真・恋姫†無双 北郷警備隊副長   作:残月
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第百四十四話

 

 

 

 

 

「大将も手加減なしだな……手加減があったから、この程度なのか……」

 

 

俺は先程まで大将のお説教を貰っていた。昨日、桂花が可愛かったんでハッスルしてしまったのだが、その為に昨日の段階で処理しようと思ってた書類がまんまそのままだった。

しかも大将からは『そんな可愛い桂花を独占とは狡いわね』と言われた。うん、あの目はマジだった。

そんな訳で俺は数日間、書類仕事に忙殺される事となった。しかし、忙しくなるのはこれからだと、その時の俺には知るよしもなかった。

 

それは劉備の領から戻った間者の報告で判明した現在の劉備の状況だ。劉備は周囲の諸侯を取り込んでいるらしい。中には先日戦った馬超も混ざってるらしいが。

 

 

「これで劉備の所には黄忠、厳顔、魏延と言った主要な将が劉備に降ったと」

「黄忠も……?」

「ああ……そうか」

「黄忠がどうかしたの一刀?純一も何かあるの?」

 

 

秋蘭の報告の中で聞いた武将の名に反応した一刀と俺。忘れてたけど黄忠もそりゃ居るよな。

 

 

「確かに黄忠は弓の名手として名高いが……他の厳顔と比べて、殊に警戒すべき相手でもないぞ?」

「いや、何でもない。続けてくれ」

「少し聞いた名前だったから気になったってだけでな」

 

 

一刀も俺も会議の続きを促した。三国志の知識がうろ覚えの俺でも覚えてる。関羽、張飛、趙雲、馬超、黄忠……これで劉備の所には五虎将が揃った事になる。

この五人が揃った劉備は相当の脅威ってのは俺でも覚えてる。どうするべきかな……あんまり三国志の事を覚えてないから中途半端な情報はかえって混乱を招きそうだし……

 

 

「ちょっと純一、聞いてるの?」

「え、あ……」

 

 

大将の声にふと回りを見渡せば、その場の視線が俺に注がれていた。

 

 

「あー……すまない。少し考え事にのめり込み過ぎた」

「まったく……黄忠の事でも考えてたの?人妻で色気が凄いらしいじゃない」

 

 

俺が素直に謝罪をすると大将から、とんでも発言が飛び出した。

 

 

「ほう……秋月は人妻が好みか?」

「いや、今のは大将のデマだから」

 

 

華雄がジト目で俺を睨むが俺はサラリと避ける。黄忠がどんな女性なのかは気になったが。

 

 

「話を聞いてなかった秋月にも簡単に説明すると暫くは静観よ。劉備、孫策の二面作戦となるわ。だから警備隊の方にも力を入れて新兵を鍛えなさい!」

「わーはっよ」

 

 

桂花に頬をつねられながら返事をする。後で詳細を聞き直さないとな。

 

一先ず軍義も終わり、午後の訓練へ。本来なら俺も大河を連れて修行を行うのだが今回は違った。

先程まで軍義を聞いてなかった罰として秋蘭の偵察任務への同行を言い渡された。その話を聞いてから俺は秋蘭と合流して流琉を探す。

 

 

「ま、偵察ならいいさ。最近、書類仕事で外に出てなかったから丁度良い」

「やれやれ……頼もしいのか図太いのか」

 

 

俺の態度に秋蘭は呆れ気味だった。そう言うなよ、体を動かしたいんだからさ。

 

 

「っと……そう言えば偵察の行き先を聞いてなかったな」

「そうだったな。行き先は定軍山だ」

 

 

定軍山か。なんかどっかで聞いた気がするけど……なんだったかな?

 

 

 

 








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