犠牲の果てに   作:ドライヤー

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来週テスト期間に入るので投稿できないかもしれないので今回追い込みます。

この世界の衛宮士郎は戦闘中にエミヤ口調になるときがあります。

ちなみにこのヘラクレスはステータスが上昇しています。なぜヘラクレスがここにいるのかは後々説明します。


エミヤの面影

以前戦ったと言えるかはわからないが「契約の箱」の死の能力によってようやく倒すことのできた大英雄。だが前見たときとは姿が違う。全身が赤く変色し、黒い影のようなものが太い血管のように全身を覆っている。まるで何かに囚われているようだ。

 

「はぁっ!」

 

振り下ろされた斧剣を受け止めたセイバーは剣を少し斜めにずらした。

 

ドォン!

 

セイバーのすぐ横の地面にはクレーターができる。その余波でセイバーは少し飛ばされる。あの攻撃をくらってしまってはセイバーでさえ一撃で沈むだろう。斧剣が地面にめり込んでしまったヘラクレスは少し動きが止まる。

 

「セイバー退がれ!」

 

その刹那、衛宮さんがそういった瞬間にヘラクレスに矢が殺到する。セイバーは飛ばされる力を使い、ヘラクレスから遠ざかる。そしてヘラクレスに刺さった矢は爆発した。

 

「やったのか?」

 

「いやまだだ。あの程度で倒れたら大英雄とはいわないだろう」

 

爆煙が少しずつ引いていく。衛宮さんの言った通りそこには無傷のヘラクレスがいた。

 

「◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎ー!」

 

ヘラクレスが咆哮を上げた。そして全てをなぎ倒す勢いでセイバーへと襲いかかる!

 

片手で斜め上から斧剣が振るわれる。セイバーは斧剣を剣で滑らすようにいなす。だがヘラクレスはもう片方の腕でセイバーを下から殴り上げる。セイバーは直感で剣を盾にしかろうじて防いだが。殴られた勢いは防ぐことができなかったので空中へ飛ばされた。そして追撃しようとヘラクレスが飛ぶ態勢に入る。

 

「させるか!」

 

衛宮さんがまた矢をヘラクレスにむけて放つがヘラクレスはそれらを全て回避しセイバーの追撃のために飛ぶ。そしてセイバーのすぐ上まで来てセイバーを地面に叩きつけるように振るう。剣でガードしたがセイバーは地面に一直線に落ちていく。あの速度で打ち付けられたらセイバーとはいえ動けなくなるだろう。

 

「セイバー!」

 

地面に叩きつけられる直前、横からマシュがセイバーをキャッチした。マシュは衛宮さんの言った通り無事みたいだ。ヘラクレスはかなり空中へ飛んだため落ちてくる間余裕がある。その間にセイバーとマシュに駆け寄った。

 

「大丈夫かマシュ!セイバー!」

 

「はい先輩。私は大丈夫です」

 

「私もですマスター。しかしこのままではヘラクレスには勝てません。私の宝具を使えば倒せるでしょうが彼を倒しきるのは不可能でしょう」

 

ヘラクレスには「十二の試練」という宝具がある。生前の偉業で得た祝福であり呪い。Bランク以下の攻撃を無効化し、蘇生魔術を重ね掛けすることで代替生命を十一個保有している。更に既知のダメージに対して耐性を持たせる効果があり、一度受けた攻撃に対してよりダメージを減少させる能力だ。つまり今、セイバーの宝具を使って倒したとしても2回目は通じないということだ。封鎖終局四海オケアノスでは「契約の箱」の持つ死の能力で耐性を持たせないまま倒しきったのだ。今それを実現することは……

 

 

 

いや可能だ。セイバーの宝具と遠坂さんからもらった魔力を回復する宝石さえあれば!ただこの作戦には時間がいる。

 

「さて、どうする立香このままでは全滅といったところだ。だが、その顔は策を閃いたということか」

 

衛宮さんがこちらを見ている。まるで今から言うことをわかっているかのように。衛宮さんが死んでしまうかもしれない。だが全滅しないためにはこの方法しかない。俺も腹をくくならければならない。

 

「衛宮さん。それとマシュ。時間を稼いでくれ」

 

「なっ無茶です先輩!私はともかく衛宮さんは人間です!」

 

そうだ。本来英霊に人間は勝てない。だが無茶を通さないと勝てない時もあるのだ。だが衛宮さんは未来で英霊になる可能性のある人、そんな彼の実力を信じないでどうする!

 

「いいんだマシュ。アレの恐ろしさは私がよく知っている。なに、1人で戦うわけではない。君もいるんだ。私が危険だと君が判断したら私を守ってくれ」

 

「…わかりました。マシュ・キリエライトは衛宮さんと共に時間をなんとしてでも稼ぎます」

 

全員の合意を得た。ならばあとは実行するだけだ!

 

「それと立香」

 

「なんですか?衛宮さん」

 

そういった俺は衛宮さんがある男と重なって見えた。それは彼の未来

の可能性。赤い外套を纏った男、エミヤに。

 

 

「ああ。時間を稼ぐのはいいが―――」

 

 

ドスン!っとヘラクレスが空中から落ちて来た。そしてヘラクレスは

 

「◾︎◾︎◾︎ーーーー!」

 

咆哮を上げこちらに向かってくる。そんなヘラクレスを見て衛宮さんは

 

 

「別に、アレを倒してしまっても構わんのだろう?」

 

 

衛宮さんは実現不可能と分かっていて立香を鼓舞する為に口にしたのだ。胸がギュッとこみ上げる。彼以上に頼りになる存在はいないだろう。

 

「倒してしまってください衛宮さん!」

 

それを聞いた彼はニヤリと口角を上げながらマシュと共にヘラクレスへの元へ向かった。

 

 

 

 

 

 




今回は衛宮を超絶かっこよく見せるために頑張りました!

あの死亡フラグとも言われた名言。果たして彼は生き残ることができるのでしょうか。
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