学戦都市でぼっちは動く   作:ユンケ

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比企谷八幡は結婚して10年以上経っても妻に甘えまくる

 

「って訳で今から帰るから三十分くらいしたら家に着く」

 

港湾ブロックでの攻防を済ませた俺はW=Wに帰還して後始末を終わらせたので、自宅に連絡する。

 

『わかった。お仕事お疲れ様』

 

『お疲れ様』

 

『お疲れ様です』

 

「ああ。それでだな……今日は疲れたし、久しぶりに癒されたい」

 

俺がそう言うと空間ウィンドウに映るシルヴィはニヤニヤ笑い、オーフェリアはクスクス笑い、ノエルは恥ずかしそうに顔を赤らめる。

 

『良いよ。ちなみにリクエストは?』

 

「裸エプロンで」

 

躊躇いもなくそう答える。プリキュアコスも良いが今日は裸エプロンの気分だ。

 

『了解。じゃあまた後で』

 

シルヴィはそう言って空間ウィンドウを閉じる。さて、俺も急いで帰らないとな……

 

 

 

俺は早足でW=Wの廊下を歩くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「さあて、八幡君は裸エプロンが見たいんだって。2人とも準備しようね」

 

「わかったわ」

 

「は、はい……」

 

シルヴィアがそう言うとオーフェリアは当然のように、ノエルは恥ずかしそうに返事をして服を脱ぎ始めるので、シルヴィアも同じように服を脱ぐ。

 

シルヴィアとオーフェリアはいつも通りに服を脱ぎ、ノエルは恥ずかしそうにしながらも一切淀むこと無く服を脱ぎ、遂には一糸纏わぬ姿となる。

 

そしてその状態でエプロンを着けて裸エプロンの姿となり、玄関に向かう。

 

これは八幡がW=Wにて裏仕事を終えた時に起こる出来事で、八幡の妻3人は八幡の疲れを癒すべく八幡の希望に応えようと全力を尽くすのた。

 

彼女らは八幡の要求を断るつもりはなかった。自分達の1番の幸せは八幡の幸せなのだから、どんな格好を要求されても従うつもりだ。

 

彼女らは八幡が帰ってきたら癒してあげようとばかり、今か今かと八幡の帰りを待つ望んでいたのだった

 

 

 

 

 

「ああ……早く帰らないとな」

 

俺は早足で自宅に向かっている。さっき俺はシルヴィ達3人に帰ってきたら裸エプロンで迎えるように頼んで了承を得た。つまり俺が帰ったら玄関には裸エプロン姿の嫁3人が裸エプロンで待っているということだ。

 

え?良い歳して嫁に裸エプロンを着せるのはマズイって?煩え悪いか!仕方ないだろうが、俺の嫁3人とももう直ぐ40なのに見た目は20代だし見たいんだよ!嫁の可愛いところが見たいんだよ!マズイならマズイで嫁3人の裸エプロンが見れるなら構わん!

 

そんな事を考えながらも早足で進むと遂に我が家に到着する。俺は流れるような動きで懐から鍵を取り出して、流れるような動きで鍵穴に鍵を入れてドアを開ける。

 

すると……

 

 

 

 

 

「「「おかえりなさい、八幡(君)(さん)」」」

 

予想通り裸エプロン姿のオーフェリアとシルヴィとノエルが俺を迎えてくれた。最高だ……今すぐベッドに連れて行ってメチャクチャにしたい。

 

「ただいま。全員似合ってる」

 

マジでエロ可愛い。やっぱり俺の嫁は最高だな。

 

内心ムラムラしているとノエルが恥ずかしそうに手を上げてくる。

 

「本当ですか八幡さん?私は2人と違ってスタイルが良くないのですが……」

 

ノエルは不安そうに言ってくる。止めろ、俺の前でそんな顔をするな。

 

そう思った俺はノエルを抱き寄せて唇を奪う。

 

「んっ?!んんっ……」

 

対するノエルは驚くも、それも一瞬で直ぐに目を瞑って俺のキスを受け入れてくる。

 

