屋上に現れたのは月夜の光を背にした5体の魔獣。
各、それぞれ…雄叫びや身震いを済ませた後、こちらに向かって…
「うわ、撃ってきた!!」
額の所から、光が集束したと思ったとたん線となって空を切る。
僕は馴れないサイドステップでかわす。
『前進するんだ』
「ッ…」
奴等から集中放火を食らう前に姿勢を低くして前に跳躍、その勢いでまずは近くにいた奴を…
「…ってりゃ!!」
「…(メキャ)」
破砕音をたてるとその場で霧散、何かを落としたようだが…それを気にする前に追撃のビームを避ける。
後方に避けては殴り、避けては蹴りを繰り返した後に5体いた魔獣を跡形もなく周囲に損害を与えずに静かに治めた。
「…はっ、はぁ~ぁぁ(ヘタっ」
『随分、疲れているね…とりあえず、体力を回復するのと…後これを』
…と、彼から三角形の立体…黒い三角錐なものを5個程受け取った。
「これは?」
『魔獣の核、グリーフストーンだよ』
「…(ポイっ」
『汚物を見るような目で見ないでくれ、僕にとっても必要なものなんだ』
投げたグリーフストーンを触角で受け止めると僕に渡した。
そして、しっかり説明を受けた。
グリーフストーンは魔獣の親の存在とも言える魔人が生み落とす…又は強い負の感情が集まり自然に生成され、普通の人の目では見ることは出来ない、また形状も異なり自然に出来た魔獣は白い衣を纏った老人のような形状をしてるのに魔人から生まれた魔獣は形状や種別が異なるらしい。
それと、魔法少女は魔力を消費するとソウルジェムが濁りやがては霧散して消える事、その濁りを穢れと呼ぶことを学んだ。
『とりあえず、君のソウルジェムも穢れを取り除いた方がいい…』
「う、うん」
ペンダントにグリーフストーンを近付けると黒い靄の様なものがグリーフストーンに吸われていく。
吸われていくと共にグリーフストーンは振動を初めて卵から換える様なものは直ぐにきゅうべに渡し全てのグリーフストーンを使い切った。
『しかし、君のソウルジェムはやはり違うね…』
「え?」
『穢れがあるかと思ったら無色透明のまま…異常だけれど、それ以上に輝きが増しているのは気の性か…気の性だろう』
そう、呟くとキュウべえは背中の部分を開くと5つのグリーフストーンを取り込んだ。
『なんだい、化け物でも見るような目をして…』
「背中のそこ、開くんだ…」
『君は…』
と、いいかけた所に新手の魔獣が姿を表し、私はきゅうべを抱くようにして攻撃を回避、スリーステップで下から魔獣を蹴り上げる。
「今夜は寝れそうにないね」
『君の頑張りには期待してるよ』
全くブラックな上司だ…と、苦虫を潰した思いを胸に抱いて2メートル半あるフェンスを棒高跳びの様に飛び越え、夜の街へ繰り出していくのであった。