真・恋姫†無双 北郷警備隊副長   作:残月
<< 前の話 次の話 >>

46 / 178
第四十六話

 

 

 

 

関羽達を見送った後に事情を聴く事に。やはり箱入り娘さんは董卓で三つ編み眼鏡ちゃんは軍師の賈駆だった。

この場には董卓、賈駆、呂布、華雄と董卓軍のトップが揃ってる。一刀の話では張遼は魏の陣営に居て今後は魏の武将になるとの事。ならば董卓達も匿えるのでは?と言う話の流れになったのだが……

 

 

「それは……出来ません。私達の為に戦ってくれた皆さんを放って私だけ逃げるなんて……」

「でも賈駆さんも呂布さんも華雄さんも貴女が死ぬのを望んでる訳じゃ……」

 

 

現在、説得は凪達に任せていた何故かと言えば……

 

 

『アンタ等、あの種馬兄弟!?月に近寄らないで!』

『へ、へぅ……』

『先程の包容も凄かった……あれが種馬の実力か……』

 

 

警戒心バリバリの賈駆に顔を真っ赤にしている董卓。更に華雄は先程の事を思い出してるのか俺から少し距離を取っていた。うん、泣きそうになる。

 

 

「と言うかここで議論しても最終的な決断は大将なんだよな」

「そうですよね……華琳がなんて言うか……」

 

 

俺と一刀は離れた位置で話をしていた。なんやかんやと言っても最終的な決断は大将だし、大将にお願いしに行くにしても董卓自身が納得してない。これは難しいか?

 

 

「そ、その秋月……どうにか董卓様を説得できないか?ほら、汜水関で私や胡軫にしたみたいな知恵で」

「悪知恵を働かせようにもなぁ……そういや、胡軫はどうしたんだ?陳宮も居ないみたいだし」

「胡軫は虎牢関の戦いから姿が見えなくなった。ねねは恋がお願い事をした」

 

 

華雄が俺にどうにか説得できないかと聞いてくるが流石になぁ……と言うか顔を赤くしてモジモジしないで可愛いから。姿が見えない二人も気になったのだが呂布が教えてくれた。陳宮は兎も角、胡軫は行方知らずか……

 

 

「ちょっと、アンタ達も何か言いなさいよ!」

「自分で俺達をつま弾きしといて言うわーこの子……」

 

 

董卓の説得が難航しているのか賈駆が俺達を呼ぶ。最初からそうしてくれよ。

うーん、とりあえず思い付いた所から話してみるか。

 

 

「んー……董卓さんや。董卓が俺達の陣営に来てくれれば賈駆、華雄、呂布、陳宮を救える事が出来る。それに張遼も既に居るから皆と再会できるぞ」

「皆を救える……」

 

 

お、少し効いたか?ならばこのまま推し進めるか。

 

 

「それにまだ抵抗を続けてる兵士達も華雄が説得する、そうだよな?」

「ん……ああ!私が声を掛ければ兵士達は戦闘を止めてくれる筈だ!」

「猪武者の割には兵士からの信頼は厚いからねアンタ……」

 

 

俺が華雄に水を向けると華雄は突然の事態に驚いたが頷いてくれた。更に賈駆の一言もそれを後押しする発言だ。今の一言で軍師としてどれだけ苦労したかと込められた言葉だった気もするが。

 

 

「で、でも私は……私のせいで死なせてしまった人達を差し置いて逃げるなんて出来ません!私はやはり非道で冷血なんです!」

 

 

話はしたけど董卓の意思は固そうだ……まいったな。多分、自分が原因で戦が起きて人を死なせてしまったと罪悪感の方が強いんだろう。

 

 

「御使い様、秋月さん……」

「ゆ、月?」

 

 

なんて考えていると董卓は懐から小刀を取り出すと自分の喉元に突きつけた。って、ちょっとお待ちなさい!

 

 

「私の首を差し出します……お願いですから詠ちゃん達は助けてください」

「月、駄目っ!」

 

 

董卓の願いに賈駆が叫ぶ。こんな良い子を死なせちゃ駄目だと思った俺は夢中で董卓に手を伸ばした。

それと同時にザシュッと刃物で肉を切る音だけが聞こえた。








※この小説はログインせずに感想を書き込むことが可能です。ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に
感想を投稿する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。