県大会予選、圧倒的な実力差で奈良県は10年ぶりに阿知賀女子が全国の切符を掴んだ。
地元住民が喜びの声を上げるなか、私こと穏乃は大学病院に行っていた。
「なんでここまで放置していた!!」
膠芽腫・・・脳にできる癌の一種で発見できて様々な延命治療をおこなっても余命は2年いくかいかないかである。
しかし私は放置したため余命は2ヶ月と言われた。
両親や仲間達には絶対に話さないと決め、私は病院を後にする。
「手術はしない。NOだ!!」
合宿・・・長野県にいる和と対戦した高校の生徒達と麻雀をした。
「リーチだし!!」
「ロンですわ!!」
「ツモっす。」
皆は卓でやっている。
私はその後ろから見ていた。
小さな子供・・・衣がやって来て私に向かってこう言った。
「大丈夫なのか?神が去ろうとしているぞ。」
神が去る・・・神去る。
昔の言葉で死ぬということ。
「大丈夫、なんなら打つ?」
「うむ。それなら良いのだが。」
衣と池田、桃子と卓を囲む。
「む、山が深い。」
「ポイントゲッターカナちゃんには関係ないし!!」
(リーチっす。)
顎に手を当てる。
それから胸元で両手を結ぶ。
その姿はジョジョに出てくるディオの椅子に座るシーンのようである。
「赤土晴絵さんから行儀が悪いと言われるけれども、私にはこの姿勢が楽なのよねぇ。」
口調が変わる。
それは老人のような弱々しいものだった。
キチ
眼鏡を上げ、髪をほどく。
「さぁ、来なさい。」
「なんだし、あれ。」
池田は今まで異能を知らなかった。
しかし、それを見れるようになった。
今、高鴨の姿が老婆のようになり、衣の背中から出ている腕を抑えている。
「「ノーテン。」」
「「テンパイ。」」
衣が海底で上がらなかった。
老婆を衣が下から見上げる。
椅子に座った老婆は足を組む。
「若いのにへこたれなさんな、この富士は逃げも隠れもせん。」
全国1回戦・・・大将戦、解説していた三尋木プロ・・・いや、プロ達は高鴨の打ち方を見てこう発言した。
「あれは高校生ではない打ち方だね~。」
「そうだね☆完成度☆能力供に小鍛治プロに匹敵するよね☆」
「10年前の私に確かに似てるけど、私は殆ど運だったから・・・。」
「nono、小鍛治プロは運だけじゃnothing。確かな技術を備えています。」
「今回のダークホースはここだね。さて、もらってる分の仕事をするかねぇ。」
「え~、三尋木プロ、もう一杯いこうよ☆」
「はいはい、解散、解散。」
「えー☆・・・これ。」
「カルテ?」
「情報は強いのよ。私。」