学戦都市でぼっちは動く   作:ユンケ

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退院してからも色々ある(後編)

カフェ『マコンド』のありとあらゆる場所からひそひそ声が聞こえてくる。客にしろ店員にしろ全員がある一席を見ていた。

 

その席には男子2人と女子3人が座っていた。しかしその5人は……

 

星導館学園序列1位にして今シーズンの鳳凰星武祭覇者である天霧綾斗

 

星導館学園序列2位にして生徒会長を務めるクローディア・エンフィールド

 

星導館学園序列5位にして天霧と共に鳳凰星武祭を制したユリス=アレクシア・フォン・リースフェルト

 

クインヴェール女学園元序列8位にして『聖騎士』アーネスト・フェアクロフの実妹であるソフィア・フェアクロフ

 

レヴォルフ黒学院序列2位にして王竜星武祭ベスト4の比企谷八幡

 

アスタリスクでもかなりの有名人の5人であった。

 

店内にいる当事者5人以外全員の視線が集まる中話し合いが始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「まずはソフィアさん、お久しぶりですね」

 

エンフィールドがにこやかにフェアクロフ先輩ににこやかに話しかける。

 

「そうですわね。去年のフェアクロフ家で行われた夜会以来ですわね。ユリスはウィーンのオペラ舞踏会以来でしたわね?」

 

「ああそうだな。それにしてもソフィアは王竜星武祭に挑むと思っていたのだがな、どういう心境の変化だ?」

 

フェアクロフ先輩は既に2度王竜星武祭に挑んでいるから3度目も王竜星武祭と思っていたのだろう。まあそれも仕方ない。俺自身もそう思っていたし。

 

「まあ色々ですわ」

 

「ん?もしかして比企谷が誘ったのか?」

 

「いや、俺が協力し始めたのはフェアクロフ先輩がチーム入りしてからだからメンバーについては関与してないぞ」

 

「そうか。それにしても去年はうちの学園のコンビ、今年はクインヴェールのチーム鍛える……お人好しにも程があるなお前は」

 

何処か呆れた表情を浮かべて俺を見てくるリースフェルト。まあ端から見たらかなりお人好しだろうな俺。

 

「気まぐれだよ気まぐれ。小町達にしろ赫夜にしろ頼まれたから引き受けただけだよ」

 

「普通は断るだろうが……だがお前のそのお人好しには本当に感謝している。鳳凰星武祭の時はお前のお陰で私の望みが叶ったのだから」

 

望み?……ああ、オーフェリアの事か。だとしたらそこまで礼を言われるつもりはない。俺自身オーフェリアを助ける為にフローラを助けたようなものだからな。

 

「鳳凰星武祭?比企谷さんはその時にユリスに何か協力したのですか?」

 

「まあ色々っすよ。それより顔合わせなんですから……」

 

そう言いながらチラッと天霧を見るとフェアクロフ先輩が納得したように頷く。

 

「あ、そうでしたわね。初めまして『叢雲』天霧綾斗。ソフィア・フェアクロフと申しますわ」

 

「あ、どうも。天霧綾斗です。よろしくお願いします」

 

「ええ、よろしくお願いしますわ。前日のグラン・コロッセオでは見事な剣技でしたわ」

 

グラン・コロッセオか……俺は見る前にトイレに行ったがその時にヴァルダに襲われて処刑刀に腕を斬り落とされたからそれどころじゃなかったんだよなぁ……

 

「ありがとうございます。ですが俺なんかよりアーネストさんの方が凄い剣技でしたよ」

 

あ、馬鹿天霧。そんな事を言ったら……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「当然ですわ!お兄様の剣技は誰よりも美しく、それでありながら誰よりも鋭いものですわ!」

 

あーあ、案の定フェアクロフ先輩のスイッチが入ったよ。

 

フェアクロフ先輩はブラコン、それもかなりのブラコンである。以前俺がフェアクロフさんを褒めたら同じようにハイテンションになり自分の兄の事を8時間も語ってきたのだ。全部聞いた時は結構、いやメチャクチャ疲れた。

 

何せ今年の夏休みの宿題の自由研究を『アーネスト・フェアクロフについて』という題名の論文にするか真剣に考えるくらい聞かされたからな。てかそれにするつもりだ。

 

前を見ると天霧はフェアクロフ先輩の急なハイテンションに驚いていて、リースフェルトは事情を知っていたようで額に手を当ててため息を吐いていて、エンフィールドはいつもの微笑みを浮かべていた。

 

とはいえ放置する訳にもいかない。今フェアクロフ先輩は天霧に詰め寄りながら兄の事を語っているが、止めないと最低でも7時間は語るだろうし。

 

そう判断した俺は天霧に顔を寄せて兄の自慢をしているフェアクロフ先輩の肩を引っ張り椅子に座らせる。

 

「フェアクロフ先輩落ち着いてください。今は訓練の予定を話す時間です。フェアクロフさんのことについての話は後日にしてください」

 

「あ……失礼しましたわ」

 

俺に引っ張られるとフェアクロフ先輩は真っ赤になって縮こまる。歳上だが可愛いなこの人。普段も割とポンコツだし。オーフェリアやシルヴィとは違ったタイプの可愛さなんだよなぁ……

 

そう思っていると端末が鳴り出した。誰からだ?