暫くキスをした俺は唇を離してからノエルに話しかける。

 

「そんな事はない。お前は間違いなく可愛いから自信を持て。そもそも俺がお前を好きになった要因は顔やスタイルじゃなくてお前の頑張っている所を見たからだぞ」

 

もちろんノエルが可愛いのも要因の一つだが、1番の理由は俺の付き合う為に、オーフェリアに力を奪われて尚諦めずに挑む不屈の闘志に揺れ動かされたからだ。あの時、ノエルはこう言った。

 

 

ーーー私が星脈世代じゃなくなった事は、八幡さんを諦める理由にはなりません!もう一戦お願いします!ーーー

 

普通の人間になっても世界最強クラスのオーフェリアに挑んだのだ。あの時は現場にいた俺もオーフェリアもシルヴィも戦慄してしまった。

 

特にノエルと対峙していたオーフェリアは圧倒的に上回っていたのに、普通の人間になって尚挑んでくるノエルに気圧されて、俺達3人の関係に入る許可を出したのだ。

 

その後色々あって俺はノエルの告白を受け入れたが、その要因は間違いなく俺の事を想ってくれている心だと断言出来る。

 

「だからスタイル云々なんて言わなくて良い。その格好も俺の為にしてくれて嬉しいぞ」

 

「っ……はい。ありがとうございます」

 

ノエルは小さく、それでありながら嬉しそうに頷く。良かった良かった。嫁が不安そうな表情をしていたら俺も嫌だしな、

 

「なら良し……んじゃ本題に戻るが……」

 

言いながら俺はノエルから離れて、3人を視界に入れるや否や……

 

「たっぷりと癒してください」

 

3人を抱き寄せて、そのまま両手を使って抱きつく。仕事で疲れたから誰よりも愛らしい3人に癒されたいです。

 

俺がそう言うと、3人は顔を見合わせて……

 

 

「「「もちろんよ(だよ)(です)!」」」

 

ちゅっ……

 

3人同時に俺の唇にキスをしてくる。同時に幸せな気分になり、仕事で溜まった疲れはみるみる失っていくのがわかる。やはり俺にとって3人の妻と4人の娘は食事のように生きる為には必要の存在みたいだ。

 

「ありがとなお前ら……愛してる」

 

ちゅっ……ちゅっ……ちゅっ……

 

言うなり3人の唇にキスを落としていく。夜は長いし、明日に備えて思い切りイチャイチャして体力を回復しないとな。

 

 

 

 

 

 

 

 

1時間後……

 

「んっ……ちゅっ……んんっ、はち、まんっ……」

 

「んんっ……うぅ……」

 

「あっ……はぁっ……んんっ、八幡、さん……」

 

「やあっ……んんっ……あんっ……」

 

自宅のリビングには水音と嬌声が響く。どんな状況かと言うと、俺はソファーに座って膝の上にオーフェリアを乗せながらキスをして、両手を使って左右に座るシルヴィとノエルの身体を触っている。

 

水音は俺がキスを激しくするとオーフェリアの口から出て、嬌声は俺がシルヴィとノエルの胸を揉んだり尻を撫でたりすると2人の口から出ている。

 

正直に言うと今直ぐ3人を抱きたいが、明日は朝一で仕事があるので断念している。基本的に3人を抱くと1人2回、計6回シていて大体3時過ぎまで起きているからな。

 

だからその分イチャイチャをしないといけない。そう思いながら唇と両手の動きを激しくしようとした時だった。

 

「んんっ……そういえば八幡。今週の土曜日、私達3人は用事が出来たから帰りが遅くなると思うわ」

 

いきなりそんな事を言ってくるが……

 

「まさか……男か?」

 

3人同時に用があるって……まさかとは思うが、俺じゃ夫として不足だから違う男と会うのか?

