真・恋姫†無双 北郷警備隊副長   作:残月
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第百二十九話

昨日の牛丼だが作り直したは良いが大将からダメ出しを食らった。牛肉の調達などの手間を考えると牛丼は遠征には向かないとの事だ。他の候補としてはカレーを考えていたが、この時代の人達に受け入れられるかが心配だ。

後はスモークサーモンとかか?タバコで作る方法もあるらしいけど……

 

まあ、その件は一先ず置いておく事となり、俺は通常業務に戻る事になった。

警邏をして書類整理。その後は一刀との会議をしてから兵士の訓練へと向かう。

 

その中で俺は新たな鎧を身に纏っていた。

黒く光るボディに体にフィットする鎧。そして顔を隠す為の仮面。そう……これこそ!

 

 

「俺は……ファイティングコンピューターだ」

「って何でウォーズマンなんですか!?そこまで言ったら仮面ライダーでしょ!?」

 

 

俺の纏った鎧に一刀のツッコミが入る。

 

 

「いやー……ライダーも考えたんだけど先にウォーズマン鎧が出来もんだからさ。木彫りで作ったんだけど上手く出来てるだろ?」

「まさかの手作りですか!?しかも木製!」

 

 

いや、勿論遊びで作った訳じゃないぞ。一応、考えがあっての事だし。

 

 

「実はな……気を伝達させる物によって力の強弱が変わるんだ。例えばだが真剣と木刀に気を通したとしよう真剣なら切れ味が上がる。木刀なら打撃力が上がると効果が違うが気を通す量に関しては木刀の方が気の伝達率が高い」

「なるほど……あれ、でも凪は鋼の手甲とか使ってますよね?」

 

 

俺の説明に納得した一刀だが更に疑問が出た。目の付け所は悪くないな。

 

 

「当然ながらデメリットがあってな木製だと気を送りすぎると器の方が保たない。だから凪は鋼の手甲を使ってんだろ。因にだが……俺の鉄甲も特別製でな。ベアクローが収納されているぞ」

「なんで、そこまで知識があって毎回自爆してるんですか?それと無駄にギミックに手が込んでますね」

 

 

ガションと手甲からベアクローを出したら一刀から溜め息とツッコミが来た。

 

 

「俺だって好きで自爆してる訳じゃない。前回の失敗を踏まえて新しい技の開発をしてるけど、その度に新しい問題が浮上してくるんだよ」

「事ある毎に自爆してるから最早、警備隊の名物と化してますよ」

 

 

俺はウォーズマン鎧を脱ぎながら自爆の事を説明する。一刀よ、人を自爆天使みたいに言うな。任務了解とか言わないから俺は。

 

 

「ま、色々試すしかないって事だ。やりもしないで駄目だとは決めつけたくないんでな」

「それは良いですけど心配する側の身にもなって下さいよ。毎回、フォロー入れるのも大変なんですから」

 

 

そりゃ悪かったな。でもまぁ……今度のは自信作だし失敗はあるまい。

 

 

「まさかとは思いますけど……次はゲームとかのアイテムとか武器を試そうとか思ってますか?」

「……………」

 

 

一刀の言葉に俺は手にした物を袋に詰め直した。一刀の顔は驚愕に染まっていた。

 

 

「今、仕舞いましたよね!明らかに魔界村の槍でしたよね!?」

「試作品だ、気にするな!」

 

 

コイツ、勘が良くなってきてるな。まさか予想されるとは思わなかった。

 

 

「しかも、なんつーマニアックなチョイスしてるんですか!」

「古いゲームほど難易度高いし中毒性は高いよな」

 

 

FCのゲームはシビア過ぎるけどハマるものが多い。俺も動かせるFCを探して頑張ったものだ。

 

 

「それに……暴れん坊天狗とかケルナグールに走らなかっただけマシだと思え」

「そこまで行くと知ってる人はかなり少数だと思います」

 

 

確かに……とは思うが、それを知っている一刀も只者ではあるまい。

色んな意味で熱い議論をして居た俺達だが時間も差し迫ったので解散。なんか一刀は大将に呼ばれているらしい。面白くなりそうだから見に行きたいけど試作品の片付けがあるから無理だな。

そんな事を思いながら片付けをしていたら猫耳の影が俺に差し込む。この影の持ち主は一人しかいないな。

 

 

「桂花、どうした?」

「顔を上げないで良く私って気付けるわね」

 

 

いや、これ以上無いくらいに分かりやすいヒント引っ提げてるからだよ。

 

 

「また遊んでたの?」

「仕事だっての」

 

 

どうも桂花から見ると俺のやってる事は遊びに見えるらしい。まあ、趣味が入ってるのは否定できんが。

 

 

「ま、いいわ。それ片付けたら時間有るわよね?」

「お、珍しいな。お誘いか?」

 

 

桂花の言葉に俺が煙管に火を灯しながら聞くと桂花は少し俯いた。あれ、いつもなら即座に否定が来るのに?

 

 

「そうよ……悪い?」

「…………いや、スゴい嬉しい」

 

 

目を反らしながら頬を赤く染めて拗ねた様に言う桂花。

そのリアクションは反則だっての。

 






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