ダンジョンに金の不死鳥がいるのは間違っているだろうか?   作:九十九階堂

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第3話 初めての探索

悠は一人、ダンジョンに潜っていた

 

 

ギュァァァァア!

 

 

そこに威嚇をしながら近づいてくる何かがいた

 

 

「これがモンスター……か」

 

 

悠はモンスターが近寄ってきているというのに歩みを止めない

 

 

そして、ある距離を境に相対するものたちは駆け出す

 

 

「ふっ!」

刀を一振り

 

 

魔物は紫に輝く石を落として息絶えた

 

 

「これが魔石……まるでサイコフレームだな……」

 

 

妖しく輝く魔石をいろんな角度から眺める悠であった

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

迷宮を進んでいく

 

2階層、3階層と恐れることなく進んでいく

 

少し苦しい場面は銃を使って切り抜けるのだった

 

しかし、5階層のとき……

 

 

 

「くっ!」

現在、モンスターに取り囲まれてしまっている

 

一対一の対決ならできていたものの多数対一をやるには少し無理があったのだった

 

 

 

 

 

 

キシャァァァァア!

 

グルルルルル!

 

ギュァァァァア!

 

 

蛇型、犬型、虫型など様々なモンスターそれぞれが威嚇を放ち悠を威圧した

 

 

(モンスターを舐めすぎてたな……

やばいな……こいつはかなりやばい)

後ろにも気を裂きつつ突破口を探る

 

 

そして、左手には銃を手にした

 

 

その束の間、後ろのモンスターが飛びかかってきた

 

 

「はぁぁぁぁあ!」

刀で切り捨てる

 

そのモンスターが悲鳴をあげたのを皮切りに一斉に魔物が飛びかかる

 

 

ダンダンダンッ!

 

 

接近してくる中の3匹に銃弾をかましてやった

 

しかし、それでも数が多く、捌ききれてなかった

 

 

 

 

(使うか……)

 

 

悠はこんな状況でも冷静でいられた

なぜならば……

 

 

「我は汝、汝は我、汝、真なる我なり!

【不死鳥の鎧】!」

 

切り札を使ったのだった

 

 

 

その瞬間、全身に少しの浮遊感を覚えた

 

 

さらに、次の瞬間、すべての神経が麻痺したかのような錯覚に落ちる

 

 

やがて、視界が暗くなる

 

 

だが、最後に一瞬でクリアなものとなった

 

開けたら視界となって、反撃を開始しようとしたが………

 

 

 

「っ⁉︎」

 

 

魔物は待ってくれない。すでに隙を見た魔物達が飛びかかってきていた

 

 

(くっ、ビームサーベルが使えればなんともないのに!)

そんなことを頭の中で愚痴ると

 

 

「っ⁉︎」

腕にはビームサーベルが装備されていたのだった

 

 

「っ⁉︎ビームサーベルが使える⁉︎

あの魔法の項目にはなかったはずだが!………まぁいい、これで!」

 

 

「はぁぁぁぁぁああ!」

ビームサーベル……その一撃によってなぎ払うように魔物達は斬り飛ばされる

 

 

 

先ほどまで、使っていた刀とは比べ物にならないほどの切れ味……

 

 

そもそも切っているのではなく焼き尽くしていると言った方が適切

 

そして、その焼き尽くすのに要する時間などビームサーベルではほんの一瞬しか要さない

 

 

素早さも人のそれとはかけ離れていた

 

 

その階層では、素早さを売りにしているモンスターもその速度に目すら追いつかず駆逐されていくのだった

 

 

(では、次はバルカンをお披露目してやろう!)

 

ヘスティアのいうとおりバルカンは効果てきめんだった

 

普通、モビルスーツ相手にはバルカンはそこまで有効な攻撃手段とは言えない

 

 

 

一方で、モンスター相手にはなぎ払うように駆逐できる

バルカンが2、3発でも当たればモンスターは倒されていった

 

 

全部倒し終え、そこらじゅうに魔石で地面が埋め尽くされている景色を見た

 

 

それを回収しようとしたとき

 

 

【不死鳥の鎧】の効果が切れた

 

それによって、視界はまた一瞬真っ暗にその間に身体は人の姿に戻たのだった

 

ーーーーーーーーーーーー

 

全てを駆逐し終えたら悠は魔石を回収して、ダンジョンを抜けるのだった

 

 

 

そして、今………

 

なぜか、説教を食らっていた

 

 

 

「あなた!迷宮に入るのに、何の指導もなく入るなんてアホなんですか?」

 

 

悠「いや、知らなか……」

 

 

「そこに書いてあるでしょう!入る前には受付に立ち寄ること!」

 

 

悠「ふん!そんなものにわざわざ目を通すものか!」

さっさと疲れた身体を癒したい悠はそれをさせずに説教を食らわせてる目の前の受付嬢に敢えて横柄な態度を見せた

 

 

「何を誇らしそうに言っているの!」

今、対話しているのはギルドの受付嬢エイナ・チュールだった

 

悠「とりあえず魔石の換金お願いしますよ。

登録とやらももう済ませたんでしょう?」

 

 

エイナ「そういう問題じゃありません!

