ダンジョンに金の不死鳥がいるのは間違っているだろうか? 作:九十九階堂
神たちによる集会が行われていた
それは、新たにLvが2になった2人の名前を名付けるため
だが、今回は普段は出席すらしないような神たちでさえきていた
理由は何と言っても、今回2人のレベル2になったうちの1人
波風悠が原因だ
今回は集会に出席する神たちは全員、1番のファミリア(眷属)を連れていくのが決まりだった
そして、そのだったの2日でレベルが2になった波風悠はヘスティアファミリア唯一の眷属
故に必ずでてくるために、誰もが見に来ていたのだった
開催場所のガネーシャファミリア
ガネーシャが色々と演説している中、ヘスティアの周りには人だかりができていた
イシュタル「ふーん、こいつがたったの2日でレベル2になったレコードホルダーかい?」
妖艶な雰囲気を醸し出す美神が悠に這い寄る
その隣の、アマゾネスも不敵な笑みを浮かべていた
この神、イシュタルも普段はこのような催しには出ない
しかし、悠の話を聞きつけ出て来ていたのだった
ヘスティア「悠君を魅了しようったってそうはいかないよ!」
悠「大丈夫だよ……
俺はこの手の人間には、ある程度あったことがある」
ヘスティア「違うよ悠君!イシュタルは美神!魅了されちゃうんだよ!男も女も美神の前には関係なく魅力されるだから……」
悠「魅了される?一体どういうことだ?」
イシュタル「こういうことだよ」
ヘスティア(しまった!)
イシュタルが胸を押しつけ、悠にキスしようとしたそのとき
悠「やかましい!話を聞いている最中だろうが!」
イシュタル「………え」
ヘスティア「あれ?」
フレイヤ「……へぇ………」
遠目に眺めていたフレイヤは美神の魅了が効かないのを見て、嬉しそうに口角をあげた
イシュタル「わ、私の魅了が効かない⁉︎」
悠「んで、魅了ってのはどういうことだ?」
ヘスティア「あ、いや……
た、ただ見つめ過ぎると危ないかなって……」
悠「抱きつかれても大丈夫だったぞ?そんなに、見ることが危険なのか?」
イシュタル「うぅ……私………とうとう、人間の男にすら……」
悠はその様子を見ていた
悠「そういうことか……
ちょっとなんだか見ただけで少しばかし同情の念が湧いて来た
これが美神の力か!」
ヘスティア「それはちょっと違うような……」
フレイヤ「あっはははははは!」
とうとうフレイヤは堪えきれず笑い始めてしまった
その笑いで揺れている胸に幾らかの男神たちが、鼻を伸ばして見ていた
フレイヤ「あなたは、本当に最っ高ね!」
ヘスティア「フレイヤ!君もかい!悠君は絶対に渡さないよ!」
イシュタル「フレイヤ!また、私を笑ったな!」
2人の女神が揃って威嚇する
フレイヤ「別に、あなたのことで笑ったわけではなくてよ、イシュタル」
イシュタル「そんな言い訳が通るか!子供すら魅了できなかった私を笑ったのだろう!」
フレイヤ「それがゼロだとは言い切れないけど、私はあの子の言動が可笑しくって笑ったのよ」
フレイヤは妖艶な笑みを悠に向ける
しかし、悠は近くに来たロキとけろっと話し始めた
(あらまぁ、釣れない……)
少し美神フレイヤも少し消沈する
その様子を見て、少しだけイシュタルは機嫌を取り戻したのだった
ーーーー
ロキ「やっぱ人気やねぇ」
悠「ロキ様、あの人誰です?」
ロキ「なんや?気になるか?」
悠「いえいえ、まさか……ちょっと危ない人だなって……うちの神さん大丈夫ですかね」
ロキ「はっはははは!
本当に、波風はんは変わってんやなぁ
けど、ドチビは知らん」
前半は明るく
後半は暗いこえだった
悠「えぇ…………」
ロキ「冗談や」
ロキが愉快にしていると
アイズ「こんにちは……昨日ので、レベルアップしたんだね。おめでとう」
波風「いや、そう考えるとほんと、なんだかレベルアップのためにヴァレンシュタインさんたち利用したみたいで申し訳ない……」
アイズ「うんうん、先に手を出したのはこっち……あなたは悪くない」
首を振り否定するアイズ
波風「そう言ってもらえると助かる」
アイズ「悪いと思うならアイズって呼んでくれない?」
波風「えっ⁉︎」
ロキ「えぇ⁉︎アイズたん⁉︎」
ヘスティア「ちょっとちょっと!目を離した隙に何してんだいロキ!」
ロキ「なんや!ドチビ!こっちはただ話しただけやねん!
