い。自分で洗うか?」

 

「……それは遠慮しておくわ。八幡に洗われたいし」

 

「え?つまりお前はエロい手つきで洗われたいのか?」

 

「……っ!八幡のバカ……」

 

言うなりオーフェリアは俺の方を向いて胸板をポカポカ叩いてくる。何この小動物?マジで可愛いな。

 

「悪かった悪かった。ホレ、詫びのシャワーだ」

 

そう言いながら俺はシャワーを出してオーフェリアの頭にぶっかける。するとオーフェリアはシャワーの勢いに負けて、俺の胸板を叩くのを止めて大人しくシャワーを浴び始める。

 

シャワーによってオーフェリアの身体にこびり付いていた泡は洗い流され、オーフェリアの美しき裸体が目に入る。たった今洗ったばかりだからか光っているようにも見えてドキドキしてしまう。

 

(凄い綺麗だな。俺はこんな美少女を抱いたのかよ?)

 

正直言って昨日の一件は夢と言われても信じてしまいそうだ。

 

「……は、八幡。視線がいやらしいわ」

 

オーフェリアは身を隠すように抱く。オーフェリアにとっては隠しているように思っているようだが、俺からしたら寧ろこっちの方がそそるんですけど?

 

こいつマジで自由になってから感情豊かになり過ぎだろ?

 

内心オーフェリアにデレデレしているとオーフェリアは恥じらいの表情を浮かべたまま湯船に入り、全身を隠すようにしなからこちらの方をジト目で見てくる。マジで可愛いなオイ。

 

そう考えていると肩を叩かれたのて振り向くとシルヴィが艶のある笑みを浮かべ……

 

「んっ……じゃあ八幡君。次は私をお願い」

 

そっとキスをしてから風呂場にある椅子に座って傷一つない美しい背中を俺に晒してきた。

 

「はいはい。わかりましたよ歌姫様」

 

そう言いながら俺は石鹸を擦って泡立てシルヴィの背中に触れる。

 

すると……

 

 

 

「んっ……あっ……」

 

オーフェリア同様にエロい声を上げ始めた。

 

俺はそれにドキドキしながらも舌を噛む事で何とか理性を崩さずにシルヴィの全身を洗う事に成功した。マジで俺の理性は強いな。

 

 

 

 

 

 

 

 

しかしそう思ったのも束の間で、全員身体を洗い終えて湯船に浸かると、2人が両サイドからキスやハグを何度もしてきたら、理性は吹っ飛んでしまった。

 

結論、俺の理性はオーフェリアとシルヴィに対してはそこまで強くはない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから1時間半後……

 

「えへへ……」

 

「ふふっ……」

 

自室のベッドにて、肌にツヤめきが出ているシルヴィとオーフェリアが左右から甘えてきている。

 

「お前らマジで元気だな……俺は疲れたから少し離れてくれ」

 

げっそりしている俺がそう頼むも……

 

「ふふっ……嫌」

 

「やーだ♪私は八幡君から離れたくない」

 

そう言いながら2人は俺の頬に自分達の頬を当ててスリスリしてくる。2人に搾り取られて疲れ果てた俺としては離れて欲しいが2人は離れる気配は微塵も見せてこない。こりゃもう諦めるしかないようだ。

 

「……はあ、俺の負けだ。好きにしろ」

 

俺が負けを認めると2人は笑いながら頬にキスを何度もし始める。今更だが……マジで俺の恋人2人はキス魔過ぎる。

 

そう思いながら俺は大人しく2人にキスをされ続けた。俺が抵抗しないのを良い事に2人は更にペースを上げてきた。

 

 

結局、2人がキスを止めたのはそれから1時間後のことだった。2人はキスを止めると直ぐに眠りに入ったが、2人にキスされまくった俺は恥ずかし過ぎて一睡も出来なかった。

 

翌日俺は2人にアイアンクローをぶちかましたが、今回ばかりは仕方ないと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから一週間後……

 

「じゃあお袋、次は来年の春休みに帰ってくるわ」

 

いよいよアスタリスクに戻る俺達は自宅の門にてお袋に挨拶を告げる。ちなみに親父は涙混じりに「小町ぃ!行かないでくれぇ!」と言いながら小町に抱きつこうとしたらお袋の裏拳を食らって気絶している。最後の最後まで不憫過ぎる……

 

「はいはい。シルヴィアちゃんとオーフェリアちゃんも来なさいよね?」

 