 

疑問に思いながら端末を取り出して見てみると……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『fromオーフェリア 八幡、ソフィア・フェアクロフにデレデレしたでしょ?今夜搾り取るから』

 

『fromシルヴィ 八幡君さ、今フェアクロフ先輩にデレデレしてたよね?今夜搾り取るから』

 

2人から同時にそんなメールが来て冷や汗が出るのを自覚した。

 

怖い、マジで怖い。何でわかったの?タイミング良過ぎだろ?もしかして監視でもしてるのか?

 

疑問に思いながら周囲を見回すが2人の姿は見えない。どうやら直感でそう思ったのだろう。

 

監視も怖いが直感も怖過ぎるわ!

 

てか搾り取るって……昨日6回もやったのに今日もやるのかよ?!マジで耐えられる気がしないな。

 

「比企谷君、顔色が悪いですけど大丈夫ですか?」

 

内心ビクビクしているとエンフィールド、いやこの場にいる俺以外の全員が心配そうな表情で俺を見ていた。

 

「え?そんなに酷い顔か?」

 

「はい、真っ青ですね」

 

「ああ、今にも死にそうな顔をしている」

 

「もしかして斬り落とされた腕が関係あるの?」

 

「体調が悪いなら今日は無理しないで帰った方が良いですわよ」

 

冗談かと思い聞いてみたらエンフィールドを皮切りにリースフェルト、天霧、フェアクロフ先輩が一斉に返してきた。どんだけ顔色が悪いんだよ?

 

 

「いや、腕は関係ない。単に寒気を感じただけだ」

 

嘘は言っていない。嘘は。実際寒気を感じたのは本当だしな。とりあえずここは話を逸らすべきだろう。

 

「それより本題に入ろう。獅鷲星武祭に備えての訓練だが、フェアクロフ先輩とリースフェルトの訓練で間違いないな」

 

改めて確認を取ると全員が真剣な表情に切り替わる。

 

「ええ。獅鷲星武祭はチーム戦。ですがこちらのチームは我が強い攻撃性の高いチームですので、チーム戦で重要な遊撃手が欲しいのです」

 

「まあお前んところのチームは全員火力馬鹿だからな。特にリースフェルトと沙々宮」

 

リースフェルトは怒ると爆発してくるし、沙々宮は高威力の巨大煌式武装をガンガン使う奴だし。

 

「待て比企谷。あいつと同じ扱いは止めろ。私はそれなりにテクニック系の技もあるからな?」

 

「俺からすりゃ50歩100歩だ。まあ安心しろ。今回の訓練でお前を火力馬鹿とテクニック馬鹿を両立した女にしてやる」

 

「その呼び方は止めろ。だがまあ、お前の戦い方は参考になるからな。これを機会に是非頼む」

 

「そのつもりだ。そしてその条件として天霧を借りるがな」

 

そう言ってエンフィールドをチラッて見るとエンフィールドは頷く。

 

「ええ。比企谷君が持ち前のいやらしさをユリスに教える代わりに綾斗がソフィアさんの練習に付き合う、これは綾斗も了承していますから」

 

「俺は構わないけど……俺なんかで務まるかな?」

 

いやいや、1年近く序列1位をキープしている奴が務まらないんじゃ誰も務まらないからな?

 

顔を見る限り本気で言っているようだが、謙遜も行き過ぎると嫌味だぞ?

