真・恋姫†無双 北郷警備隊副長   作:残月
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第百三十八話

 

 

 

 

新たな装備を纏った俺は馬車から飛び降りると迫り来る騎馬隊に視線を向ける。

 

 

「騎馬か……スピード勝負になる……なっと!」

「ぬおっ!?」

 

 

俺は足に気を集中させて跳躍し、迫り来る騎馬隊に向けて飛び蹴りを放つ。自分でも思った以上に高く跳んだのでビビった!新しいなんちゃってシルバースキンは思いの外、気の調整が難しそうだ。

しかし相手も流石だ。完全に不意を突いたと思ったのに器用にも馬上で体を捻って俺の飛び蹴りを避けやがった。

 

 

「何者だ、面妖な奴め!」

「俺か?俺は……キャプテンベラボーだ」

 

 

涼州の騎馬隊の一人が叫んだので名乗った。場の空気が若干冷えた気がしたが戦いは続く。

 

 

「単なる馬鹿だ!」

「畳み掛けるぞ!」

「ふっ……敵を甘く見ると痛い目を見るぞ!」

 

 

俺の事を下に見た涼州の騎馬隊が数騎、駆けてきたので俺は先程よりも足に気を込めて、その場でジャンプする。おおっと!?さっきもそうだけど高くて結構怖い!

 

 

「流星……ベラボー脚!」

 

 

俺は跳躍した勢いに加えて足に気を込め直してある程度の高さからに落下しながら騎馬隊に迫った。予想外の俺の攻撃に騎馬隊は足を止めてしまう。それは悪手だと言っておこう。俺はそのまま流星ベラボー脚を騎馬隊の一人に浴びせた。蹴られた奴は馬を置き去りに数メートル吹っ飛んだ。おお、思った以上の威力になった。

 

 

「俺が単なる馬鹿ならお前等は複数の馬鹿だな。俺を甘く見た事を後悔させてやる……」

「くそっ……退け!退け!」

「退却だ!」

 

 

俺が睨みを効かせながらグッと拳を握ると騎馬隊はアッサリと退いて行った。周りを見れば他の騎馬隊も撤退してる。随分、アッサリと退くな。

 

 

「純一、足止めしてくれて助かったで!」

 

 

俺が退いて行く騎馬隊を見ていると霞が戻ってきた。

 

 

「役に立てたか?」

「純一がさっきの騎馬隊を足止めしてくれてたから側面の攻撃に耐えれたんや。さっきの騎馬隊が来てたら隊列崩されて、もっと被害がデカなったで」

 

 

目に付いた騎馬隊を相手にしただけだが思った以上にプラスの結果になったらしい。

 

 

「んで……なんなん?その服?」

「なんちゃってシルバースキン第二弾。なんちゃってシルバースキン(攻)って所か」

 

 

霞が俺の服を見て眉を潜める。そう、俺の着ている服は『なんちゃってシルバースキン』の第二弾。今回のシルバースキンは前回の物と違い、体全体を鎖帷子で防御するのではなく、拳や関節、脛などの部分を手甲等で覆い、急所などの部分のみを鎧で固める。それらを服で装飾して見た目は単なるロングコートにしか見えない様になっている。言ってみれば気を込めて戦う為の物で、初代なんちゃってシルバースキンが常に防御の為に気を流し続けるのに対して第二弾は瞬間的に気を手甲や脛当てに送り込み攻撃力や跳躍力を上げる物だ。

因みになんちゃってシルバースキン(攻)のデザインはシルバースキンアナザータイプだったりする。

 

 

「しかし……涼州に入っていきなり奇襲とは思いやられるな」

「奴さん、奇襲に馴れとったわ。粘らずに一撃与えてから即離脱。しかも動きが速いからこっちの立て直しが済む前にもう一度来る。苦労するでホンマ」

 

 

俺と霞はやれやれと肩を竦める。そしてその予想通り俺達は数日奇襲され続ける日々を送る事となる。

 

 

 




『流星ブラボー脚』
キャプテンブラボーの13の技の一つ。十メートル近く飛び上がり、電柱を地面にめり込ませるほどの威力の飛び蹴りを放つ。ぶっちゃけライダーキック。

『シルバースキン・アナザータイプ』
普段使っている核金とは違う核金を使って発動させたシルバースキン。デザインが違うだけで性能は従来の物と同様。







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