犠牲の果てに   作:ドライヤー

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fate/grand ordarネタバレありです
ソロモンクリアしてない人はかんがえてからみて下さい!


Fate/Grand Ordar 〜The limit of the sacrifice〜
始動


「極点へ至る試み」

 

「人類史全てを用いた彼方への旅」

 

「魔術王を名乗ったモノの計画」

 

「逆行運河/創世光年は失敗に終わった」

 

「おめでとう諸君」

 

「君たちの尽力によって、人理焼却事件は解決した」

 

男は語る

 

「成し遂げた試練」

 

「勝ち取った日常」

 

「人理は揺るぎなく、未来はこの先も続くだろう」

 

何かを告げるように

 

「君たちには一つ、致命的な見落としがあった」

 

それは何かが始まるかのように

 

「遥かな神代、過去との対決は終わった」

 

ーであれば、次に現れるものは予想がつくだろう?

 

男はまるで、7つの特異点、魔術王を名乗ったもモノの企み、多くの犠牲を払い成し遂げてきた試練。それらは今から始まる物語の序章に過ぎないかのように語る。

これはこれから訪れるであろう四つの災害から逸脱した一つの災害が人類を襲う物語ーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここは人理継続保障機関フィニス・カルデア

人類の未来を語る資料館。かつて時計塔の天体科を牛耳る魔術師の貴族である、アニムスフィア家が管理していたが、今はアニムスフィア家が管理しているのではない。サーヴァントのレオナルド・ダ・ヴィンチが代理で最高指揮官を務めている。

 

「カルデアスに異常事態発生!座標は現代です!」

 

「現代⁉︎そんな馬鹿なことはあるか!人理焼却は阻止された!」

 

ダ・ヴィンチが焦る。それはそのはず人理焼却事件は藤丸立香によって阻止された。七つの特異点を正史に戻し、人理焼却事件の主犯、魔術王を名乗るモノ、ビーストIゲーティアは藤丸立香とマシュ、サーヴァント達、そして帰らぬ人となったロマニ・アーキマンの尽力により倒されようやく解決できたのだ。それ故に人理焼却はありえない。いやあってはならないことであった。

 

「場所はどこだい?」

 

「場所は冬木!人理焼却事件時に特異点があった場所です!」

 

(人理修復した時に何か異常が残っていた?いやそれはない。修復したのは一年前の話だ。他の特異点を修復してる間に異常事態が見つかるはずだ!)

 

そう。異常が出るには遅すぎる。であれば、これは他の可能性があるということだ。

 

「時計塔からの依頼あり!日本にある冬木の街が丸ごと消滅したということで至急調査をしてほしいとのことです!」

 

「時計塔のお偉いさん方は私たちを疑っているというわけか。でも人理に関係する事態であれば我々は無視することはできない。立香くんに連絡を繋いでくれ」

 

 

 

 

 

 

 

場所は変わり藤丸立香の部屋

 

「先輩、紅茶淹れましょうか?」

 

「ああ。頼むよマシュ」

 

「フォウ!」

 

「あっ。フォウさんはダメですよ」

 

「フォ〜ウ」

 

人理修復を成し遂げたマスター藤丸立香とデミ・サーヴァントのマシュ・キリエライトは会話をしていた。マシュはカルデアで生み出された人間であり外の世界のことなど見たこともなかったが、藤丸立香と出会いが彼女の見ている景色を全て変えた、いわば恩人というやつだ。

人理焼却事件が解決されてすでに1ヶ月たったがマシュはまだ人里に降りたことはない。そこで何も知らないままだったら嫌だ!ということで先輩に街のことなどの話を聴きにわざわざ部屋を訪れたということだ。

 

「あれからもう1ヶ月もたつのか」

 

「先輩何かいいましたか?」

 

「なんでもないよ」

 

部屋中に紅茶のいい香りが広がる。

 

「お待たせしました先輩」

 

「ありがとうマシュ」

 

紅茶を口に含む。あっ美味しい

 

「マシュって紅茶いれることができたんだ」

 

「エミヤさんに教えてもらいました。何かと便利だから覚えておいた方がいいということで」

 

「エミヤが教えてくれてくれたんだ。美味しかったよマシュ」

 

カップを置く。またいれてもらいたいものだ。

 

「先輩のお役に立てて嬉しいです」

 

そういってカップを持っていき洗おうとする。

 

「あっマシュ手伝うよ」

 

「いえいえ。先輩は座っていてください」

 

「そう言わずに」

 

「座っていてください」

 

「はい」

 

何かのプレッシャーを感じ思わず返事をしてしまった。いれてもらった挙句に洗ってもらうのは申し訳ない。

 

『はーいそこー。ラブラブ感を出しすぎずに〜』

 

「ダ・ヴィンチちゃん⁉︎」

 

急に連絡が入るから思わずびっくりしてしまった。マシュの顔が赤くなっているように見えるが気のせいだろう。しかしダ・ヴィンチちゃんが直接部屋に来ず連絡を使うということは…

 

「何かあったんですか?」

 

『とりあえず管制室に来てくれ。それから事情を話す』

 

「わかりました。すぐに行きます」

 

「先輩行きましょう」

 

俺は胸に不安を抱えながら部屋を出る。人理焼却事件は終わった。ならば不安を抱えることはない。それでも胸がざわつく。根拠のない不安を抱えながら管制室へ向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

