ダンジョンに金の不死鳥がいるのは間違っているだろうか?   作:九十九階堂

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第10話 ウチデノコズチ

悠「魔法が発現した⁉︎」

 

春姫「はい!そうなんです!

だけど、ちょっと不思議なものでして」

 

悠「やったじゃないか!」

 

春姫「はい!あと見てもらいたいものがありまして……」

 

 

寂れた教会で、2人は話していた

 

ヘスティアが、ヘファイストスのところに行って、ゆっくりと話せるようになってから春姫が悠に相談をし始めたのだった

 

春姫は悠にステータスの書かれた紙を渡した

 

悠「いいのか⁉︎こんなもん見せて?」

 

春姫「はい!悠様なら!」

 

春姫はここで、昨日イシュタルに教えられたことを実行する

 

イシュタル『いいかい春姫……まずは親しみを込めて名前を呼びな、下の方の名前だ』

 

春姫はその過去に言われたことを思い出すのだった

 

 

悠「ウチデノコズチ?」

 

春姫「はい……なんでも、レベルを一つ上げられるようでして……

 

だけど、それだけみたいでして……自分にもかけられないし……」

 

ショボンと春姫は落ち込んだ顔をした

(あれ?なんも変化ない……)

 

悠自身は全くそれに気づいてないが

 

悠「それはすごいな……俺以外にもそんなことができる魔法があったなんて……」

 

春姫「え⁉︎」

 

悠「春姫さんになら、いいか……」

 

春姫「……」

 

悠「俺は魔法を使っているとき、おそらくレベルが1つ上がるんだ

 

それを聞けば分かるだろう?レベルを1つ上げることの凄さが」

 

春姫「えぇ⁉︎そうだったんですか!

 

でも、やっぱりレベルが上がるだけじゃなく悠様の魔法がすごいのでは?」

 

悠(あれっ……今、気づいたけど、さらっと名前で呼び始めてない?)

 

 

悠「それについては否定しないけど

たぶん、春姫さんの魔法……随分と強力なものだよ

 

って、そうだ……これを見る限り俺にもかけることができるんだよな?」

 

 

春姫「私以外にはかけられるので…」

 

 

悠「ちょっと試したいことがある」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

悠「我は汝、汝は我、汝、真なる我なり!【不死鳥の鎧】」

 

いつものよう、悠は黄金の鎧となりその巨体を表した

 

悠「かけてくれ」

 

 

春姫「分かりました

 

大きくなぁれ其の力に其の器。数多の財に数多の願い………」

春姫は詠唱を始める

 

 

 

 

春姫「………大きくなぁれ【ウチデノコズチ】!」

 

 

悠にウチデノコズチの効果がかかる

 

 

(さて、何が追加されるか……ビームガトリング!)

 

何も変化は起きない

 

 

(バズーカ)

 

変化は起きない

 

 

(ビーム・マグナム)

 

悠の右手に、黒い光が……

 

 

悠「ビーム・マグナム⁉︎」

悠はずっといつ使えるようになるのだろうかと疑問に思っていたものの名前を口にする

 

 

キシャァァァァア!

 

 

 

丁度春姫の詠唱を聞いてやってきた魔物達が悠たちの前にやってきていた

 

 

悠「春姫さん……少し驚くかもしれない……」

 

 

春姫「へ?」

 

 

 

春姫は前まで見ていたビームライフルに似た形のものに大きな光を纏って壮絶なエネルギーが溜まるのを目を見開いて見ていた

 

 

 

バァァァァァキュゥゥゥゥン!

 

 

春姫「キャァァァァ!」

あまりにも大きな音に悲鳴をあげしゃがみこんだ

 

 

そしてその反動で地面が激しく揺れた

 

 

魔物たちに強烈な光線が襲う

どの魔物もいきなりのことに対処できない

 

そもそも、襲ってくる光線が速すぎて避ける暇もなかった

 

 

たったの一撃だった

 

先ほどまでいた5、6匹の魔物は魔石すら残さず消え失せていた

 

そして、ビーム・マグナムの光線が通った後は綺麗に円筒を描いて壁を突き破ってどこまでも続いていた

 

春姫は腰を抜かして座り込んで、その凄すぎる威力を物語る光景を目の当たりにしていた

 

 

他の冒険者たちも大きすぎる音に

「なんだなんだ」

と顔をのぞかせていた

 

 

それは、モンスターも同じ大きすぎる音に目を覚まされたのか多くのモンスターがわいてきた

 

 

 

 

 

悠は第二射を開始

 

 

「な、なんだ……ありゃあ……」

ある冒険者の感情は不安と興味とでいっぱいになった末に、出た言葉だった

 

 

バァァァァァキュゥゥゥゥン!

 

 

「「「「うぉっ⁉︎」」」」

 

 

覗きにきた冒険者たち全員が驚愕し腰を抜かした

 

 

出てきたモンスターは先ほどと同じく魔石すら残らず燃やし尽くされた

 

 

 

「な、なんつー威力だ」

 

その言葉を発した冒険者には、波風悠へ嫉妬という感情があった

 

しかし、今の光景を見てそれは恐怖あるいは尊敬に変わっていた

 

 

 

悠「人が集まってきてしまったな……春姫さん、移動しよう」

 

春姫「あ……はい………魔石……はなさそうですね」

 

 

悠「これだと威力が高すぎて、魔石を取れない

 

やっぱ、これを使うのはもっと下の階層に行ってからだな」

 

 

春姫「そ、そうですね」

 

移動を開始しようとしたとき……

 

 

アイズ「やっぱりあなただったんだ」

走って駆けつけてきたアイズがそこにはいた

 

 

悠「アイズさん?こんな中層に珍しい……」

 

 

考えてみれば今いるのは15階層の中層にいた

 

アイズ「今、遠征から帰ってきたところ、1つ下の階層にいたんだけど、すごい音が聞こえてきたから、あなたかと思って走ってきた

 

また、暴走したのかと思ったから…」

 

 

悠「これって、一つ下の階層にまで、聞こえるんだ……」

 

その応答をしながら魔法を解除した

 

 

アイズは黒い光から悠が出てくるまで待った

 

 

その間にベートが到着

 

 

ベート「やっぱ、テメェか!」

 

悠「あ、ベートさん」

 

 

ベート「テメェ!あんなの危ねぇじゃねぇか!んな魔法をバカスカ撃ってんじゃねぇ

 

さっき当たりそうだったんだぞ!

