真・恋姫†無双 北郷警備隊副長   作:残月
<< 前の話 次の話 >>

101 / 201
第百一話

 

 

 

華雄&恋のタッグにボコボコにされた次の日。

俺、完全復活!

 

一晩寝たら回復した。いや、傷はまだまだ痛むけど体力はすっかり回復した。やっぱ寝るのが一番か。

因にだが目覚めたら誰もいなかった。

俺が目覚めるよりも早く、皆は起きたらしく昨日、斗詩が言っていた『忙しくなる』に関連してるのだろう。

机の上には書き置きが残してあり、目が覚めたら大将の所へ行くようにとのお達しだった。書き置きの端には『心配させるな馬鹿!』と恐らく桂花の書き置きも残されていた。

 

 

「心配させてばっかりだもんなぁ……」

 

 

俺は寝巻きからスーツに着替えながらボヤいた。なんつーか……頑張ってトレーニングしてるけど成果が見えないのがツラい。

こうなったらやってみるか地獄のトレーニングを……毎日腕立て100回、上体起こし100回、スクワット100回、ランニング10kmこれだけやれば強く……止めた。なんかハゲそうだ。

 

キュッとネクタイを絞めて大将の下へ。なんかお小言も言われるだろうなぁ確実に。

 

 

「ふ、副長!?もう起きても大丈夫なのですか!?」

「あ、おはよう凪。歩ける程度には回復したよ」

 

 

仕事中なのか書類を抱えた凪と出会う。ちゃんと書類仕事もしていてエラいわ凪。是非とも真桜と沙和にも見習ってほしい。まあ、そんなこんなで凪と共に歩いていると疑問が凪から飛んできた。

 

 

「あの……副長。華雄さんから話を聞いたのですがまた新技を使ったとか……」

「ああ……今回使ったのは万国吃驚掌って技なんだけど……」

 

 

華雄から俺の新技を聞いて同じ気の使い手として気になった凪は技の概要を知りたかったらしい。俺は技の名と効果と俺が失敗した……と言うか恋に通じなかった事を話した。……話したのだが凪は信じられないものを見る目で俺を見た後に深く溜め息を吐いた。

 

 

「副長……本当にどうして、そんなに出鱈目なんですか……」

「え……俺、ディスられた?」

 

 

なんか凪にとてつもなく馬鹿にされた。解せぬ。

 

 

「良いですか副長。以前にも話しましたけど気の使い手には段階があります。『気の発動』『気の掌握』『気の放出』と」

 

 

それは覚えてる。基礎を顔不さんに学んだ時にも言われた事だ。

 

 

「気の発動は言うまでもなく気を使える者。気の掌握は気を操る事で拳や武器に気を纏わせたり身体能力を上げる事が出来る者。そして気の放出は気を体外に放ち攻撃、または気功で傷を癒す事なのですが……副長は順番がバラバラなんです」

 

 

ハァ……と溜め息が止まらない凪。俺ってそんなにダメなのか?

 

 

「今回の件にしても副長が万国吃驚掌を放つ前に自身の気を体内で練り上げてから撃つべきでした。にも関わらず副長は体力の無い状態で技を半端に完成させた……もう異常ですよ」

「そんなにか?」

 

 

俺はギリギリいっぱいの状態だったからそこまで考えが回らなかったんだが。

 

 

「……その状態なら技が発動する前に倒れてますよ。それに今回は副長も早々と回復してますし」

「そっか……技が恋に通じなかったのは出力が単に足りなかったからか……」

 

 

俺が凪の言葉に納得……ん、早々と回復して?

 

 

「言われてみれば……今回は一晩で体力が戻った?」

「副長も最初の頃は寝込んだりしてましたよね?それも3日間も。でも今回は一晩で回復されてます。私でもあそこまで気を使ったのなら一晩で回復は無理ですよ」

 

 

凪の言葉にハッとなる。言われてみれば寝込む機会が多かった俺だけど倒れて寝込む度に俺の寝込む時間は少なくなっていた。もしかして……俺って自分が思っているよりも強くなってるのか?

 

 

「後は……副長のお相手が強すぎるのも問題ですね」

 

 

考え事をしていた俺に凪の言葉が耳に入って俺はピタリと動きを止めた。

俺の今までの戦績。

『VS野盗』

『VS顔不』

『VS黄巾党』

『VSクマ』

『VS胡軫』

『VS恋』

『VS大河』

『VS華雄&恋』

 

 

大半が格上じゃねーか。しかも、これ等の間に新技開発で自滅してるのも含めると倒れて寝てる期間も多い訳だ。

なんか無駄にタフネスになった気分だ。

 

 

「ん……でもだったら何で俺の気は枯渇しやすいんだ?鍛えられてる割りには倒れてる率が高い気が……」

「それは副長が慣れない技を使うからです。普段でも慣れないことをすれば疲れますよね。気を使う事柄は通常の数倍は消耗が激しくなる筈です。しかも副長が気を使い始めたのが最近なら尚の事です」

 

 

あー……段々原因が判明してきた。つまりは俺の気はまだ発展途上なのに俺が様々な技を試したからだ。思えば今の俺は、かめはめ波を数発撃てる様になっている。それは俺がかめはめ波を撃つのに慣れてきたからだ。逆に新技開発は慣れない事をして更に神経を集中しているから非常に消耗が激しい。

最近になって体を鍛え始めているが倒れたと言う事は俺の気を使う技術はまだ基礎が出来てないと言う事になる。

謎が解けると単純なものだ。要は俺の勇み足だっただけだし。暫くは技の開発よりも気に慣れる事を練習した方が良さそうだ。

それを考えると見ただけで相手の技をものにするドラゴンボールの住人は流石である。

 

 




『サイタマ式トレーニング』
ワンパンマンの主人公サイタマが3年かけて行ったトレーニング。
腕立て100回、上体起こし100回、スクワット100回、ランニング10kmを毎日休まず行う。
サイタマはこれで理不尽な程に強くなったが敵からは『嘘をつくな』と言われ、弟子のジェノスからは『ツラくない。むしろ一般的なトレーニングだ』と評された。







※この小説はログインせずに感想を書き込むことが可能です。ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に
感想を投稿する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。