 

思わず血の気が引くと、オーフェリアが慌てて首を横に振る。

 

「違うわよ。女子会をする約束をしたからよ。多分盛り上がると思うから遅くなるって言ったのよ」

 

「なんだ……良かった。てっきり俺以外の男に興味を持っ「「「そんなことないわよ(ないよ)(ありません)!」」」お、おう……」

 

そこまで言うと3人は詰め寄りながら俺の言葉を否定する。余りの勢いに思わず気圧されてしまった。

 

「私達が好きなのは八幡。それ以外あり得ないわ」

 

「そうだよ。40年近く生きたけど、八幡君より良い男には一度も会ってないからね」

 

「大丈夫ですよ八幡さん。私はずっと……八幡さんの事が好きですから」

 

そうだよな……良かった良かった。てっきりマジで嫌われたかと思ってしまったぜ。

 

「「「そんなことないわよ(ないよ)(ないです)、私達は何があっても八幡(君)(さん)の事を愛し続けるわ(続けるよ)(続けます)」」」

 

「心を読むな。だが、まあ……ありがとな」

 

言いながら俺はシルヴィ、オーフェリア、ノエル、もう一回ノエルにしてから、オーフェリア、シルヴィ……と、順番にキスをする。3人に対して愛している事を伝えるように。

 

3人は俺のキスを受けると様々なリアクションをするが全員嬉しそうにキスを返してくれるのが何よりだった。この調子なら俺達の愛は誰にも崩される事はないと断言出来る。

 

そう思いながらも俺達はキスを続けて気が付けば、全員の唇は唾液塗れになっていたのは当然と言えるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

1時間後……

 

「んでノエル。合同訓練についてはどう考えてる?」

 

「私としては賛成ですね。緊張して力を出せない人もいるので星武祭以外で他学園の生徒と競うのは良いと思います」

 

「良いんじゃない?運営委員会としては、力を出せずに呆気なく終わる試合は望んでないからね」

 

「それは6学園合同でやるの?」

 

「綺凛は真面目だし全ての学園に提案してると思うぞ……ま、協調性のないレヴォルフや秘密主義のアルルカントが参加するとは思えないが」

 

リビングにて、俺達ーーーより正確に言うと教師である俺とノエルが仕事をしていて、シルヴィとオーフェリアが手伝っている感じだ。真面目に仕事をしているが、俺以外の全員が裸エプロンってのがまた妙にムラムラしてしまう。

 

議題は今日の夕方に綺凛に言われた他学園との合同訓練についてだ。その話はクインヴェールだけでなくガラードワースにも渡っているいて、ガラードワースの賛否が分かれているらしい。クインヴェールについては今日一日考えて、明日各々の考えを示して話し合う感じだ。

 

俺としては悪くないと考えている。他校の生徒と戦わせて星武祭で緊張を減らしたり、他所の有力ペアを見ることも出来るし。

 

(……まあ、代わりにこっちの有力ペアを見せないといけないのが問題だけどな)

 

他所の学園の有力ペアの動きは見たくて、自分の学園の有力ペアの動きは見せたくないのはどの学園も一緒、つまりどの学園も「自分の学園の手の内を晒しても他所の学園の手の内を見たい」か「自分の学園の手の内を晒すのは絶対に嫌だ」の二手に分かれる筈だ。

 

俺として前者の考えだか、俺と同じクインヴェールの戦闘科目担当教師はどう考えているかわからないからな。とりあえず明日以降打ち合わせをする……って感じだろう。

 

そんな事は考えていると、ポケットに入ってある端末が鳴り出したので見れば材木座から電話が来ていた。

 

(.何の用だ?まさかとは思うが、また煌式武装の実験台か?)

