ダンジョンに金の不死鳥がいるのは間違っているだろうか? 作:九十九階堂
悠「お手柔らかに頼みますよ……
オッタルさん」
オッタル「複数のレベル5を相手にできるお前に手加減などいらぬと思うが?
その時点で、私と同じレベル6相当の力があると思うが?」
悠「いや、マジでやるつもりじゃないですよね?………ね?」
オッタル「………参る!」
ドゴッ!
オッタルが地を蹴った
その音と共に、悠は殴られた
そして、闘技場の端まで、吹っ飛ばされた
悠「いった……マジでやるとは……
殴ったな!親父にだって打たれたことないのに!」
オッタル「随分と余裕だな……」
悠「いやいや、足が震えてますよ」
オッタル「フレイヤ様には、半殺しまでは許可されている………
さっさと本気を出さないと痛い目を見るぞ?」
悠「っ⁉︎」
戦慄した。とっさに、その場を離れ回避行動をとる
先ほどまで、悠のいた場所にはオッタルが剣を振り下ろしクレーターができていた
悠「なっ⁉︎半殺しじゃすまないじゃないか!」
オッタル「そういえば言い忘れていた
貴様が本気を出さないなら殺しても構わないと言っていた
私のファミリアなら、残った神ヘスティアだけなら怖くないからな死にたくなくば本気を出すことだ!」
悠「っ⁉︎………我は汝、汝は我……」
オッタル「……来るか」
オッタルは敢えて詠唱し始めた悠に手を出さない
悠「汝、真なる我なり!……
【不死鳥の鎧】」
詠唱が終わると共に悠を真っ黒な光が包む
「なんだ!あれは!」
その場に来ていた、各々のファミリア一番の者たちは目を凝らす
その黒い光が大きくなると、ズシンという大質量を予感させる音が響いた
そして………
いきなり、その中からオッタルをも超える大きさのものが飛び出て来た
そして、オッタルに襲いかかる
オッタル「っ⁉︎」
目を見開き、少しの驚愕を露わにしながらも、応戦するオッタル
ビームサーベルとオッタルの剣がぶつかるが………
その距離で、バルカンが火を吹いた
オッタル「‼︎‼︎⁉︎」
弾がオッタルの足にめがけて飛んで行く
即座に避けるオッタル
しかし、足に数発の被弾をしてしまった
「ぐぅ!」
オッタルの顔が少し歪む
アイズ「あれ……あんな風にも使えるんだ……」
オッタルの着地の瞬間、ビームサーベルを1本から4本に変え、オッタルに飛びかかる
手数が違う、一発一発はオッタルの方が優れていようと、オッタルは守備的にならざるを得なかった
普通に攻撃してくるならまだしも、その攻撃にはなぎ払いと突きを同時に繰り出したり
正反対の方向から剣が振り下ろされるなどといった普通の身体ではできない剣技がオッタルを襲う
だが、流石のオッタル、近接戦では全く傷一つつけられなかった
悠はジリ貧とわかるや否や、空へ飛び上がった
その日、オッタルは一番の驚きを示す
オッタル「空を飛べるのか!」
アイズもそれには驚いていた
悠「………」
(これを使うか…)
オッタルと距離を随分と置いて着地した
そして、着地後、悠の右手に黒い光を帯びる
そして、光が消えた後、その手には…
ビームライフル
アイズ(あれは?あの光線をはなってきた奴と似てる)
アイズは9階層で、悠の戦いを思い出す
(私たちとは違う………あの光線を放つのはもっと大きかった)
両者ともに走り出す
だが、それと同時にビームがオッタルに飛んでいった
オッタル「!!!!」
鋭いビームの筋がオッタルをかすめる
それでも怯まず直進する
オッタルの剣とフェネクスのビームサーベルが衝突した
「はぁぁぁぁぁああ!」
声を張る悠
それに対し、無言で剣を振り下ろすオッタル
………
衝突の末、悠は転がり、オッタルは立っていた
黒い光が悠を包むと、マインドダウンした悠が転がっていた
フレイヤ「違う……これじゃない」
ヘスティア「何さ!これ以上やれっていうのかい!」
フレイヤ「あの子には、あの輝きが!
輝きを持った何かがあるはずなのよ!
わたしは、それが見たかったのに!」
フレイヤは悔しい気持ちを漏らす
アイズ「!」
その会話をアイズは聞いた
それに、ふと反応して、フレイヤを目を見開いて見てしまった
それを見逃すフレイヤでは、なかった
アイズは急いで目をそらした
フレイヤ「あらあら、うふふ…」
(そういうと……まだ、あれは本気じゃないようね)
フレイヤ「まぁ、いいわ
二つ名をつけるくらいには参考になったわ」
そして、悠がマインドダウンで気を失っている間に二つ名は決まった
その名は……
『黄金騎士』