全く反省してないじゃないですか!」

 

 

悠「んじゃ、これをお願いします」

全く話の流れにあっていないのに、悠は回収した魔石の束を机の上に置いた

 

 

エイナ「だから、まだ……って、えぇぇ⁉︎

あなた、今日が初めてって言ってましたよね?」

 

 

悠「そうだが……」

 

 

エイナ「どうやったら1階層で、こんなに取れるんですか?」

 

 

悠「いや、5階層に行ったが……」

 

 

エイナ「はぁぁぁぁ⁉︎よく生きて帰れましたね⁉︎

 

そこらへんの階層では普通にモンスターに囲まれたりするんですよ!」

 

 

悠「確かに、囲まれた時は危なかったが……」

 

 

エイナ「モンスターに囲まれた⁉︎」

 

 

悠「あぁ……進んできた道からモンスターが発生するとは考えもしなかった」

 

 

エイナ「初めて潜ったあなたがモンスターに囲まれてどうやって……」

 

 

悠「これでも、一介の軍人だ……それぐらいなら……」

 

 

エイナ「軍人⁉︎あなたはアレスファミリアの人間なんですか⁉︎」

 

 

悠「アレスファミリア?何だそれは?どこの神様だ?」

 

 

エイナ「違うんですか?軍人でしょう?」

 

 

悠「俺はヘスティアファミリアだ」

 

 

エイナ「ヘスティアファミリア?

聞いたことありませんね……」

 

 

悠「そりゃそうだろう……なんせ、神さんは俺が初めての眷属だっていってたかんな……」

 

 

エイナ「そ、そうですか……

って、そうじゃない!あなた!」

 

 

悠「もう説教いいから換金してくれよ」

 

 

エイナ「はぁ〜分かりましたよ……

今後、こういうことがないようにしてくださいね?」

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

しばらく時間が経つと換金された金が渡された

 

 

悠「こ、こんなに貰えるのか⁉︎冒険者という職は随分と優遇されているのだな……」

 

 

エイナ「普通は初めて入った人はこの10分の1です!あなたがおかしいだけですから!」

 

 

悠「こんなに魔石が高価なものならば、最後の一戦だけじゃなくて、途中のも拾ってくるべきだったな………」

 

悠は独り言を呟いていた

 

 

エイナ「これが最後の一戦だけって⁉︎

あなたどんだけ囲まれてたのよ!」

 

 

悠「え⁉︎い、いや……」

 

 

エイナ「………」

 

 

悠「違う!途中の自分が狩ったのじゃない落ちてた石も拾おうかという話だ」

 

なぜかどうにか誤魔化そうとしてしまった

 

 

エイナ「最後の一戦だけって言ってたよ」

 

 

悠「違うんだ……そ、そう言葉の綾だ

ちゃんと途中の石も拾ってたぞもちろん!」

 

 

そんな時だった

 

 

「今、魔石が回収されずに道にごろごろ転がってたんだとよ

 

ロキファミリアがとうとう上層の石には目もくれなくなったのかね」

 

「サポーターがいんだからそんなわけねぇだろ

 

それにロキファミリアが潜ってたのはずっと前だっつうの」

 

 

その話し声が聞こえてきて波風はしかめっ面をする

 

 

エイナ「波風君?君だよね?」

 

 

悠「いんや?そのロキファミリアさんとやらじゃないんですかね?」

 

エイナ「サポーターがいるロキファミリアにそんなことはあり得ないと思うよ?」

 

 

 

悠「うぐぅ………」

 

エイナ「はぁ〜

もういいよ、とりあえず次からは色々と気をつけてね」

 

 

悠「はい………」

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

ヘスティア「でかしたぞ!悠君!」

 

 

悠は自分の住処たる寂れた協会に戻っていた

 

そして、換金された金を見たヘスティアは喜んでいた

 

 

悠「ここは、随分と稼ぎやすいんだな」

 

 

ヘスティア「君のスキルが異常なだけだと思うけどね

 

あっ、そうだ!ステータスの更新をしよう!」

 

 

悠「ステータスの更新?」

 

 

ヘスティア「そう!ステータスの更新をしないといくら戦っても強くはならないんだよ!」

 

 

悠「不思議なもんだなファルナってのは」

 

 

ヘスティア「いいからいいから、更新するよ

 

ファルナを与えた時みたいに背中を見せて」

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

力:I10→20

耐久:I10→12

器用:I10→20

敏捷:I10→20

魔力:I10→20

 

 

魔法、スキルに変わりはなかった

 

 

ヘスティア「うん、まぁ、最初らへんの成長はこんなもんだろう

 

あんまり攻撃は受けなかったようだね?」

 

 

悠「んん?あぁ、あんまし受けなかったな」

 

 

ヘスティア「おかげで耐久は伸びてないね」

 

 

悠「なに?それってつまり殴られないと耐久って伸びないってこと?」

 

 

ヘスティア「一般的にそうらしいよ?」

 

 

悠「なんだそれ……」

 

 

ヘスティア「苦労もせずに強くはなれないのさ」

 

 

悠「じゃあ、俺は耐久はいつまでも伸びない」

 

 

ヘスティア「自信満々だね?」

 

 

悠「俺のいた、戦場では攻撃を受ければ即死ぬっていうのが常だったからな」

 

 

ヘスティア「銃……だったっけ?確かにあんなものをファルナを受けてない子が受けたら死んじゃうだろうね」

 

 

悠「受けるのは俺じゃなくモビルスーツだが………

というよりファルナを受けたなら銃弾受け止められると聞こえるのだが……」

 

 

ヘスティア「そうだと思うよ、少なくともレベル4くらいになれば一発で死ぬことはないんじゃないかな?」

 

 

悠「ファルナってのは、本当に不思議なもんだなぁ」

 




神アレスが、自分のファミリアを軍隊と呼んでいるのが原因でアレスファミリア=軍隊という特殊設定があります

どうでもいい部分ですけど……
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