ダンジョンに金の不死鳥がいるのは間違っているだろうか? 作:九十九階堂
主人公は変わりません
本文は結構変わりましたので気が向いたら読んでください
なお、この話はベル君がオラリオにくる数年前です
「……ここは……どこ……だ⁉︎」
少年の意識が戻っときには、地上にいた
先ほどまでモビルスーツ同士の模擬戦をしていた
相手はバンシィ、その模擬戦の中で自身の駆るフェネクスは暴走してしまった
そこからは、少年も記憶がなかった
だが、今いるのは明らかに地上
そして、あたりを見てもフェネクスの姿はない
「俺は……どうなった……?」
そんな呟きを空へ投げかける
現状を把握できずにいる少年、そんな彼に声をかけるものがいた
「やぁ君!こんなところで何を寝っ転がっているんだい?」
「⁉︎」
少年が空を見上げていたら、後ろから声をかけられた
それに、驚きと共に身構えて距離を取る
声をかけてきたのは小さな少女だった
随分と露出の多い格好だ……
それと、童顔であるが、それに反して胸は成人女性の平均を大きく超えているだろうものを実らせていた
それを見せつけんばかりの格好をしている
少年の第一印象は“異様な者”という枠組みの中に少女を入れていた
「ちょっ⁉︎そんな身構えないでよ!別に僕は何にもしないよ」
「すまない、ただ驚いてしまっただけだ」
少年は少女が敵であることも考えて腰に備えた銃に手にしようとしたが、それは少女の対応を見てやめたのだった
「………」
少女は不思議そうに少年を見る
「いきなりで、悪いのだが。ここはどこでだか教えてくれないだろうか?」
「ここはオラリオの近くだけど……
君も冒険者になるために来たんじゃないのかい?」
「オラリオ?………
聞いたことすらない名前だ」
少年は首をかしげた
「オラリオを知らない⁉︎」
(これは新手の宗教か?それとも厨二病というものであろうか?私の周りにはそのような人物がいなかったから分かりかねるな……
しかし、ここがどこだかは教えてもらわねばなるまい……)
「………すまないがあなたはふざけて言っているのか聞きたいのだが?
冒険者?と言ったか、それも聞いたことがないのだが……」
少々荒くて脅すような口調で問いただしてみた
「ほ、本当だよ!僕は神ヘスティア!
神が嘘はつかないよ!」
(とうとうボロを出し始めたな、神などいるはずがない……
ここまで、豪快に虚取るとは分かりやすいな……)
全く見当違いな答えを導き出している少年は、少女の一生懸命な訴えを心の中で笑った
「そうかそうか、分かったよ。だからすまないが、ここの本当の場所を教えてはくれないだろうか?
私はこれでも連邦軍のパイロットなんだ、早く戻らないといけなくてな」
「全く分かっていないじゃないか!僕は神だよ!嘘と本当を見分ける力があるんだ!」
「ほぉ、嘘と本当を見分ける……か」
少年は完全にその手の人物だと決めつけて煽るような口調で構えているのだった
「試して見るかい!」
一方で、完全にバカにされていると確信しているヘスティアはカンカンになっていた
「では、まず始めに……私の父は大尉である」
「太尉?ってのはわからないけど、本当だね」
「私の母は少佐である」
「少佐?……まぁ何言ってるか分かんないけど嘘だね」
「私は妹がいる」
「本当だね」
「私には兄かいる」
「嘘だね」
「私は訓練生である」
「訓練生?……なんの訓練生かは知らないけど嘘だね」
(おいおい……こいつまさか本当に……)
ーーーーーーー
その後も少年はいくつか自身の周りにある明確に嘘と本当がハッキリするような事実を述べていった
少女はそのどれもをきっちり当ててくる
「そ、その能力………嘘ではないようだな」
少年は目の前にあるものを信じられないような目で見ていた
(こんな能力持ってるなんて……世界が知ったら大騒ぎだぞ……)
「だから言っただろう!僕は神ヘスティアだって!これでも、まだ信じないのかい!」
「いや、君が普通の人間ではないことは分かった………
バカにしてすまなかった
ところで、本当に私はここがどこだか分からず困っているのだ
あなたなら嘘と本当を見分けられるのだろう?」
「人間じゃないけどね、僕。ところで不思議なことを言うね、こんなところにいるくせに、ここがどこだか分からないって?」
「あぁ、そうだ」
「………確かに嘘じゃないみたいだけど……
まぁ、ここで立ち話をするのもなんだ
とりあえず、町に行かないかい?」
「緊急自体が起きていてな……
早く連邦軍に帰らなければならない」
「そういえば、さっきから気になっていたけど連邦軍ってのはなんだい?」
「連邦軍を知らない⁉︎
本気で言っているのか⁉︎」
「い、いきなりどうしたんだい?」
「連邦軍を知らないとはどういうことだ?」
「僕に聞かれてもなぁ……
知らないものは知らないし……」
「……分かった、あなたについていこう」
ーーーーーーーーーーーーーーー
大分長い間、話しながら歩いているとある塔が見えてきた
「なんだ?あの塔は?」
少年は神?に疑問を投げかける
「あれは摩天楼施設『バベル』だよ」
「ばべる?」
少年はまたもや首をかしげる
(なんだ、あれは……
ブルジュ・ハリファより高いんじゃないのか?
