104期生と進撃のモンスター   作:T.I

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本編を書き始めました。
書くのって結構時間かかりますね…。
コメントしていただけると嬉しいです。


2 始まり

目を覚ますと俺は森の中にいた。どうやら寝転がっているようだ。

 

「よっ………と」

 

起き上がって周りの景色を見てみる。やっぱり森しかない。

 

「……転生…したんだよな?」

 

1人で呟いてみるが、返答はない。当然だ。

転生しているのは事実だか、体を動かしてみても、顔や頭を触ってみても、死ぬ前の自分と全く同じ感触なのだ。やはり今までも出来事が夢だったのではないかと疑ってしまう。

 

(全部夢オチだったりして……)

 

そういえばさっき身体中を触った時に感じたが、どうやら俺は手袋をしているようだ、着ている物からも何だかとっても違和感を感じる。

 

自分の服装を確認してみると、どうやら俺は深い蒼色をした侍のような甲冑を身につけているようだ。

 

(…こ、これは⁈)

 

やはり転生したのは事実だった。こんな格好で前世にいたら冷たい目で見られ、警察に職務質問されるだろう。

この鎧はモンハン3rdに出てくるジエン・モーランというモンスターから取れる素材を使い作られる「大和」。

そして、神様の言うとおりならばこの防具一式は「大和・覇」なのだろう。ちなみに武器は同じくジエン・モーランの素材で作られた「断牙刀・一太刀」である。今まで散々ディスプレイ越しにこの装備を見てきたが、本物を実際に見てみると息を飲んでしまう。鎧は新品同然の傷一つなく、見た目よりも格段に軽く、また、とても強靭そうだ。

 

(すっっげぇぇぇぇぇ〜)

 

1人のモンハンファンとしてはとてもテンションが上がってしまう。しかし、よく考えてみると、この世界に来たこの時点で上位の装備なんか持ってていいのかな?と思ってしまうが、気にしない事にしよう。

 

「……とりあえず動いてみるか」

 

そう言って隣にあった自分の物であろうバッグを背負い、移動を開始した。

 

 

 

 

 

「あ〜、もうっ。何も見つかんねぇ」

 

俺は今、川のほとりで水を飲んでいた。

この川も流石モンハンの世界だ、とってもキレイな色でとても美味しい水だ。しかも自然もとても美しい、ピクニックにはもってこいだろう。

……話がそれてしまった、元に戻そう。

さっきから2、3時間歩きっぱなしだった、なのに全く森を抜けれないし建物や人も居ない。まぁ、こんなところに人など居ないのが普通である。どこまで行っても森だし、虫は出るし、いい加減歩き疲れた。不満ぶうぶうである。元々運動部であったが体力的にも精神的にもこれは流石にキツい。日はまだまだ高いがこのままではのたれ死んでしまう………。

丁度水を補給して、体を休めた後、重い腰を上げ再び動き出そうとした瞬間、女の子であろう声の悲鳴が聞こえてきた。

 

「キャャァァァァッ!!!!!」

(人の声だ…)

 

そう思ったが聞こえてきたのは悲鳴だ。一体何が起こったのだろう?

 

(とりあえず急いでみるか)

 

そう心の中で呟いて声の聞こえてくる方へ走りだした。

 

 

 

 

 

(……クソっ、何でこんな事になってるんだよ)

 

俺は悲鳴の聞こえてきた方へ走ってその声の主であるだろう人を見つける事ができた。少女は木のない少し高い丘のようなところに1人で立っている。しかし俺は丘の下でその光景を見ているだけだ。

なぜかって?俺だって早く出ていってこの世界の事を聞きたい。

だが、その少女は今、モンハンの世界には存在して当然の生き物、モンスターと対峙している。

少女に大声で逃げろと言おうとしたが、そんなことをしたらこっちまで狙われるし、第一、少女は恐怖のあまり立っているのがやっとのような様子だ。

実際、少女と対峙しているのはジャギィのグループ、3体いる。ジャギィというモンスターは1匹1匹の力は全くたいしたことないのだ、しかし、3体もいる。いくら序盤に出てくるザコ敵といえ、3体もいれば当然数的優位の状況が生まれる。ゲームの中ではこんなて敵に負けることなんてまず無いが、これはゲームではない。いくら装備が上位のものであろうと油断すると負けてしまう。そして、この世界では[負け=死]なのだ。そんな事を考えながらも少女を助けなければいけないと思い、背負っている太刀に手を伸ばす。何とか震える手を動かし、太刀を引き抜くことには成功するが、そこから体が自分の意思に反し、全く動かない。膝も笑いまくっている。男として情けなさすぎる…。

 

(……何で動かねぇんだ、チクショウ)

 

それもそうだ、今まで命のやり取りなんかしたことのない俺にとって、こんな状況でまともに動ける筈がない。

逃げ出したい、でもそんなことをしたらあの少女がモンスターの餌食になってしまう。

俺は覚悟を決める。どうせ死ぬなら少しでも人の役に立ちたい、それで死ねるなら本望だ。

いざ覚悟を決めると、体の震えが止まり、とてもリラックスすることができた。

 

「…………死んでみよう!!!!!」

 

そう叫んで一気に丘を駆け上ったのだった。

 

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