 

別に実験台になるのは構わないが、今は仕事中だから後日非番の日にして欲しい。

 

「(ともあれ電話に出るか)すまん、ちょっと電話が来たから席を外す」

 

「誰から?もしかして女?」

 

オーフェリアとシルヴィはジト目で、ノエルは悲しそうな表情で俺を見てくる。

 

「違ぇよ!材木座からだよ!何で真っ先に女って発想になるんだよ?!」

 

「「「だって八幡(君)(さん)、生徒からよくラブレターを貰ったり告白されているし(いますし)」」」

 

ぐっ……た、確かに。全部断ったとはいえ、新年度が始まってから3ヶ月近く経過していている中、告白は4回されてラブレターは7枚貰っている。

 

そう考えると疑われても仕方ないかもしれないが……

 

「安心しろ。俺が好きなのはお前らだけだ」

 

言いながら3人の唇にキスをする……って、シルヴィ。さりげなく舌を絡めようとするな。やりたいのは山々だがやると止まらなくなるからな?

 

3人にキスをしてジト目や悲しそうな表情を消した俺はリビングを後にして通話をする。

 

「何だ材木座?今仕事中だから手短にしろ」

 

『安心せい。直ぐに終わる。八幡は今週の土曜日は空いておるか?』

 

「今週の土曜日?ちょっと待て」

 

言われて空間ウィンドウを開いて予定表を見ると……

 

「急な呼び出しが無ければ夕方の5時に仕事は終わるがそれがどうかしたか?」

 

『うむ。我実はその日に暇が出来たので久しぶりに男子会をやろうと思ってな。八幡も参加せんか?』

 

土曜日ねぇ……まあシルヴィ達も女子会に行って俺は暇だし良いか。

 

「わかった。参加する。ちなみに面子は前回と同じか?」

 

『そのつもりだ。いや良かった……既に他の3人からは了承を得ていたが、貴様に用事があったら申し訳ないからな』

 

「別に構わねぇよ。しかし男子会も久しぶりだな」

 

前にやったのは春休みだから3ヶ月半ぶりだ。

 

『仕方なかろう。全員仕事が忙しいし、寧ろたった3ヶ月程度でまた男子会をやるとは思わなかったわ』

 

だろうな。男子会に参加するメンバーは5人だが内3人は統合企業財体の幹部で、残り2人も毎日忙しい仕事に就いてるし。

 

「だな。で?どこに集合するんだ?」

 

『今回は順番的に貴様が決めて構わんぞ』

 

「じゃサイゼで」

 

『え?マジで?我は構わないが、それで良いのか?』

 

材木座は素っ頓狂な声を出すが俺は気にしない。

 

「良いんだよ。アスタリスクについて話し合うならともかく、愚痴り合いするのに高級レストランなんざゴメンだ。つーか久しぶりにミラノ風ドリアが食べたい」

 

前回はそこそこ高級なバーで男子会をやったが、アレも俺からしたら高級過ぎたし。

 

『……まあ貴様が決めたら文句は言わん。集合場所は前回と同じ場所だからな。ではな』

 

言うなり通話が切れたので俺は端末をしまってリビングに戻る。すると1番近くにいたノエルが立ち上がって俺に近付いてくる。それによってチラッとエプロンの下が見えて興奮するが我慢する。

 

「あの八幡さん……先程はどんな内容の電話だったのですか?」

 

「ん?いやお前らと同じように土曜日に男子会やろうぜって誘い」

 

「あ、そうなんですか?」

 

「ああ。それより夜も遅いしそろそろ風呂に入ろうぜ」

 

大分夜も更けたし、明日に備えた方が良いだろう。

 

俺がそう言うと3人は頷いて仕事を切り上げて立ち上がり風呂場に行くので俺もそれに続いた。最近は仕事ばかりだし男子会では愚痴を思い切り吐くとするか……

 

 

そう思いながら俺は風呂場に着いてから服を脱ぎ3人と風呂に入るのだった。

 

 

 

尚、風呂場にて3人に誘惑されまくった結果、理性が吹き飛んで3人を抱いて、翌日は寝不足になってしまいました。1日が24時間ではなく30時間くらいあれば……

 

 

 




いつも読んでいただきありがとうございます。

誠に申し訳ございませんが、明日から所用で更新が遅くなると思いますがご了承ください。前回みたいに半年近く更新しないってのはないと思いますけど……多分


何卒よろしくお願いします

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