"蒼き鋼"の冒険譚   作:蒼風霧花

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久々の投稿です。

楽しみにされてた方いらっしゃいましたら更新遅れまして申し訳ありません。
誤字、脱字等あれば遠慮なく爆撃してくださいますようお願いします。
筆者に戦闘経験値がないのと、語彙に関しておかしいところもありますがよろしければどうぞ☆↓↓



静かなる争いへの序章

超戦艦ヤマト艦橋―

 

「群像、どこへ行く?」

艦長席に座る群像に聞くイオナ。

「主力艦隊と合流する」

モニターを消しているため、艦橋からは外洋が見える。

群像は先の未来を見透かすように視線を遠くにやる。

「主力艦隊は、坊ノ先岬へ向かっている。停船命令?」

「いや、出さなくていい。多分どちらにしろ出会い頭になる。…といっても第二次世界大戦の頃、戦艦大和の沈んだところで彼女たちと邂逅することになるとは」

群像は少し苦い顔をした。

「そこはヒュウガを撃沈したところ」

「そうだったな」

遠くにやっていた視線をイオナへと向け直す。

「俺たちはこれより霧の主力艦隊へ向かう。そして艦隊を再編成し謎の艦隊を確認しに行く」

「了解」

重力子エンジンが稼働を開始する。

モニターが点灯し、イオナの展開した青いデータ環とデータの同期が始まる。

モニターにはゲージと同期中のアイコンが表示される。アイコンがくるくると回り、ゲージが上昇していく。

「同期完了。概念伝達、タカオ」

『401、どうかしたの?』

「今からこれからの予定をアップロードする。解凍して確認」

『了解。データ受信、ダウンロード…完了。…えっ艦隊と合流するの?』

「うん。今後のこと…話し合っておきたい」

『わかったわ。でも艦長は日本政府所属なんでしょ?なのにそこを離れていくのは裏切りにならない?』

「ならない。対霧課の所属になってる以上、霧の艦隊内部にいなければならないからね。自由にはさせるけど、そのぶんの働きを日本政府は望んでる」

『使えるものは使う…ということね。日本政府も酷なことを…』

「そうだね。でもそれのお陰で群像は私たちと行動できる。あの頃みたいに私たちは敵対していないんだから」

『そーね。まぁいいわ。艦隊と合流するってことには変わらないのね?』

「うん。じゃあ切る」

通信が途絶する。

イオナの目に光が戻る。

「イオナ、どうだったんだ?」

「了承。でも……群像の立場こと、心配してた…」

ぽそりとつぶやく。

「え?」

「何でもない」

「なんでもないのか…」

ため息と共に呟く。

「まずは艦隊に合流する。そうしなければ何も始まらない」

「了解」

 

超戦艦ヤマトの白い艦体が波を割き、海を走る。

そのころ群像は何も起きないため少し体を休めていたようだ。

「群像…寝てる。起こさないでおこう」

そのまま一時間が過ぎる。

イオナはふと隣をみる。

まだ群像は眠っていた。

「疲れてるのかなぁ…。やっぱり。朝早く学院に来て授業をしてそれで今ここにいるし。……魚雷!?」

イオナは咄嗟にクラインフィールドを展開し防護するも一秒ほど間に合わず。艦橋を大きく揺さぶる。

その揺れで眠っていた群像も目を覚ます。

「イオナっ何事だ!?」

「5時方向から通常魚雷被弾。敵艦の反応なし」

「ソナー探知は?」

「なにも。アクティヴソナーを何度も打ってるけど見つからない」

「万事休すだな…。それだけその艦の索敵と隠密性が高いのだろうな。今は周囲を警戒しつつ、合流を目指すぞ」

「…了解」

 

敵艦艦橋―

「艦長、通常魚雷ヒットしました」

若い男性の声が艦内放送で響く。

それに応じるかのように、頷き新たな指示を発す、白い髭の生えた深緑の軍服に身を包んだ壮年の男性。肩の階級は二佐の階級である。

「機関、静音始動。探知されないように艦後ろにつけろ」

「舵手分かったな?」

副長の確認が飛ぶ。

「了解!」

「アクティヴソナー音!我々を探知しようとしているのでしょうか?」

「そうだろうな。だがしかしあの程度で我々を探知できると思うなよ。あの敵艦の艦長もかなり切れ者みたいだがな」

「昔の艦長そっくりです」

「そうか?」

艦内に警告音が鳴る。

「なんだ!?」

「探知されました!」

 

