真・恋姫†無双 北郷警備隊副長   作:残月

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お待たせしてすいません。書いてはいたのですが区切りが難しくて中々、投稿が出来ませんでした。
短めです。


第二百十七話

大将と劉備の一騎討ちを俺達は見ていた。その光景に全ての部隊が戦いを止めて、その決闘に釘付けとなっていた。

 

 

「大河……目を反らすなよ。これは俺達が目を反らしちゃいけない戦いだ」

「………押忍」

 

 

俺は煙管に火を灯して紫煙を吐きながら大河と共に大将と劉備の戦いを見ている。大河は左腕を応急でだが手当てをしている。後でしっかりと医者に診せねーとな。

そんな事を思いつつも俺は大河を連れてゆっくりと大将と劉備が戦っている場所へと移動する。その動きは俺だけではなく他の将や兵士達も大将と劉備を囲むように輪を作りながら歩み寄っていく。

 

 

 

「純一さん!」

「ちょっと、アンタ!大丈夫なのっ!?」

 

 

そんな風に歩いていたら一刀と桂花がやってくる。良かった、二人は怪我をした様子は無さそうだ。桂花は来るなり、ボロボロになった右手を見て動揺している。超光波の影響が凄まじかったからなぁ……

 

 

「大丈夫だよ。馬超と馬岱と甘寧を相手に戦った後に胡軫と戦っただけだ」

「それ、絶対に大丈夫じゃないラインナップですよね!?」

 

 

俺の発言に一刀が驚愕する。自分で言ってなんだが、よく無事だったな俺。

 

 

 

「もう……馬鹿なんだから。それで、馬超達を討ち取ったの?」

「いや、行動不能にしてから放置してきたよ。もう動けそうにない位に気を叩き込んだからな」

 

 

 

桂花は俺の右手を見ながら馬鹿と言う。最早、お決まりな流れだな。すると、桂花はジト目で俺を睨んでいた。

 

 

「いやらしい事をしたんじゃないでしょうね?」

「戦の最中に、いやらしい事が出来る余裕がある程の強さを持てたなら良いなぁ……死に物狂いで戦ったさ」

 

 

先程、胡軫相手にしてる時に大河にセクハラしたとは言えんな。

 

 

「行動不能にしてから放置って大丈夫だったんですか?」

「回りには蜀の兵士もいたし、助け出されてるだろ。甘寧は………多分、大丈夫だろう」

 

 

行動不能に陥らせた馬超と馬岱は兎も角、甘寧は服を破いた後に俺の服を着させてから気絶させたから……あれ、言葉にするとかなり危ない気がするんだが……

 

 

「アンタ……甘寧に何したの?」

「純一さん……何かありましたね?」

「まあ、少々のトラブルはあった。気絶させた甘寧は寝かせてきただけだ」

 

 

トラブルと言うか、TO loveるはあったけど。気絶させた甘寧を安全に寝かせただけなのは間違いない。

 

 

「確かに……俺の心の中でも知性の神が『構わない』と残虐の神が『やっちまいな』と言い争ってはいたが……」

「どっちにしても同じでしょう。つーか、善の心無いのかアンタ」

 

 

 

俺の発言に一刀のツッコミが入る。本当に容赦なくなった上にマニアックなボケにツッコミを入れられるとか凄いな。なんて感心していたら大将と劉備の戦いに決着が着きそうだった。

 




『知性の神』
キン肉マンの世界における神の一人で、邪悪五神と呼ばれる存在。貧乏超人フェニックスマンに力を貸し、キン肉マンスーパーフェニックスとして生まれ変わらせる。新シリーズではサタン以下黒幕の企みを防ぐ為に辺境の惑星に住んでいたフェニックスマンを再び、キン肉マンスーパーフェニックスにさせる等、邪悪神ながらこの世の為に動いていた。

『残虐の神』
キン肉マンの世界における神の一人で、邪悪五神と呼ばれる存在。兵士超人ソルジャーマンに力を貸し、キン肉マンソルジャーとして生まれ変わらせる…が、王位争奪サバイバルマッチに乱入したキン肉アタルにソルジャーマンを倒され、王位争奪戦から脱落し、裏方に回る事となった。新シリーズではキン肉アタルにソルジャーマンを倒した責任を取れと後始末を任じた。

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