ドライヤーです。
正直に言うとレピックオブレムナントではマシュが戦えないといった設定だったので続きを書くか迷ったのですけどifの物語として楽しんでいただけたら嬉しく思います。
内容を忘れてしまった方は1話から読んでいただけると幸いです。
内容が不十分なところはあるんですがそこは許してください。
ご指摘いただいたところは直しましたので今後ともよろしくお願いします。
「はじまして人類を救ったマスターさん。私は名前はイリヤスフィール・フォン・アインツベルン。でもあり、あなたたちが見た泥が湧き出している聖杯でもあるものよ」
その少女は言った。あの禍々しい泥が湧き出している聖杯がこの白銀の髪に赤い眼をした雪の妖精のような少女だと言うのだ。黒と白銀、似つかわしくない、いや正反対といってもいいギャップに少し疑心暗鬼になってしまうのも仕方のない事だろう。
「あー!信じてないわね!」
プンプンと頰を膨らませて少女は怒っているかのようにみせる。その可愛らしい仕草が余計に疑問に思ってしまうのだった。
「まあいいわ。証拠を見せてあげる。ほら」
そういった少女は指先をこちらに向けた。そして少女の指先からあの禍々しい泥が溢れ出してくる。それを見た瞬間に少女のいっていたことは嘘偽りのないものだと知る。だがこの少女はなぜこのような姿になってしまったのだろうか。
「なぜこんな姿になったかって?」
少女ふふふっと笑った。なっなぜ俺の思っていることがわかった!もし心が読めるのだとすればあんなことやこんなことなど筒抜けだ。プライバシーもへったくれもないじゃないか!
「ちなみに今のまま全部聞こえてるわよ。仮にも聖杯よ、あなたの考えていることなんてすぐわかるんだから。でも流石にかわいそうだから心を読むのはやめてあげる。あなた今は喋れないだろうから心で喋りたいことを念じてみて。そうすれば会話はできるわ」
つまりこの少女に伝えたいことだけを念じれば自然と会話が成立するのか。まずは発音練習だ。あーあー。ふーむ、初めてだと中々難しいものがあるが慣れれば簡単にできるようになりそうだ。
「そうそう。そんな感じよ上手ね褒めてあげる」
よし完璧にできるようになった。普通に喋れないのは何かと違和感があるがこれはこれで楽しいものだ。それはそうと君はなぜ聖杯の姿なんかになってしまったんだ?
「なってしまった、というのは間違いね。生まれながらにして聖杯の器としての宿命を背負っているわ。凛から聞いていない?私は第5次聖杯戦争のためにアインツベルン作られたホムンクルスよ。まあホムンクルスとはいっても両親はちゃんといるのだけれど」
聖杯戦争のために作られた?この可愛いらしい少女が?無意識に拳に力が入る。なんともいえないこの感情は多分怒っているのだろう。
「怒ってくれるの?あなた優しいわね。でもそんなことは今はどうでもいいの。そろそろ本題に入りたいのだけれど」
なんとか気持ちを落ち着かせ少女の話に耳を傾ける。
「バーサーカーを助けてあげて。バーサーカーはこの世全ての悪に汚染されながらも完全に聖杯の姿になって令呪も無くなっていはずの私をいまだに守ってくれているわ。そろそろ解放してあげたいの」
少女は悲しげにそして少し嬉しそうに言った。でもアルトリアの宝具を放ったとしても当たるかどうかは五分五分といったところだ。
「簡単な話よ。私に向けてエクスカリバーを放ってくれれば100パーセント当たるわ。言ったでしょ。私を守ってくれてるって」
いいのか?君も死ぬことになるのではないか?
「私はもうイリヤスフィールとしての体は取り戻せないし、このままこの世全ての悪に汚染された体じゃ気味が悪いもの」
でも…
「いいのよ。どうせホムンクルスだから戻れたとしても数年しか生きられないのだから。それに死ぬのならバーサーカーと一緒がいいわ。だから、お願い」
そう少女は真摯な顔で言った。少女の覚悟は本物だ。答えなければ彼女の覚悟を踏みにじることになる。少し悩んだが自分も覚悟を決めた。わかったやろう。
「ありがとう!これで安心して眠れるわ。あとあなたが魔力の使いすぎで少し焼き切れている魔術回路を直しておいたから起きたときには苦痛も痛みもないはずよ」
えへん!と少女は足りない胸を精一杯はって自慢げに言った。どれだけ胸を張ったところでなにも出てこないことに少し笑ってしまった。
「失礼な人ね!」
あっまた心を読んだな。なんて腹黒い少女だ。
「だってあなたの反応が面白いのだから仕方ないのよ。でも今回は読んでないわ。あなたがわかりやすいだけよ」
そして少女は少し笑ったあと、また真面目な顔に戻る。
「私とバーサーカーのことはお願いね。仮にも人類を救ったマスターさんなら2人くらいどうってことないでしょ。期待しているわ」
そういったあと自分の瞼がゆっくりと閉じていく。もうじき目覚めるのであろう。すなわちこの少女とは2度と会えなくなるかもしれないのだ。少し暗い気持ちになってしまう。そうして最後に瞼を閉じる直前に少女は静かにこう告げた。
「できれば弟のこともお願い。彼はまだまどろみの夢の中にいるわ」
その少女の言葉がやけに耳に残った。
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「大丈夫ですか!マスター!」
アルトリアの声で眼が覚める。少し離れたところでマシュと衛宮さんが戦っている。少女との対話は終わり、いやまるで少女との対話が夢だったかのような錯覚に陥る。だがそれでも構わない。たった1つの少女の願い。自らが汚染されようともその口に出した願い。それがたとえ虚構だったとしても俺は無碍にすることはできない!
「いけるかアルトリア」
俺がアルトリアに声をかける。彼女は目を丸くした、この一瞬で自分マスターが何かの覚悟を決めたことに驚いたのだろう。だがその覚悟を汲み取ったのか彼女も覚悟を決めたのだろう。
「ええ、いつでもいけますとも。マスター」
そして彼女と俺はヘラクレスの方へと身体を向ける。先ほどまで狂乱者に見えていたヘラクレスはまるでなにかを必死で守っているかのような1人の哀しい男に見えた。少女の願いを叶えるために俺はあの少女を守る優しき狂乱者を倒すために立ち向かう。
頑張って四月中には終わらしたいと思っています!
ゲームで年始の星5確定ガチャはジャンヌダルクでした。
ルーラーだけはくるなと思い引いたガチャで見事にルーラーの絵柄が来てジャンヌダルクはくるなと祈ったかいも虚しく見事にジャンヌダルクでした。
可愛いから許す