 

「綾斗、貴方は自分の事を過小評価し過ぎですよ?」

 

「全くだ。大体お前で務まらないならこの取引は成立しないだろう」

 

「そうですわね。仮にも一校の代表であるのですからもう少しドーンと構えなさいな」

 

どうやら他の3人も同じ事を考えていたようだ。天霧に苦言を呈している。

 

「まあそんな訳だ。俺含めて全員がお前なら務まると思っているから問題ねーよ」

 

「う、うん」

 

未だに懐疑的だがとりあえずは納得したみたいだ。これで漸く話を進められる。

 

「なら良し。って訳でフェアクロフ先輩に聞きますが今回の取引に異論はありますか?」

 

「いえ。異論はありませんわ。それでは天霧綾斗、よろしくお願いしますわ」

 

「は、はい」

 

そう言ってフェアクロフ先輩は手を出すと、天霧が未だに戸惑いながらも手を出して握手をする。

 

「では私からも……獅鷲星武祭までよろしく頼むぞ比企谷」

 

「はいよ」

 

そう言いながら俺もリースフェルトと握手をする。とりあえず取引は成立と見て良いだろうな。

 

それを見たエンフィールドはうんうん頷き……

 

「取引が成功して良かったです。それまでは日程などの細かい話に移りましょうか」

 

そう言って話を次の段階に進ませた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ではこれから毎週日曜日の夕方4時に中央区のトレーニングジムで訓練という事で異論はないですか?」

 

エンフィールドがそう言って俺達を見渡してくるので全員が頷く。

 

「よろしい。それでは今日の顔合わせはこれで終了しましょう」

 

言うとエンフィールドが立ち上がり天霧とリースフェルトもそれにつられて立ち上がるが、俺はそれを制するように話しかける。

 

「あ、ちょっと待て。天霧は残れ。話したい事がある。すみませんがフェアクロフ先輩、先に帰っていて貰っていいすか?」

 

俺が天霧だけを呼び止めるとエンフィールドと天霧は真剣な表情になり、リースフェルトとフェアクロフ先輩は疑問符を浮かべた表情を見せてくる。

 

「……わかった。ユリスとクローディアは先に帰っててくれないかな?」

 

「それは構わないが……何の話をするんだ?」

 

「えっと、それは……」

 

天霧は口ごもってしまう。こいつ誤魔化すの下手過ぎだろ?仕方ないから手を貸すか。

 

だから俺は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「リースフェルト、男同士の話し合いなんてエロ関係に決まってんだろ?野暮な事を聞くな」

 

そう口にすると……

 

「ええっ?!」

 

「な、何だと?!」

 

「ひ、比企谷さん?!」

 

エンフィールド以外の3人が驚きの声を出す。唯一の例外のエンフィールドはわかっているかのようにクスクス笑う。

 

「って訳だから俺達は今からエロトークをするから女子はお帰りの時間だ」

 

「そうですね。私達が聞くのも野暮でしょう。ユリスとソフィアさんは帰りましょう」

 

そう言ってエンフィールドは顔を真っ赤に口をパクパクしている2人の背中を押して歩き出す。そしてさり気なく俺の耳に顔を寄せて……

 

「後で詳しい説明をよろしくお願いしますね?」

 

一言そう言ってから2人を連れてカフェから出て行った。それを見送った俺は天霧と向き合うと顔を赤くしてこっちを見ていた。エンフィールドから聞いてはいたがこいつ本当に純情だな。

 

「変な事を言って悪かったな。まあお前が誤魔化すの下手だったから助けたって事で勘弁してくれや」

 

「あ、うん。それは良いんだ。……それより病院で言ってた姉さんに関する情報を教えてくれないかな?」

 

そう言うと天霧は顔の赤みを消して真剣な表情に変わる。治療院で天霧にあった時はリースフェルト達もいたので、さり気なく天霧に姉ちゃんについて後日話すと書いた手紙を渡しただけだからな。

 

「ああ。実はだな……」

 

俺はテーブルの上にある紅茶を飲んでから口を開いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……って、訳だ。その事から処刑刀がお前の姉ちゃんを斬ったんだと思う」

 

それから5分、俺は天霧に全てを話した。

 

俺の腕を斬り落とした男は処刑刀という男で『赤霞の魔剣』の所有者にして蝕武祭の専任闘技者である事、奴の実力が桁違いである事、そして奴は天霧同様に封印を施されていて解放すると絶大な力を発揮する事全てを話した。

 

「そいつが姉さんを……」

 

天霧は聞いている最中は驚きを露わにしていたが、俺が締めくくると怒りに満ちた表情を浮かべる。姉を斬った相手の正体を知ったなら当然の反応だがこいつがここまで怒るとは思わなかった。

 

「ああ。そんでそいつはディルクと組んでるからお前を狙ってくる可能性は充分にあるから気をつけろ」

 

ディルクと天霧の姉ちゃんの間に何があったかは知らないが、鳳凰星武祭の時のディルクの動きからしてヤバい事でもあって、それ故に弟に対しても警戒しているのだろうな。

 

「うん……ちなみに封印を解除したそいつの強さってどれくらいなの?」

 

