それから、夜になるにつれて足の痛みもなくなり、9時頃には右手に松葉杖をそえるだけで歩けるまでに回復した。
その足で彼に言われた場所、屋上に向かった。
『やぁ、遅かったじゃないか?』
「それ、つい、さっきまで病人だった人に言うセリフかい?」
『疑問文を疑問文で返すなんてね…まぁ、見てみなよ』
そう言われて、フェンス越しに見えたのは深夜の街頭にあったのは、極々一般の帰りのサラリーマンや街人…そして、
「あれは…」
『そう、あれが魔獣さ』
身の丈は3メートル強あり顔にモザイクのかかった男性の巨体で街のあちこちに散在してた。
「…どうやって」
『?』
「だから、どうやってあれを倒せと…」
『簡単さ、君はその方法をすでに知っているはずさ』
「だから…」
『やれやれ、君の内に宿る魔力を解放すればいいんだよ』
ほら、はやく…そう、急かされると僕は自身の中に意識を向けた。
暗い…暗い…中に輝く僕の命の灯火。
それを手につかむと僕はこう叫んでいた。
「
ーーーーーーーー
『出来た、じゃないか』
そこにいた僕は目映い光に包まれ足元からまるで世紀末覇者の暗殺者のような
端がボロボロになった白の戦闘服に身を包まれた。
「ふぅ…げ!!!」
『うん、ちゃんと変身出来たじゃないか』
「変身って、これ…お腹とか、背中とか大事な所以外透けてるじゃないか!!」
『ふむ…僕に言われてもこれだけは仕方ないね、変身後の服装なんて僕に言われてもね。君の気の持ち様に関わるものだから君自身でどうにかするんだね♪』
「気の持ち様?」
そう言われたので一度変身を解き、もう一度変身した。
「
今度はきちんと変身出来た。
ざっくり、説明すると白スクールに前のない長い二重のフリルが膝下まであって白のニーソを穿いており、足と両腕はメカビーストしくなっていているのにも関わらず重たくなく寧ろ、軽々さを印象を受けた。
「あれ?」
『どうしたんだい?』
「武器が…」
『…魔法少女だからね』
「いや、杖とか本とかあるでしょ」
『そんな、夢ばかりの魔法少女に世界が救えると思うかい?僕はそう、思わないな』
「この、ブラック企業」
『そのブラック企業に命を助けられた君が言うかい?』
あぁ、もう~こいつと話しているとイライラしてくるなぁ…外見は可愛いと思うけど。
とりあえず、飛んだり跳ねたりしてみり、空を蹴ったり拳を振ったりしてみた…うん、大丈夫そう。
「きゅうべえ、いいよこの身体だけでやれそう」
『魔法少女の特性上、個性によって武具の所有はあるものと思っていたけど…いや、例外はあり得るか…』
「な、何か言った?」
『別に君の気にすることじゃないさ』
その時、無色透明のペンダントが煌めいた。
「どうやら、お兄さん達は我慢ができないみたいだね!!」
そうして、僕は迫り狂う魔獣相手に奮える手足で応戦するのであった。