真・恋姫†無双 北郷警備隊副長   作:残月
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第百十三話

 

 

「しかし……こうしてみると服のサイズがバラバラですね」

「そこは個人差があるから仕方ないだろう」

 

 

一刀が大量の服を見て呟いた。うん、魏の女性陣って落差が激しいからね。栄華と沙和には『サイズ』とは天の国における『大きさ』を示すものだと以前教えたので話は、このまま進められる。

 

 

「たいちょーやふくちょーはいつもその服だから関係ないかもだけど、女の子は大変なのー」

「そうですよ。特に背が伸びたり、胸が大きくなると服の採寸が合わなくなりますから」

「いや……これが俺達の一張羅だから」

 

 

沙和と栄華の言葉に苦笑いの一刀。確かに一刀は制服。俺はスーツと着た切り雀だからなぁ……最近は武道着やなんちゃってシルバースキンとか着てるけど。

でもまあ、男なんてそんなもんだ。

 

 

「でも確かに……女の子は大変なんだな」

「あー、たいちょーの視線が沙和の胸に来てるのー」

 

 

一刀の発言に沙和は「いやん」と言わんばかりに胸を隠しながら抗議の声をあげた。言うほど嫌がってる様には見えんが。

 

 

「い、いや……それは……ゴホン」

 

 

わざとらしく咳払いで誤魔化そうとしている一刀。うん、一刀よ気持ちは分かるぞ?まして思春期なら当然とも言えるだろう。

 

 

「あ、そうだ!純一さんの大人の意見は?」

「あら、興味深いですね」

「聞きたいのー!」

 

そして矛先を俺に向ける一刀。後で覚えとけよ、この野郎。

栄華も沙和も弄る気満々な顔だし。

良かろう……ならば聞かせてやる。

 

 

「甘いな一刀。俺は巨乳は至高の萌えだが貧乳は究極の萌えだと思っている。相反する存在……だが、それが良い」

 

 

俺の言葉に三人は聞き入っている。いや、予想外の答えだったのかな?

 

 

「それぞれに特徴としての差が際立つがそれは個性と言うもの。逆にそれがその娘の魅力とも言えるな」

「純一さん……俺はまだ修行が足りなかった……」

 

 

俺の言葉にガクッと膝を着く一刀。ふ……若さとはそう言うものだ。

 

 

「貴方達……お姉様や桂花に聞かれたら洒落に……あ」

「どうした栄華……げ」

 

 

栄華が俺達に注意を促そうとして途中で言葉を失った。俺が振り返ると、大将が満面の笑みで扉を開けたまま硬直している。

 

 

「あ、あの……大将?これはですね……」

「そ、そう……会議が盛り上がりすぎちゃってさ……」

 

 

俺と一刀はなんとか大将の怒りを沈めようとしたが効果は無さそうだ。笑みを浮かべたまま絶を片手に歩み寄るのは最早、恐怖でしかない。栄華と沙和は既に部屋の片隅に避難している。逃げ場は……無さそうだ。

等と俺が思考に逃げていたのだが大将は俺と一刀の前に立つと絶を振り上げ、口を開いた。

 

 

 

「ブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・ね」

 

 

 

そう言って大将は、その手に持った絶を……アーッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で……なんの話だったの?」

「その質問は出来たら絶を振り下ろす前に聞きたかったです」

 

 

俺達は大将の前で揃って正座をしていた。

因みに絶は俺が真剣白刃取りで受け止めた。人間死ぬ気になってやれば案外出来るものだ。

 

 








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