「……ええ」

 

「はい。また来たいです」

 

「楽しみに待ってるよ。八幡も馬鹿やって2人に愛想尽かされるんじゃないよ?」

 

「ああ。2人に嫌われないように努力するよ」

 

俺にとって2人は何物にも変えられない大切な存在だ。2人に嫌われたら生きていけないだろう。

 

そう考えているとオーフェリアとシルヴィが……

 

「……大丈夫。私が八幡を嫌いになるなんて天地がひっくり返ってもあり得ないから」

 

「そうですね。それに八幡君がそこまで馬鹿な行動を取るとは思わないので」

 

そんな言葉を口にする。2人のその態度はまさに威風堂々と言って良いくらい勇ましかった。

 

「うわぁ……やっぱりバカップルだなぁこの3人」

 

「かー!愛されてるねぇ馬鹿息子よ!」

 

小町は目を腐らせながらげっそりして、お袋は楽しそうに俺の肩をパンパン叩いてくる。まあ確かに愛されているだろうな。2人に愛されると気持ちが良いからな。出来ることならずっと2人に愛されたいものだ。

 

「そうかもな……っと、そろそろ電車の時間だから俺達は行く」

 

「ほいほい。道中気を付けな」

 

「じゃあまたねお母さん!」

 

「失礼します」

 

「……さようなら」

 

挨拶をして俺達は自宅を後にした。

 

久々に帰宅したが、オーフェリアとシルヴィとの交際を認められて、2人と一夜を明かして、ディスティニーランドでデートをしたりなど色々な事があったが、今回の帰省は割と有意義だったと思えた。

 

アスタリスクに帰ってからは色々なトラブルがあるとは思うが、大切な2人との絆があれば乗り越えていけるだろうし頑張ろう。

 

そう思いながら俺達3人は手を繋ぎ、小町はげっそりしながらアスタリスクに向かった。

 

尚連絡船に乗っていたら、またしても葉山と一色の失禁コンビと遭遇して、その際に思い切り睨まれた、解せぬ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあ小町は星導館なのでここで失礼します」

 

「私もペトラさんに話があるからここで失礼するね。また後でね」

 

アスタリスクに到着すると小町とシルヴィはそう言って互いの所属する学園に向けて歩き出した。

 

2人が見えなくなる見送った俺は同じように見送ったオーフェリアに話しかける。

 

「じゃあ俺達は先に帰ろうぜ」

 

俺がそう言うとオーフェリアは首をフルフルと横に振る。

 

「ごめんなさい八幡。私も用事があるから先に帰ってて」

 

ん?自由になったオーフェリアに用事なんて珍しいな。結構気になる。

 

しかしそこまで俺は無粋じゃない。オーフェリアにはオーフェリアの用事があるのだろう。それを聞くのは野暮ってやつだ。

 

「わかった。じゃあまた後でな」

 

「……ええ。また後で」

 

オーフェリアはそう言ってレヴォルフの方に向かって歩き出した。

 

さて……今日は俺が一番早いし2人に美味い飯を作らないとな。俺は近くにあるスーパーに向けて歩き出した。

 

それにしてもオーフェリアの用事って何だろうな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある一室での会話……

 

 

「……何の用だ?俺は忙しいんだよ。てめぇみたいな裏切り者と話してる暇はねぇんだよ」

 

「……裏切る?私は貴方の物ではあったけど貴方に忠誠心は無かったら裏切りも何もないわ。言い掛かりを付けないで、太るわ……あ

あ、ごめんなさい。元々太っていたわね」

 

「ちっ……!つくづくあの腐り目に似てきてるな……!」

 

「……八幡に似ている?それは悪くないわね」

 

「本当に腑抜けてやがるな……!で、今更俺に何の用だ?」

 

「……ああ、そうだった。これの承認をしなさい」

 

「あん?………んだこりゃ?」

 

「あら?この申請書の意味も解らないの?言っておくけど拒否はさせないから」

 

「そうじゃねぇよ。わざわざてめぇがこれを持とうとする必要性を感じねぇんだよ。何を企んでやがる?あの腐り目が関係してんのか?」

 

「八幡は関係ないわ。強いて言うなら……完膚なきまで、それこそ2度とふざけた言動をさせないくらい叩き潰したい人間が出来たのよ。……それじゃあ申請しておいて。拒否するなら地獄を見せるから」

 

「おいオーフェリア!……ちっ!行きやがったか、クソがっ……!」

 

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