真・恋姫†無双 北郷警備隊副長   作:残月
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他の連載も終わってませんが恋姫を再度プレイした際にこんな話を書いてみたいと思い、執筆に至りました。


第一話

 

 

 

世の中には不思議が溢れている。

未だにテレビではUFO特集や心霊特集等の番組も放送しているしUMAを捕まえようとしている人達もいる。

 

そんな不可思議な事を物語として書く人も沢山居る。

それは認めるし、それは面白いと思う。

だがそれは空想の産物。実際にはあり得ない。

 

だから目が覚めたら子供になっていたとか、月が1/3を残して消えたりとか、ある日、突然妹が11人近く出来るとか……そんな事はありえない。ありえない

 

 

「と……思ってたんだけどなぁ……」

 

 

いい加減、現実逃避も止めよう。それをした所で事態は変わらなそうだし。

さて、今更ながら再確認しよう。俺の名は『秋月純一』

某会社に勤めるサラリーマンだ。ちなみに25歳で彼女無し。

うん、ここまではOK。

 

さて、次にだが俺は昨日の残業が少しばかり長引いた為に帰宅は夜になり、仕方なく俺はコンビニで夕食とビールとタバコを買って帰宅。シャワーを浴びた後に夕食&晩酌。んで寝た。

うん、ここまではOK。

 

朝目覚めたら駄々広い荒野に居た。←今、ここ。

 

 

うん、わからん。何故こうなった?

空を眺めながらそんな事を思うが当然返答は無し。

今現在俺はスーツを着て荒野の真ん中に一人。俺が着てるのは仕事で着ているスーツ。持ち物は携帯電話、タバコ×2、マッチ×1、ジッポ、財布、手帳。

どうでもいいけど俺はタバコはマッチ派である。

 

 

「……フゥー」

 

 

タバコに火を灯して一旦ブレイク。肺に満たされる煙が俺の頭を少しリラックスさせてくれる感覚になる。

しかし辺りを見渡しても荒野。遠くには山しか見えず。何処の秘境ですか此処?明らかに日本じゃない地形だし。

 

 

「誰かに尋ねようにも一人っ子いないし……」

 

 

ドッキリとかにしては手が込みすぎてるし『ドッキリ大成功』のプラカード持った仕掛人が隠れる場所も無い。

と……いかん、いかん。また現実逃避しかかってた。

 

 

「きゃあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ………」

 

 

悲鳴……近いな。じゃなくて!人が居るのか!だったからここが何処か聞けるじゃん!

俺は急いで悲鳴の聞こえた方に走った。

 

 

走った先には絵に描いた様なチンピラが三人。具体的にはヒゲ、デブ、チビのトリオ。

対して襲われてるのは猫耳フードの小柄な女の子。

なに、この分かりやすいシチュエーション。

 

 

「来ないでよバカ!男が私に触らないでよ!」

「んだとこのアマ!」

「やっちまおうぜアニキ!」

「だ、だな」

 

 

なんかチンピラに絡まれてる猫耳フードがチンピラを更に煽っていた。襲われてんなら相手を挑発すんな!つーかアイツ等、ナイフ持ってるし!だが、とりあえずチンピラはこっちに気付いてないから……

 

 

「不意打ち!」

「あだっ!?」

 

 

適当に拾った木の棒で手前のヒゲの頭を後ろからぶっ叩いた。完全に油断してたからクリティカルヒット!

 

 

「な、なん……ぶげっ!?」

 

 

驚いていたチビをミドルキックで撃破。問答無用?仕方無いじゃん、だって刃物持ってて怖いんだもん。

 

 

「ア、アニキ、チビ!?ぶぎゃ!?」

「ふー……なんとかなった」

 

 

残ったデブも木の棒で顔面殴ってK,O,。完璧な不意打ちでチンピラ撃破。つーか、このチンピラ共なんかアクション映画とかドラマとかに出てきそうな格好してるけどこれ如何に?

それよかこのお嬢さんに話を聞かねば。

 

 

「っと……大丈夫だったか?」

「男が話しかけないでよ汚らわしい!」

 

 

あれー?襲われてたのを助けたのに罵倒されましたよ?

 

 

「ああー……それはすまない。でも聞きたい事があってな」

「………チッ。まぁ、まがりなりにも命を助けられたんだし不本意だけど答えて上げてもいいわよ」

 

 

下手に出たら舌打ちして更に超上から目線だよチクショー。でも俺の方が年上なんだしここは大人の余裕でサラリと流そう。

とりあえずチンピラが復活したらマズいので、その場から移動しながらだけど。俺は前を歩く猫耳フードに話しかける。

 

 

「ここは何処なんだ?恥ずかしながら迷子でな」

「はぁ?馬鹿なの?ここは豫州潁川郡よ」

 

 

振り返った猫耳フードの視線が汚らわしい物を見る目から哀れみの視線に変わった。いや、大した差はないけど。ん、ちょっと待て……よしゅう?豫州潁川郡って何処だ?

 

 

「アンタ、もしかしてこの国の人間じゃないの?」

「この国と言うか今現在、自分が何処に居るのかすらわかってないんだが」

 

 

俺が頭を捻っていたのを見た猫耳フードが質問を重ねるが俺にも何がなんだか……それを見た猫耳フードは深い溜め息の後、口を開いた。

 

 

「この国は漢よ。今はもう朝廷の中が腐っちゃってるから、もうじき乱世になるだろうけどね」

「そうか漢か……漢?」

 

 

漢って……ちょっと待て漢?ああ、この間、飲んだ日本酒の熱燗は美味かった……じゃなくて。

朝廷って三國志の小説とか映画を見た時に何度も話に出てきたけど……いや、待て。仮に……仮にの話だが今、ここが古代中国だとすれば約1800年前?いやいやいやいやいやいやいやいやいや。

 

 

「いやしかし……さっきのチンピラ共の格好……言われてみれば三國志の映画を観た時に野盗があんな姿だったけど……いや、まさかねぇ……ああ、そう言えばあの映画、DVD借りに行こうかな……」

「……何、訳の分からない事、言ってんのよ」

 

 

思っていた事が口に出ていたのか猫耳フードは怪訝な表情で俺を見ていた。

 

 

「ああ……うん。少し、考え事を……あ、そう言えば自己紹介もしてなかったな俺は秋月純一だ」

「…………男なんかには名も教えたくないんだけど」

 

 

話を変えようと思って自己紹介したのに、話をする気もねーよ、この猫耳フード。

なんか今までの話の流れでこの子は男嫌いってのは解ったけど。

 

 

「………荀彧よ」

「………What?」

 

 

猫耳フードが名前を教えてくれたのは嬉しい。妙に間があったのは苦渋の選択からか。しかし……あり得ない……あり得ない名を聞いたが故に何故か俺の口からは英語が飛び出した。荀彧……まさか……

 

 

「ほわ……何?」

「あー……スマン」

 

英語は通じない。うん、そろそろ腹を括って聞いてみようか。

 

 

「えーっと荀彧さん?もしかして曹操の所で働いてたりする?」

「な、なんで私が曹操様のところに仕官しようと思ってるの知ってるのよ!?」

 

 

 

 

俺は何故か三國志の世界に迷い混みました。

目の前の可愛い毒舌娘は王佐の才と言われた荀彧だった。




『秋月純一』

某会社に勤めるサラリーマン
25歳
彼女無
アニメや漫画が好きなオタク
酒やタバコ好き

原作主人公『北郷一刀』とは別の場所に降り立った男







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