真・恋姫†無双 北郷警備隊副長   作:残月
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第百三話

 

 

 

大半の将と軍師が居ない今、街を守るのは警備隊の仕事となる。普段と違う部分があるとすれば俺と一刀が出払っている人達の仕事をしている事だろうか。

ぶっちゃけやる事が多い。重要な案件は大将、桂花、風が処理しているが、それ以外のものは全て俺と一刀の所へと回ってくる。分担して処理はしているが正直追い付かない。

と言うか書類の処理だけならまだしも俺と一刀の本来の仕事である警備隊の仕事もあるのだ。

そっちは大河に任せてる部分もあるが当然、大河一人に出来るわけもなく俺か一刀が時折、気晴らしも兼ねて警邏に出るのが最近の状況だ。

そして当然一人抜けると仕事は大変になる……まあ、月や詠や斗詩にも手伝ってもらってる。

 

そんで……今日は俺が警邏の日な訳で。今現在、警邏と言う名の気晴らし散歩をしていた。だって書類の処理ばかりで気が滅入るんだもん。

因みに真桜は工房に籠って色々と発明をしていた。なんでも大将からの頼まれ事をしているらしい。なんか霞が遠征に出る前に武器のデザインで揉めてたらしいけど帰ってきたら話を聞いてみるか。

 

 

「副長!あちらの通りの巡回を完了しました!」

「ん、ご苦労さん」

 

 

巡回を終えた兵士が俺に敬礼をした後に城へと戻っていく。さて、俺も城に戻ってトレーニングかな。

実を言えば俺は最近、常にトレーニングをしている。筋トレ等のトレーニングではなく主に『気』を取り扱う方だが。

 

日常的に俺は体内で気を練るトレーニングをしていた。書類仕事や警邏の最中でも地味にキツいが頑張った。

と言うのも凪曰く俺の気を扱う力は非常にアンバランスらしい。そしてその状況で俺は様々な技を試す事をした為に体がそれに対応出来ていないとの事。

まあ、アレだ……RPGとかでバランスよく鍛えようとしたけどステータスが低くてそもそも弱いキャラとか。戦士なのに無理矢理魔法覚えさせようとしたりとか。魔法使いなのに刀剣を鍛えたりとか。

まあ、そんな感じで俺は色々と中途半端なのだろう。

それは凪にも指摘されたのだが俺が気を使った新技開発をしていた事で気を使う方面の事は下地が出来ているから鍛えれば問題はないとの事だ。何度も倒れた事は決して無駄では無い。それがわかっただけでも嬉しかったりする。

 

 

「ま……ここ数日でそれも解消されつつあるか」

 

 

俺は掌に気弾を作り出す。以前よりも簡単に尚且、鍛えられた気弾だ。

散々失敗してきたが今ではいとも簡単に出来てしまう。

そして大将に言われた事でも俺は焦っていたのだろう。

 

いつか帰れるのか。

それとも帰れないのか。

 

その考えが俺の頭に常にあったから俺の心は落ち着かず、気にも乱れが生じていたらしい。

 

「いい?『息』とは『自分』の『心』と書くのよ。貴方の心が乱れてるのは自らの心が落ち着いていないと思いなさい。焦るなとは言わないわ。でも……貴方が背負うものが既にある事を……心に刻みなさい」

 

 

その時の大将の言葉が妙に印象的だった。背負うもの……か。

 

 

「師匠、お願いするッス」

「ん、ほんじゃ……今日も頑張るか」

 

 

犬だったら尻尾をブンブンと振っているだろうと思う大河と共に俺は鍛練場へと足を運ぶ。実は最近、俺は大河と秘密特訓なるものをしていた。この特訓内容は大将や桂花にすら秘密にしている。いや、秘密の特訓をしている事はバレてるけどね。内容を秘密にしてるだけで。

大将や桂花、詠に散々問い詰められたが俺と大河は意を決して返答をする。

 

 

「それは秘密ッス……」

「何故ならば……」

「「その方が格好いいから」」

 

 

俺と大河は息の合ったセリフを出す。実は追求されたらこう答えると決めていた。

この後、大将の拳と桂花&詠の軽い説教が待っていたが秘密特訓の事は話さなかった。だって秘密兵器になる予定なんだもの。

 

 

そして、そんな日々を過ごしていたのだが、ある日報告が入る。蜀が魏の領土に進行を開始したと。




少し長くなりそうだったので分割。次回より戦です。







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