壁から攻撃が来るなんざ予想できっかよ!」

 

少し焦げた服を指差してベートが怒鳴り込んだ

 

 

悠「え?……あっ……壁貫通してる」

 

悠は今気づいたようだった

 

 

ベート「当たり前だ!オメェのあの威力じゃそうなるに決まってんだろ!

前撃たれたときだってそうなってたっつうの!」

 

 

悠「ん?ベートさん、今なんて?」

 

 

ベート「オメェのあの威力じゃ…」

 

悠「いや、その後です」

 

ベート「前に撃たれ……」

 

悠「俺、まさかあのとき、これをあなた方にこれ撃ったんですか⁉︎」

 

 

悠は青ざめる

周りの冒険者もその発言を聞いて青ざめた

 

 

アイズ「うん、撃たれたよ

リヴェリアの結界とガレスの盾でも防ぎきれなかった、そのときにガレスが右腕をその時に大火傷した」

 

 

春姫「あれを大火傷で済むんだ」

 

 

ベート「お前の頭から出る奴に撃たれて動けなくなった俺にもう少しで撃つとこだったんだぞ!」

 

 

悠「も、申し訳ございませんでした」

即座に頭を下げる悠

 

 

さらに、そこにロキファミリアの面々が揃う

 

 

レフィーヤ「ち、地形が変わってる」

ドン引きするレフィーヤ

 

リヴェリア「相変わらずの威力だな」

 

ガレス「よくわしも受け止めたもんじゃわい

なんだか、右腕がまた疼いてくるな」

誇らしそうに語るガレス

 

フィン「やはり君だったか……」

納得しているフィン

 

悠「すいません!

あの暴走を止めてもらった時、まさかビーム・マグナムが撃っていたとは思わず……申し訳ない

ガレスさん……その時だったんですね怪我させてしまったの……」

 

 

ガレス「前も言ったが気にするな

ベートが手を出したのが悪いんじゃ」

 

フィン「あれは、びーむまぐなむ、というのか?」

 

悠「あっ……申し訳ないですが詳細はちょっと話せません」

 

フィン「すまない、ただの独り言だよ答えなくていい、その必要はないさ」

 

悠「………」

 

 

フィン「ところで、君、サポーターをわざわざイシュタルファミリアから雇ったようだね」

 

 

悠「なにゆえ、今それを?」

 

 

フィン「アイズがその話のことを不満に思ってるらしくてね……

 

この遠征中も……」

 

アイズ「フィン!余計なこと言わなくていい!」

 

 

悠「それについては、アイズさんにはしっかりと説明したはずですが……

 

春姫さんにそっちの懸念は必要ないと」

 

 

アイズ「逆に悠が春姫さんのことを手を出すのか心配……」

 

悠「ご苦労なことで…」

 

 

アイズ「むぅ……」

 

 

春姫「は、春姫は悠様にならそうされても……だ、大丈夫です!」

 

 

アイズ「!」

悠「アイシャさんが、春姫さんは男の鎖骨見ただけで泡吹くって笑ってたんだ

 

それが無理してることぐらい分かってるぞ?」

 

 

春姫「む、無理などではありません!」

 

アイズ「本性を現したな女狐!」

 

悠「アイズさん、完全にキャラ変わってません?」

 

 

春姫「逆に剣姫様こそ、悠様に近づこうとしてるんじゃありません?

 

私には、サポーターとして悠様が他の女の毒牙から守る義務があります!」

 

 

フィン「あ、あれ?単なる話のタネにしようと思っただけなのにな……」

 

 

悠「なんか本命の話でもおありです?」

 

フィン「いや、アイズもこんなんだし次の遠征、君もどうかなって?」

 

 

そして、悠と春姫は3日後のロキファミリアの遠征に再び参加することとなったのだった

 

ーーーーーーーーーーーー

 

一方、ある塔では……

 

 

フレイア「オッタル……

その様子だと何かあったようね?」

 

オッタル「彼は、次回のロキファミリアの遠征に参加するようです」

 

フレイア「へぇ……」

 

 

オッタル「しかも、帰ってきたばかりだというのに3日後、また、遠征をするようです」

 

 

フレイア「あら、やっぱりあの49階層に出てきた階層主にリベンジするつもりかしら?

 

でもそれだけ、それにしては何だかあなたの表情の理由が分からないのだけれど……」

 

 

オッタル「最も驚いたことは彼が何やら新たな……いや、過去にロキファミリアに対して使ったようなのですが、何らかの理由で使えてなかった魔法が使えるようになったようなのです」

 

フレイア「魔法が?」

 

オッタル「壮絶な威力で地形すら変えます

 

あれは私としても当たったら……」

 

 

フレイア「地形すら⁉︎

あの子、やっぱり奥の手を持ってたということね」

 

 

オッタル「……3日後……どうなされますか?」

 

 

フレイア「うふふ……久々に面白いものが見れそうね

 

今回、私も隠れて行っちゃおうかしら?」

 

 

オッタル「………」

 

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