管制室に着いた時にはダ・ヴィンチちゃんが待っていた。その顔は険しく。まるで新たな特異点が見つかった時のような雰囲気が辺りに漂っている。

 

「よく来てくれた。立香くん。マシュ」

 

「ダ・ヴィンチちゃん何があったのですか?」

 

聞くのが怖かった。またあのいつ死ぬかもしれない戦いが始まるんじゃないかと。

 

「冬木という街を覚えているかい?」

 

「はい覚えています」

 

覚えていない筈がない。あそこはgrand orderの始まりの地、マシュがデミ・サーヴァントになった地。クーフーリンの助力のもと黒い騎士王と戦いなんとか勝利した地。レフ・ライノールの裏切りが発覚した地。そして、カルデアの本来の所長オルガマリー・アニムスフィア所長がレフ・ライノールにより殺された場所でもある。

 

「そこでカルデアスが異常事態を観測した」

 

「それと同時に冬木の土地が消滅。時計塔の魔術師は調査に当たったが帰って来た人は誰もいない」

 

「カルデアスが観測したということは人理に何かしらの影響が出るということ」

 

「それは些細なことかもしれないし、人類全体の危機に繋がるかもしれない」

 

「そこで人理修復のプロの立香くんが行って欲しい」

 

「もちろん断ってもかまわない」

 

私はこの聞き方がずるいと思った。でも彼は十分に戦って来た。何度も死線をくぐり抜けて来た。ならばもういいんじゃないかと思った。しかし私は立場上としても言わなければならない。

 

「君はどうしたい?」

 

すると彼はなんのためらいも、躊躇もなく

 

「行かせてください」

 

「今まで助けてくれた人達。サーヴァント。そして、Dr.ロマンのためにも行かせてください」

 

ああこんなずるい聞き方をしないでも立香くんはこういう人だった。死ぬのが怖い筈なのにそれでも歩き続けることができる人。だから私も彼のサーヴァントも退去せずに彼を支えたいと思うのは。

 

「聞いたか!カルデアのみんな!人類史を救ったマスターが決断したんだ!我々も全力でサポートしようじゃないか!」

 

管制室に大歓声が広がる。

 

「orderは明日から始める!立香くん、マシュは英気を養っておいてくれ」

 

「「はい!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「先輩?手が震えてます」

 

ここは冬木の跡地前。冬木の跡地の周りには冬木が消滅したことを隠蔽するための魔術師が集まっている。その魔術師達によればこの消滅した大地に踏み込んだ瞬間に消えるということだ。しかしカルデアの分析結果からは消えるのではなく、どこかの世界に引きずり込まれるとのことだった。もしかしたら入った瞬間なにかに殺されるかもしれない。

怖い怖い怖い。でも今まで自分を助けてくれた人達のためにもこの事件は解決しなければならない。でも手の震えが止まらない。

 

そんな時マシュが手を握って来た。

 

「マシュ?」

 

「先輩、任せてください。先輩のことは私が守ります。例えどんなことがあっても一緒にいますから」

 

手が温かい。マシュには何度も助けられている。よく見ればマシュも手を握っていない方の手は震えている。マシュだって怖い筈なのに俺を安心させるために無理をしてくれている。それなマシュのためにもこの恐怖に打ち勝たなければならない。

 

「マシュありがとう。もう大丈夫」

 

「はい先輩」

 

マシュが微笑む。恐怖が晴れたもう大丈夫。俺はもう大丈夫。

 

「コホンっ!私もいますから安心してください。マスター」

 

わざとらしく咳き込んだアルトリアがいった。彼女はなぜか冬木の地に思い入れがあるらしく「私を連れていってください。マスター」と言われたのでともに行くことにしたのだ。そういえばアルトリアがいたことを忘れてた。

 

「準備は大丈夫か?マシュ、アルトリア」

 

「大丈夫です。先輩」

 

「問題ありません。マスター」

 

二人はとっくに準備はできていたようだ。ならもう躊躇する必要はない。

 

「じゃあ行こう」

 

冬木跡地に飛び込む。その瞬間にどこかに転送される。大丈夫怖いものはない。俺にはマシュとアルトリアがついているのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほう。私の心象にまた誰かが来たか」

 

そこは世界の果て。犠牲の果てに至った男がいた。

 

「霊基の反応がある。人理修復を成し遂げたマスターとやらか」

 

男の後ろには空に浮いている穴から泥が溢れ出ている。泥からは知性なき怪物が生み出され蠢いている。

 

「くるがいい。私を止めなければ人類に未来はないぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして男の心象に一人の女性が召喚された。

 

「あーあ。あいつまたこんなことしているのね」

 

そう言った女性はどこか哀しそうな表情だった。その女性は救世の女神と言われた女性。男の人生に幕を下ろした女性。

 

「連鎖召喚ってやつ?あいつが顕現したら私が召喚される仕組みになっているというわけね」

 

「てかあいつ私と戦った時絶対に本気じゃなかったでしょ!私と戦ったときはこんな薄暗い世界に引きずり込まれなかったのに!」

 

「覚悟しときなさい!あのときはろくに話もできなかったけど今回はみっちり叱ってやるんだから」

 

そう言った女性は彼の元へ向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーここに新たなGrand Orderが始動する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




書くのに思った以上に時間かかった。
ペース落ちるかもしれない
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