封印を解除した奴の強さか……うーん。

「少なくとも影神の終焉神衣を使ってない俺やシルヴィよりは遥かに強いな」

 

本気の奴に勝てるのは星露とオーフェリア以外はいないと思う。本気のお袋なら五分五分って所だろう。

 

「影神の終焉神衣?」

 

「気にすんな。俺の最後の切り札と思えばいい」

 

「よくわからないけど……それを使えば腕を斬り落とされなかったんじゃないの?」

 

「アレは星辰力の消費が激しいし肉体に強い負荷が掛かるんだよ。俺は前の日に暁彗と戦って満身創痍になっていたから使えなかったんだなよ」

 

仮に使えても一瞬だけしか使えずに星辰力切れで気絶していただろう。そうなったら奴らに拉致されて洗脳されていたかもしれない。そう考えたら奴らを相手にして腕一本で済んで助かったと言って良いだろう。

 

「まあそれはどうでもいい。とりあえずお前も狙われる可能性があるから気をつけろよ?言っちゃ悪いが今のお前じゃ殺されるだろうし、最後の封印を解除されるまでは戦わない方が賢明だ」

 

「う、うん」

 

以前こいつから聞いたが天霧の姉さんが天霧に施した封印は3つあるらしく、1つは半ば無理矢理解除して、2つ目は界龍の双子と戦った際に解除した。

 

最後の封印がどんなものかは知らないが万全じゃない状態で奴と戦っても負けるのがオチだろうし。

 

「まあとりあえずは最後の封印については頑張れとしか言いようがないな。後この話はエンフィールドに話しても大丈夫か?」

 

エンフィールドど同盟を結んでいるとはいえ勝手に話して良いかわからないけど聞いておく。

 

「あ、うん大丈夫だよ」

 

「そうか……とりあえず俺の話はこれで終わりだ。また何か情報は手に入ったら連絡する」

 

そう言いながら俺は立ち上がる。取引も終わったし、処刑刀についても話したしパフェも食べたのでここにいる意味もないし帰るか。

 

「ちょっと待って。情報が手に入ったらって事は処刑刀を探すつもりなのかい?」

 

「当たり前だ。腕を斬り落とされといて何もしないってのは癪に触るからな。お前には警告したが、俺としちゃ奴がお前と接触する前に屠るつもりだ」

 

俺は自分の胸の内を語ってから店を後にした。オーフェリア、シルヴィは戦う気満々だが、可能なら俺の手で屠りたい。2人と一緒に戦うと約束はしたが、やはり巻き込みたくないというのが本心だし。

 

そう思いながら俺は自宅に向けて歩き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

「屠るか……比企谷はああ言っていたけど、姉さんは何をしてそんな奴と戦ったんだろう。……っと、俺もそろそろ帰らないと……会計は……」

 

そう言いながら天霧は近くにあったレシートを見ると……

 

 

紅茶×5 400×5=2000円

 

スペシャルストロベリーパフェ×1 750円

 

特製フルーツパフェ×1 850円

 

計3600円

 

予想以上に高い金額が記入されていた。勿論序列1位として特別報奨金や鳳凰星武祭の優勝賞金を貰った天霧にとっては安いが、予想以上の金額に若干の驚きが生まれてしまった。

 

しかもどのメニューにも斜線がないという事は……

 

「全額俺が払うのか……まあ良いけど」

 

天霧はため息を吐きながらレジに向かった。

 

 

 

 

 

 

「あ、やべ。天霧に紅茶とパフェの金を払うの忘れてた」

 

自宅の玄関にて、家の鍵を出す為にポケットから財布を出した俺はパフェと紅茶の代金を払うのを忘れていた事に気が付いた。

 

まあ仕方ない。今から『マコンド』に戻っても天霧はいないだろうし、次に会う時に払うか。

 

そう思いながら家の鍵を開けて中に入ると……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おかえり八幡君、帰って早々悪いけど美奈兎ちゃん達の着替えを見た事について話を聞いて良いかな?」

 

「……それとソフィア・フェアクロフにデレデレしたかについての真相も聞かせて貰うから」

 

最愛の恋人2人が満面の笑みを浮かべながら仁王立ちをしていた。

 

……どうやらまだまだ1日は終わらなそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、俺は2人に謝りまくった結果、土曜日にプールデートをする事を約束をした後にベッドで搾り取られまくった事で許して貰った。




次回プール回です。


今後の予定としてはプール回やってから訓練の話をして、獅鷲星武祭編に入ります。

今後の構成はある程度考えていますが、年末頃にこの作品を完結させる予定です。

まだまだ先の話ですけど、今後もよろしくお願いします

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