それよりなぜあのような形状で倒れないんだ?
あの高さでは、あんなに細いと壊れてしまうだろうに……
しかしだ……あのような塔ならばそれなりに有名なはず……
では、いったいなぜ……)
先程から徐々に嫌な予感が少年の心の中に湧いてきているのだった
一方で神ヘスティアは、冷静かつ正常だろう相手がなぜ、こうも不思議とオラリオという地名も冒険者という職も知らないのか疑問に思っていた
ーーーーーーー
その少年の嫌な予感は町に入って確信へと変わった
そこで、少年がみたものとは……
「な、何なんだここは⁉︎エルフ………だと⁉︎小人にドワーフ、獣のような耳を持った人間までも!」
他にも耳の尖ったエルフだったり小人だったり驚くものがいっぱいだった
ヘスティア「君……いったいどんなところで生活していたんだい?」
「………おそらくはるか遠くから来たようだ」
ヘスティア「………分からないってのが本当なんじゃないかい?」
「……そんなところだ。
俺は知らぬ世界にきてしまったようだか……⁉︎」
悠が最後まで言い終える前に、トンデモナイものを見たことで言葉を詰まらせた
何と人の大きさの二、三倍ありそうな大岩を小人が持って運んでいたのだった
「う、嘘だろ……」
ヘスティア「君……まさか、ファルナも知らないのかい?」
「ファルナ?何だ、それは?」
(これは……チャンスかもしれないなぁ!)
ヘスティアはニンマリと口を吊り上げる
ヘスティア「ファルナっていうのはね
僕たち、神から受けられる恩恵のことだよ」
「ん?それならば、今、俺はあなたから恩恵を受けているのか?
神は信仰する者、皆に等しく恩恵を与えると聞くが……」
ヘスティアは人差し指を振り、否定を表す
ヘスティア「違うよ!ファルナっていうのは、その神のファミリアに入り、その神から与えてもらうものなんだよ!」
「それは……あなたが俺に与えることも可能なのか?」
一人称が普段通りになるほど、少年はそのことに興味が湧いていた
ヘスティア「っ!ぼ、僕のファミリア(眷属)に入ってくれるのかい!」
「な、何だ⁉︎……いきなり……」
ヘスティア「いや、今さ!僕のファミリア(眷属)に」
「そうは言ってはいないが……まず、ファミリアってのが分からない
色々と分からないことだらけでな……
ただ、一つの例として、聞いただけなのだが……」
ヘスティア「何だ……そうかい……
君も僕なんかが主神じゃ嫌だっていうのかい……」
いきなり拗ねだしたヘスティア
「そうではない……というより、ここでは、神というのはそんなに選べるほどいるのか?」
ヘスティア「え!なになに!やっぱり入ってくれる!」
「あんたは都合のいいようにしか聞こえないのか?」
ヘスティア「うぐぅ……」
悠「まぁ……でも、色々と話をしてもらえたしその話、検討してみるが…」
ヘスティア「本当かい!」
「……ファミリアってのは聞いている感じその神の仲間みたいなものなんだろう?」
ヘスティア「まぁ……そんな感じかな?」
「人数は一体どれくらいなんだ?」
ヘスティア「うぐぅ………ぼ、僕はまだ一人もいないけど……」
「いや、別段あなたの話じゃなくて一般的には……ということで聞いたのだが?」
ヘスティア「数はそのファミリアによってだね、多いところは100人以上いるけど少ない所は10人未満……」
「そうか………」
(おそらくここは、全くもって信じられないが地球ではないだろう……こんな者たちが普通にいるのに騒がれないのはおかしい……
しかし、なぜ言葉が通じるのか甚だ疑問だな………)
今までは日本語で話していた
「なぁ、ところで、英語をあなたは話せるか?」
「英語?なんだいそれ?」
「How old are you?
