THE IDOLM@STER ーbitter tasteー 作:白夜凛音
今回初投稿です
頑張って続けていきたい所存
「――を売ってほしいんです。値段は言い値でかまいませんので。」
街にたたずむ小さな雑居ビル。そこのお世辞にも広いとは言えない一室に僕の声が響く。
「そう言われてもねえ...急に言われても困るし、何より私にも愛着やまだすべきことがたくさんある。大事なものはお金だけじゃあないんだ。君にもわかるだろう?」
答えるのは真っ黒に焼けた肌をした男。
「確かにうちの事務所は大きくもない。それでもこれまで築き上げてきた関係は大切なものだ。
この事務所を手放すのはそれを切り捨てることになってしまう。
悪いけど譲ることはできないねえ。」
彼は真意で言っているんだ。それがしっかりと伝わってきた。
彼は本当の善人なんだ。それがはっきりとわかった。
「わかりました。今日のところはこれで失礼します。ですが譲りたくなったらいつでも連絡してくださいね。高木さん」
「譲りたくなるとは思えないが、その時はそうするよ。」
――だからこそ、僕にとっては
「なりますよ。きっと」
格好の獲物だ――
「確か明日ですよね、律子さん。新しい社長が就任するのって。」
「はい、そのはずですけど。小鳥さんは新しい社長について何か知らないんですか?」
「それがまだ名前くらいしか知らないんです。急に事務所を売るって社長に教えられたので。
ただ...。」
「ただ?」
「社長、少し元気がなかったのだけ気になったんですよね...。いつも元気なだけに変だなあって。」
「それは確かに変ですね。それで、新しい社長の名前は?」
「水瀬栞さん。伊織ちゃんのお兄さんだそうです。」
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「お兄様。765プロは手にはいったの?」
「うん。あの社長もずいぶんと耐えたんだけどね。善人だからこそ、周りを危険にはさらせない。
いい人は俗世に染まった悪人よりも打たれると弱いところがたくさんあるものさ。」
「じゃあこれから本格的に計画を進めるってことかしら?」
「そうだね。やっとスタートには立てたってところかな。これからは伊織にも、他のアイドルたちにも頑張ってもらわなくちゃ。」
「心配しないでお兄様。
トップアイドルの座ぐらい、この伊織ちゃんにかかれば楽勝よ!にひひっ♪」
「伊織は相変わらずだね。大丈夫。心配なんかしてないさ。
伊織ならできるって信じているからね。」
「本当かしら...。お兄様は心配症だから。」
「本当さ。それに...」
それに
僕が手を貸すんだから
仮にも失敗は許されない
第一目標 765プロ買収 達成。