学戦都市でぼっちは動く   作:ユンケ

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シルヴィア・リューネハイムはガンガン攻める(中編)

俺は死んだのか?

 

まず初めに浮かんだ考えがそれだ。いつの間にか死んで天国に行ったと思ってもおかしくない。

 

何故なら……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「は、八幡君………は、恥ずかしいから……余り見ないで」

 

俺の目の前に世界の歌姫がバスタオルを巻いた状態でいるからだ。

 

シルヴィのバスタオル姿みたいに、この世の物とは思えないほど美しい存在を見る事が出来る場所があるとしたら天国以外に考えにくい。もしくは俺の生み出した妄想か?

 

「えっとだな……シルヴィだよな?」

 

「う、うん」

 

念の為確認をしてみるとシルヴィは真っ赤になってコクンと頷く。どうやら俺の妄想のシルヴィではなく本物のシルヴィのようだ。

 

それは理解出来たが……

 

「何で今風呂に入ってきた?」

 

先ずはそこだ。何で俺がいるタイミングで入ってくるか、それがわからない。

 

俺が質問するとシルヴィは真っ赤になりながら……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そ、その………八幡君と一緒に入りたかったから……」

 

そう返してくる。物凄く小さい声であったがハッキリと聞こえてしまい俺の顔も熱くなってきた。

 

「そ、そうか……」

 

恥ずかしさの余り一言しか返せない。当のシルヴィも恥ずかしそうに身を縮めている。

 

「う、うん………そ、それで八幡君、は、恥ずかしいから……余り見ないで」

 

シルヴィは再度そう言ってくるが……

 

(ダメだ!目を逸らせない!)

 

ダメだとわかっていても俺の視線はシルヴィの美しい体に向いている。

 

恥じらいのある表情、露出されている美術品のように美しい手足、バスタオル越しでもはっきりとわかる膨らみ、それら全ての存在が俺という存在を誘惑していて逆らえない。

 

心の中では見ちゃダメだと言っているが、それと同じように見たいと言っていて現在は見たいという気持ちが勝っている為シルヴィから目を逸らせない。

 

「うぅ……」

 

するとシルヴィは真っ赤になりながら自分の体を隠すように抱きしめる。その姿は物凄くか弱く見えた。

 

(……っ。これは……マジでヤバい!)

 

それを見た俺の理性は崩れる一歩手前となった。心の奥でシルヴィをメチャクチャにしたいという気持ちが湧き上がってくる。

 

でもこれはダメだ。理性が消し飛んだら確実に終わる。それだけは絶対にダメだ。

 

俺はシルヴィの艶姿を見つめたまま星辰力を込めてーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぐぅっ!!」

 

体内をコーティングしている影を一瞬だけ暴れさせた。それによって体内に激痛が走る。クソ痛い。マジで死にそうだ。

 

しかしその痛みが体を蹂躙することでシルヴィの事を一瞬忘れる事に成功した。それによって俺の理性が崩れる事は無くなった。

 

俺は激痛に耐えながら何とかシルヴィから目を逸らす事に成功した。危なかったな……もしも体内を攻撃しないで理性が消し飛んでいたら俺は間違いなくシルヴィを襲っていただろう。

 

「は、八幡君……大丈夫?」

 

後ろからシルヴィが心配そうな声で話しかけてくる。後ろを向きたい、向きたいが向いちゃダメだ。向いたら間違いなく理性が消し飛ぶ自信がある。絶対に向いちゃダメだ。

 

「あ、ああ大丈夫だ。気にすんな。それでだなシルヴィ……えっと、俺の背中を流しに来たんだよな?」

 

「う、うん……ダメ、かな?」

 

さっきとは一転不安そうな声で話しかけてくる。そんな声をすんじゃねぇよ。断れなくなるだろうが。

 

「……前は洗うな」

 

「……え?」

 

「だから……前は自分で洗うからお前はやるな」

 

前なんて洗われたら本当に理性が吹っ飛ぶ事が簡単に想像出来るから絶対にダメだ。

 

「じゃ、じゃあ背中はいいの?」

 

「ここまで来たんだ。もう好きにしろ」

 

半ば投げやりになりながらそう返事をする。風呂場に入ってきたシルヴィを追い出すのは多分無理だし。

 

「う、うん。じゃあ……洗うね」

 

そう言ってシルヴィはボディソープを取って……

 

 

 

 

 

「んっ……」

 

俺の背中に付けて広げ始める。それによってシルヴィの手が俺の背中に当たる。

 

「うっ、くぁっ……」

 

つい変な声を出してしまったが仕方ないだろう。だって……シルヴィの美術品のように美しい手が俺の背中に触れているんだから……

 

「ど、どうかな……?」

 

シルヴィはそう言って優しく背中を擦ってくる。柔らかくて気持ちが良い……最高だ。マジでここは天国かもしれない。

 

「あ、ああ。大丈夫だ」

 

「そ、そう?なら良いけど……」

 

シルヴィはそう言いながら手を背中から脇に移動させる。

 

(ヤバいヤバいヤバい!し、シルヴィ、それはマジでマズイって!)