(あなたは何歳ですか?)」
少年は唐突に英語でヘスティアに話しかけた
ヘスティア「ちょっ、いきなりなんでそんなこと聞くのさ⁉︎」
「っ⁉︎伝わっている⁉︎あなたは英語を知らないんだよな⁉︎」
ヘスティア「あぁ、まさか違う言語で話したのかい?
それは、ここでは意味ないよ
ここじゃ、すべての言語は同じに聞こえるからね」
「…一体何なんだ?この世界は……」
へスティア「なぁ、君……
ところで今日泊まるところはあるのかい?君ははるか遠くからきたんだろう?」
「ないな……それどころかこれから先どこに泊まればいいのか……
金もなければ仕事もない……
俺は……」
ヘスティア「それなら僕のところに来るかい?
ちょっとボロボロだけど………」
「いいのか?私は一文無しだぞ……」
ヘスティア「神たるもの子供達を見捨てることなんてしないよ!」
「助かる……」
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ヘスティアについていき、寂れた教会についた
「すまない、迷惑をかける」
ヘスティア「いいよいいよ、僕はまだ眷属がいないからあいているんだ
本当は眷属がいればなぁ……
ところで君の名前をまだ聞いてないんだけど……」
少年は今まで警戒してヘスティアに自分のことをあまり話さなかったそのために、一瞬自分のことを喋るのに戸惑いを覚えたがここまでされたので、警戒を解くことにした
「俺は波風悠っていうんだ」
ヘスティア「そうかい!
随分と変わった名前だね!」
悠「ところで、話があるんだがいいか?」
ヘスティア「なんだい?」
悠「俺をあんたのファミリアにいれてくれてくれないか?」
「いいのかい!」
ヘスティアは嬉しそうな表情を浮かべていた
悠「ここまでされて、何も恩返ししないわけにはいかない
なら、あなたが困ってることとしてファミリアの確保があるんだろ?
なら………」
ヘスティア「いいよ!いいよ!
歓迎するよ!大歓迎だよ!
じゃあ、早速ファルナを与えないとね!」
悠「ファルナってのはどうやって与えるんだ?」
ヘスティア「背中に刻むんだよ」
悠「背中に刻む⁉︎なんだ、それ凄く痛そうだな⁉︎」
ヘスティア「いや、全然痛くないよ」
悠「まぁ、痛かろうが痛くなかろうが別段それが必要ってういなら受けるけどな……」
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ファルナを与えられた
それによりステータスが現れてくる
Lv1
力:I10
耐久:I10
器用:I10
敏捷:I10
魔力:I10
ヘスティア「さて、お楽しみのスキルは…………っ⁉︎
なんだ……このスキルは!」
ヘスティアは目を見開き驚いた
《魔法》
【不死鳥の鎧】
詠唱(我は汝、汝は我、汝、真なる我なり)
・使用中、身体を鎧に変える
・使用中、レベルに応じた速攻魔法を習得
・効果時間は魔力に依存
・インターバルあり
《魔法(【不死鳥の鎧】使用中)》
【バルカン】
・魔力、力に依存
【シールド・iフィールド】
・魔法攻撃を防ぐ
・魔力、耐久に依存
・効果時間を消費
【ーーーーーーー】
【ーーーーーーー】
【ーーーーーーーーーー】
【ーーー・ーーーー】
【ーーーー・ーーーー−−】
【ーーーー・ーーーー−−】
【ーーーー・ーーーー−−】
【ーーーー】
《スキル》
【可能性の獣】
・【不死鳥の鎧】を習得
・【不死鳥の鎧】を使用中、レベルが一時的に上昇
【−−−−】
詠唱の元ネタはり「そっとしておこう」でおなじみの主人公が登場するあるアニメです