真・恋姫†無双 北郷警備隊副長   作:残月
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あけましておめでとうございます。
今回はかなり短め。


第百三十二話

 

 

 

 

最近、俺の仕事が増えた。いや、軍の仕事とかじゃない。更にを言えば警備隊の仕事でもない。かと言って国の政治の話でもない。

では、何が増えたか……その答えはここにある。

 

 

「副長さん、俺……最近、飲み屋のお姉さんに惚れてて……」

「秋月様、警備隊の彼に想いを伝えたいのですが」

「あ、あの……私……好きな人が居て……」

 

 

と、まあ……何故か恋愛相談を持ち掛けられるのが多い。ここ最近急に増えたのだ。しかも男女問わずで街中でも相談される事もあってとっても不思議。特に城の中で働いてる方々の話が多い気もするが何故こんな事態に?

 

 

「うーん……断り辛いし参ったな」

「何が参ったん?あ、桂花と夜の営みをどうするか悩んでるん?」

 

 

俺が悩んでいると一緒に警邏に出ていた真桜がニヤニヤと悪戯な笑みを浮かべて俺を見ていた。丁度良いし真桜に話してみるか。

 

 

「真桜……俺は今、悩みを抱えていてな。どうするべきかなーって思ってるんだ」

「も、もう……桂花の体に飽きたんなら……」

 

 

ふむ、上司の話をマトモに聞こうとしない部下には……

 

 

「ふぎゅうぅぅぅぅぅっ!?痛い痛いて!?」

 

 

俺は真桜の鼻を摘まむと垂直に持ち上げる。これって地味に痛いんだよね。しかも俺と真桜じゃ深長差があるから更に痛い筈。

 

 

「真桜ちゃーん?オジさん、真面目に聞いてるの」

「わかった!わかったから許してーな!」

 

 

真桜に泣きが入ってきたから摘まんでいた鼻を離す。涙目になりながらも俺を睨むとはまだ反抗するか。と、思った所で後ろから声を掛けられた。

 

 

「アンタ達、街中で何してるのよ?」

「こんにちは純一さん、真桜さん」

「詠、月。実はな……」

 

 

振り返れば買い物帰りなのか荷物を持った詠と月。俺は先程、真桜に話そうと思った事を説明しようとしたら先に真桜が口を開いた。

 

 

「痛たた……酷いで副長。ウチの(鼻の)先端を摘まんで持ち上げるなんて。女の子は優しゅうしてほしいんやで」

 

 

真桜は態とらしく胸を押さえながら誤解しそうな事を口走る。しかも重要な部分を抜かして話やがった。そして嫌な予感がしたので振り返ると詠の体から何やらオーラの様な物が立ち上がっている。

 

 

「こんの……変態!」

「あぼっ!?」

 

 

その直後、詠の拳が俺の腹に突き刺さった。エラく腰の入ったパンチだったと記述しておこう。

 

 

「……が……ど……」

「………どうせ僕は小さいわよ!」

「やっぱり……純一さんも大きい方がいいのかなぁ……」

「うーわー……予想以上やった……」

 

 

意識を失う直前に耳にしたのは詠の怒りの籠った発言と月の少し悲しそうな呟きだった。

後、真桜……俺が目を覚ましたら覚えとけよ?








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