 

俺の脇にシルヴィの美しい手が……ボディソープのヌルヌルもあって凄く興奮してしまう。

 

俺は再度星辰力を込めて体内を軽く刺激する。痛いが我慢だ。こうでもしないと俺の理性が吹っ飛んでしまう。

 

痛みに悶絶しているとシャワーが体に当たる。どうやら苦しんでいる間に体を洗い終わったようだな。

 

影を暴れさせるのを止めてシャワーを浴びる。夏なので冷たくしてあるシャワーは俺の熱い体を冷やしてくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから3分……

 

「すまん待たせた」

 

前を洗い終わった俺は後ろにいるシルヴィに話しかける。背中を洗って貰ってからは俺が体を洗い終わるまで待っていて貰った。にしても……さっきから視線を感じて恥ずかしかったな……

 

すると……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃ、じゃあ私も洗うね」

 

シルヴィはそう言ってくる。

 

って、ちょっと待て!つ、つまりバスタオルを取るって事か?!

 

「あ、あのだなシルヴィ……」

 

俺がシルヴィに話しかけようとするとシルヴィは俺の横にある椅子に座る。

 

そして恥じらいの混じった表情を浮かべながら口を開ける。

 

「そ、その……今からバスタオルを取るんだけど……見ないで欲しいな」

 

「あ、ああ!」

 

俺は即座に頷き、シルヴィに背を向けて逃げるように湯船に入る。夏だから比較的ぬるい温度に設定しているが体の熱の所為で熱湯のように感じてしまう。これ冬だったらマグマレベルの温度になりそうで怖いんですけど。

 

そんな事を考えているとシュル……と布擦れの音が微かに聞こえてきた。おそらくシルヴィが俺が後ろを向いているのを確認したのでバスタオルを取ったのだろう。

 

つまり今のシルヴィは生まれたままの一糸纏わぬ姿で……

 

一瞬想像しただけでさっきより遥かに顔が熱くなる。マジで死にそうだ。想像するだけでここまで興奮させるとは恐るべしシルヴィア・リューネハイム!

 

(……しかし想像しただけでここまで興奮するなら実際に見たらどうなるんだ?)

 

そんな考えが浮かんだが即座に首を振る。ダメだダメだ。シルヴィは見ないで欲しいと言ったんだ。ここで見るのはシルヴィに悪い。

 

 

 

そう思っている時だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【いいじゃんいいじゃん。見ちゃえよ。お前もシルヴィの裸を見たいだろ】

 

頭の中に黒い服を着た俺が嫌らしい表情を浮かべながらそう言ってくる。

 

(……確かにな)

 

正直に言うと見たい。あんな女神の一糸纏わぬ姿が見れるなら死んでもいいかもしれん。

 

【そうそう。それでいいんだよ】

 

俺はそんな声を聞きながらゆっくりと体を回そうとした時だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《悪魔の言う事は聞いちゃダメだよ!シルヴィは見ないで欲しいって言ったんだよ!!》

 

いきなり悪魔八幡の横に白い服を着た俺が現れて注意をしてくる。すると黒い服を着た俺ーーー悪魔八幡が舌打ちをする。

 

【あん?うるせぇよ天使!別にいいだろうが!シルヴィは見ないで欲しいって言ったんで見るなとは言ってないんだぞ!だから見ても問題ないだろうが!】

 

そう言うと悪魔八幡は白い服を着た俺ーーー天使八幡を殴り飛ばす。

 

《………だからって見ていい理由にはならないよ!》

 

天使八幡も負けじと悪魔八幡を殴り飛ばす。……どうでもいいが天使なんだから殴るんじゃなくて弓とか使えよ。

 

【バカか!だったら初めから風呂に来なきゃ良かっただろうが!見られたくないのに俺がいる時に着たシルヴィが悪いんだよ!纏えーーー影狼修羅鎧!】

 

すると悪魔八幡は自身に影狼修羅鎧を纏わせて天使八幡を殴り飛ばす。先程の攻撃より数段上のようだ。

 

天使八幡も反撃するも天使八幡の放った攻撃は影狼修羅鎧によって全て防がれる。

 

《……くっ!強過ぎる!》

 

【当たり前だ!天使のお前じゃ影狼修羅鎧は使えないからなぁ!】

 

そう言いながら悪魔八幡はガンガン殴り続ける。まあ確かに天使が影狼修羅鎧を使うイメージはどうしても湧かない。天使と言ったらガラードワースの『光翼の魔女』、レティシア・ブランシャールみたいな奴だからな。

 

そう思っていると遂に……

 

 

 

 

 

 

 

【おらぁ!】

 

《ぐはっ!》

 

影狼修羅鎧を纏った悪魔八幡がトドメの一撃を放ち天使八幡は消滅した。天使ぃぃぃぃぃ!!

 

天使の死について叫んでいると影狼修羅鎧を解いた悪魔八幡が物凄く嫌らしい表情で話しかけてくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【なっ?お前だってシルヴィの裸を見たいんだろ?自分に正直になりな】

 

(………)

 

俺は特に喋る事なく、音を立てないようにゆっくりと体を回し始める。頭の中には既に悪魔もいなくなっている。しかし今の俺にとってはどうでもいい事だ。

 

今の俺は本能に従っている存在だ。

 

耳にはシャワーの音が聞こえる。今は体を洗っているのだろう。

 

そう思いながら俺は遂に………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………え?」

 

体を全て回す。

 

するとシルヴィと目が合った。否、合ってしまった。

 

視界にはシルヴィが一糸纏わぬ姿でキョトンとした表情をしながら俺を見ていた。

 

 

 

 

 

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