そっちの色ボケ女神たちらとは違うんやねん!」
ヘスティア「そこのヴァレン何某を使って、悠君に色仕掛けしようとしてたじゃないか!
ロキには絶対渡さないからね!」
ロキ「うちのアイズたんは渡さへんで
アイズたんはうちの宝、ドチビなんか見られるのもごめんや!」
アイズ「ロキのじゃない」
真顔で返すアイズ
アイズ「そんな……アイズ……たん」
そんな少し消沈気味のロキに……
ヘスティア「あぁ、そうかいロキ!
僕だって、悠君は宝だよ!
ロキとは話しすらされるのもごめんだね」
ロキ「なんやてぇ!このドチビが偉そうに!」
ヘスティア「うるさい!貧乳!」
ロキ「っ!言ってはいけないことを!」
ヘスティアとロキが取っ組み合いを始めた
悠「またか……」
アイズ「まただね……」
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それから時間はたち、とうとう二つ名をつける会議が始められた
まずは、1人目、タケミカヅチファミリアの女の子、ヤマト・命(みこと)の二つ名だった
(あぁ、あの子……あのとき血を流して抱えられてた子だ)
そして、ものの数分でヤマト・命は
「こんな名前、こんな名前を…」
と呟いていた
口に出される名前が一つ一つ厨二くさいのばかりだからだ
悠「………俺の名前、普通にならないかなぁ……」
アイズ「多分、無理だと思うよ」
悠「ところで、ヴァレンシュタインさんの二つ名は?」
アイズ「あれ?知らないの?あと、アイズって呼んで……」
悠「知らないな」
華麗に後半を受け流す悠
アイズ「じゃあ、知らなくていい
アイズって呼んでもくれないんじゃ教えない」
悠「分かりましたよ、アイズさん」
アイズ「さんはいらない」
悠「いや、それは馴れ馴れしすぎやしませんかね?」
アイズ「呼ばれる私がいいと言ってるのだからいいでしょう?」
悠「んじゃあ、あと調べる」
アイズ「むぅ……」
アイズがふくれっ面をしたそのとき
「よし!じゃあ、ヤマト・命ちゃんの名前は絶†影だ!」
1人目の名前が決まったようだった
「んじゃあ、今回の目玉の波風悠の二つ名決めようか!」
フレイヤ「ねぇヘスティア………
二日間しか戦った日がなかったがためにその子がどのように戦うのかすら聞いたことないのだけれど?」
ヘスティア「ど、どうしたんだい?」
フレイヤ「私……その子の戦う姿が見たいわ
二つ名を決めるにも戦ってる姿を知らなかったら名付けようがないでしょう?」
「そうだ!そうだ!」
悠「おいおい、この流れは……」
嫌な予感を感じる悠
ヘスティア「だ、誰とどこで戦えって言うんだい!」
会議では、ヘスティアがそう言う
悠「いや、戦うこと自体を否定しなさいよ」
フレイヤ「そこの闘技場で、私の子のオッタルと戦ってくれないかしら?」
ヘスティア「レベル2の悠君に君のレベル6のオッタル君と戦わせようってのかい!」
フレイヤ「噂ではロキファミリアの上位陣をボコボコにしたのでしょう?」
ロキ「ボコボコにはされとらんわ!」
フレイヤ「へぇ、でもその言い方…あなたの上位陣の複数人と互角以上に戦えるって感じるのだけれど?」
ロキ「うぐ……」
一方、悠とアイズは……
悠「オッタルって誰です?」
アイズ「教えない……」
悠「えぇ……酷いなぁ……」
アイズ「………」
悠「強い人?」
アイズ「……」
悠「怖い人?」
アイズ「………」
悠「アイズさん、頼みますよ」
アイズ「さんはいらない」
オッタル「私がオッタルだ」
悠「っ⁉︎あなたが……」
オッタル「ロキファミリアを倒したそうだな?」
悠「うーん、それは……なんというか……それに倒してないと思うし……」
そんな話をしていると……
「よし!決まりだ!みんなそこで、オッタルと波風の試合を見るぞ!」
「「「「おぉぉぉぉ!」」」」
多数決と流れで押し切られたのだった