超戦艦ヤマト艦橋―

「群像、見つけた。深度2500、方位1-8-0」

「後ろか。付かれたな、払い落とすぞ!」

「了解。艦後部VLS対潜ミサイル装填完了まで後150秒」

「ソナーは任せてくれ。いつまでも君に負担を掛けるわけにはいかないからな」

「良いの?魚雷航走音感2!」

「クラインフィールド展開!」

「クラインフィールド、展開」

超戦艦ヤマトの白い船体を透明な膜が包んでいく。

艦全体がフィールドに包まれた瞬間、魚雷が艦尾に炸裂する。

だが、フィールドで守られた艦橋は少しも揺れなかった。

「VLS対潜ミサイル、発射準備完了」

「全弾順次撃て!」

その号令の直後、間隔を開けて甲板に設置されたVLSから対潜ミサイルが順次発射されていく。

減速せず発射された勢いそのままにミサイルは海中へ飛び込む。

艦橋のモニターにはそのミサイルの航路が表示される。

群像はそのモニターを注視し新たな指示を発すために口を開いたその時だった。

艦橋に甲高い警告音が鳴り響く。

「なんだ!?」

海上にあるヤマトは大きく揺れていた。

その大きな船体を拘束するように漆黒のビームが海中から放たれ、身動きを取れなくしていた。

「群像、不味い。敵艦から高エネルギー反応!」

「超重力砲なのか!?」

「重力波は観測してない」

「霧ではない…ならまさか!?」

群像自身、ある可能性の名称を言うのを躊躇った。

「核攻撃」

「やはり…。イオナ、核にはミラーリングシステムは効くのか?」

「多分。例がないから分からないけど。私のシミュレーション上だと成功している」

「ならそれに全てを賭けよう。ミラーリングシステム!」

「ミラーリングシステム!」

艦橋にいたイオナは一瞬で艦橋の上に移動し、今しがた着ていた服装がナノマテリアルに分解し、新たな服へと変わっていく。

普通の人間が成人式などに着ると云われる、着物へと変わっていく。

装飾がナノマテリアル製の布を彩り、薄いブルーと純白の生地になり、頬や唇には少し紅がさし、いままでの少女の姿から大人びた女性へと変わった。

 

イオナの姿が和装に変わっていくのと同時に船体が縦に開き、超重力砲の砲口が姿を現す。だが、そこから青いラインを持つリングが2枚ほど両舷から外れ、艦橋の横斜め上に配置される。

それを待った艦橋の上に立つイオナは、一言指令を発する。

「ミラーリングシステム展開」

その指令の後、大きな全てを飲み込み異空間へ送り込む時空の穴が開いた。

「群像、聞こえる?」

《ああ。聞こえている》

「あと約180秒後、核弾頭が発射される。それをミラーリングシステムで異空間へ追いやったあと、艦影が消失するのを確認するまで、対潜ミサイル及び魚雷を誘導して全弾撃ち込むけど、いい?」

《別に構わないが、取り敢えず今は俺の指示に従ってくれ。追って指示する》

「了解」

《まぁ、有事の際は統制軍所属の俺が君を守るからな。心配するな。今はこれに集中だ》

「がってん」

暫く二人とも無言になる。気を引き締めていた。いつ来るかわからない核弾頭発射の音を聞き逃さぬ為に。

《イオナっ魚雷航走音感2!正確に迎撃しろ!》

「隠すためにやった?」

イオナは腕を大きく横に振り払う。

その瞬間艦前方に配置されたVLSからミサイルが2本発射される。

発射されたミサイルは海中に飛び込み、ヤマトに向かう魚雷2本を正確に叩き落とす。

《ソナー感度低下。…!核弾頭発射音確認、向かっている!》

「見えた!直撃コースは外れてミラーリングシステムへ突入!」

《空間の扉を閉じろ!》

「ミラーリングシステム、終了」

艦上部に配置された砲口は艦内部に格納され、上下に分かれていた船体も元に戻る。

「異空間で核弾頭の爆発を確認。こっちの世界への影響は皆無」

《了解した。敵艦に浮上勧告を出してくれ》

「攻撃はしないってこと?」

《お前はいつから攻撃好きになったんだ…》

「戦艦形態になってからかな?」

《取り敢えず敵方が浮上したら俺も甲板に出る》

「了解」

《イオナ、敵方に通信を繋げ》

「ふえ?」

イオナは意味不明な言葉を発しながらも群像の指示に従う。

群像はその手にマイクをとる。

「敵艦の艦長及び乗組員の各員、聞こえるか?」

 

敵艦艦橋―

《敵艦の艦長及び乗組員の各員、聞こえるか?》

「な、なんと!?」

彼らが必殺兵器としていた、核弾頭を無力化され、しかも停船命令を敵艦ヤマトの乗組員と思われる女性から食らい、しかも今度は男性の乗組員からの通信に驚かされた。

しかし、もう迎撃は不可能だった。圧倒的なまでの戦力差に艦橋にいる者全てが圧されていた。

《俺たちは貴官方に害をなすつもりは毛頭ない。その意思を示し、一時的に武装をロックしよう》

「何だと…?我々と対話をしようと言うのか!?馬鹿馬鹿しいにも程がある!」

《そうかもしれません。でも俺は、例え一戦交ったとしても、きっと仲良くなれる、仲間になれると信じているんです》

スピーカーからは男性の声以外にも女性の声が響く。

《あり得ないと思う?群像は…実際に私たち霧と友好を結んでくれた。私たちとも分かり合えると信じてくれたから。きっとあなたたちとも分かり合えると信じてる。だからそれを汲んでほしい…》

「艦長、どうします?逃げるのもありですが」

「逃げずに対話をしてみようと思う。彼らは確かに私たちを追い詰めた。でもそれ以降撃沈はしてこなかった。それはどういう意味だと思う?」

「恥さらしだと…?」

「多分そんなことはないんだと思うぞ。あの話し方はどうも信じたくなる。どうせあの一派とは別れたんだから我々がどうしようと勝手だろう?」

「…そうですね」

「総員、急速浮上!ヤマトの左舷へ着け、停船しろ!」

 

 

To be Continued...




お読みいただきありがとうございました。
今回はとうとう、戦闘回。上手く書けてないんですがね…()筆者もかなり苦しんでます←苦しみすぎて今の今まで掛かったw
なにかご教示頂けると幸いですw

次回はいつになるかなぁ…(´;ω;`)
執筆でき次第投稿します!がんばります!!!

評価悪くても構いませんので、なにかしら評価お願いします ⤵

ここまでお読みいただきありがとうございました☆
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