真・恋姫†無双 北郷警備隊副長   作:残月
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第五十一話

何もする事がないと考え事の時間が増えるのは仕方の無い事だと思う。警邏は華雄がメインで動くし、書類仕事は詠がやる。身の回りは月が全てやってくれる。

休みが出来たと思えば嬉しい限りだが女の子に働かせて俺だけ休んでるってのは悲しい気分だ。

 

一方の一刀は警備隊の隊長として……いや、それ以外の件でも忙しいんだろう。

思えば先日は大将、春蘭や秋蘭に付き合って買い物したらしいが回った店の数が凄かった。20件近くの店を回りきって様々な服や小物を買ったらしい。女性の買い物は大変なんだな……と思ったが半分は視察染みたものだったとか。しかも一刀は大将の下着選びをさせられたとか言ってた。

…………大将も一刀をからかってる部分が多い。なんやかんやと無理難題や男にとってハードルの高いことを要求する。それに慌てる一刀を見て楽しんでいる。愉悦神父か。

春蘭、秋蘭の両名も一刀と親しい。大将を共に支えると誓ったらしいがそれ以上の感情があるとみた。

 

栄華や華侖も一刀と仲良さげに話しているのを良く見る。華侖の場合、何かをやらかして一緒に怒られてるパターンが多い気もするが……栄華の場合だと仕事の話や天の国の話が殆どか?でも若干、男嫌いの気があった栄華が一刀と仲良くしているのは驚いた。先日も『一刀さんから聞きましたが秋月さんは……』と言っていたが話の導入から一刀の話だし、本人も気付いているのか呼び方が『北郷さん』から『一刀さん』になっていた。これは後々の展開が楽しみだな。

 

チビッ子三人組も一刀と良く遊んでる。季衣、流琉、香風は一刀を『お兄ちゃん』と慕っている。まあ、まだまだ子供だなぁ…………と思う反面、背伸びが微笑ましい。

 

最近、軍に入ったばかりの恋やねねも同様かな?一刀の非番の日とかピッタリと一刀に付いて回ってるみたいだし。大将にも『純一に懐いていたのに意外だわ』と言われたが恋はどちらかと言えば餌付けに近く、ねねは……なんか俺を父親として見ている節がある。ぶっちゃければ恋とねねは揃って『父親に甘える娘』みたいな感じで俺と接している感がある。その事を大将に話したら納得したと言う笑みと共に『少し間違ってるわよ』と言われた。

 

天和、地和、人和は言わずともって所だな。振り回されてる感じだが三人とも一刀以外のマネージャーはいらないって言ってるみたいだし。

 

次に霞だがアッサリと魏に馴染んでいた。元々の気質もあるのだろうが誰とでも仲良くしていて、俺も何度か飲みに誘われた。でも今、手がこんなんで月達が許してくれなかった為に未だに飲みに行けてない。まあ、そんな中で一刀と飲む機会があった一刀は霞と飲んで意気投合していた。その日の夜に真桜が『隊長が仕事サボって姐さんと飲んでたわ』と言っていた。おおかた誘われて、なし崩しに飲んで遅刻したな一刀。

 

次に凪と沙和だが一刀に随分と入れ込んでいる……と言うか、沙和は警備隊の仕事で一刀から教えられた事がハマったのか順当な仕事ぶりだった。『某国海兵隊式指導』をするとは思わなかったが……

一方の凪は最初から一刀を慕っていた気がする。最初は上司。次に尊敬。更に親しみと次々に一刀に当てられたって所か。多分、一刀を慕ってると言う面では一番は凪だろう。

 

それにしても一夫多妻が当たり前の時代とは言っても魏の曹操と良い関係になるって……一刀、凄いな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆side一刀◇◆

 

 

 

 

反董卓連合の戦いから数週間。兎に角、忙しかった。俺の仕事の補佐をしてくれていた純一さんが怪我で仕事から離れた事がこんなにも影響するなんて。

今、純一さんは怪我を治す傍ら、月、詠、華雄に自身の仕事を教えていた。これは怪我をした純一さんの代わりをしてもらう為の処置らしく。華琳曰く『純一は療養させようにも勝手に怪我をしていくから止める存在が必要になるわ。月達が懇願すれば無理はしないでしょ』との事。

 

それを踏まえても……純一さんは常々凄い人だと思い知らされる。反董卓連合でも孫策、関羽と共に戦い友好を築いていた。

そして本来の歴史なら反董卓連合で死んでしまう武将を何人も助けた。更に月、詠が純一さんのメイドになった……男のロマンを叶えましたね純一さん。月と詠はそれぞれ違う形で純一さんの手助けをしてるけど……月は純粋なメイド。詠は敏腕秘書って感じに見える。

 

華雄も純一さんの仕事を手伝っている。主に手を怪我した純一さんの代わりに警邏をしている。最初は不安だったけど凪みたいに真面目なタイプみたいだ。でも霞は華雄に元気がないと言っていた。それなりに長い付き合いだけど、あんなに大人しい華雄は始めて見たって言ってたけど……時折、純一さんを見る華雄の目が乙女だった。月達を保護した時に純一さんが華雄を抱き締めたけど、その影響もあるんだろうなぁ。

 

他の陣営も言うなら袁紹の所の武将、顔良さんとも仲が良さそうに見えた。本人曰く『苦労人としてのシンパシーを感じた』って言ってたけど……あの人、鼻の下伸ばしてたし。でもあの『彼女にしたい素朴で家庭的な子』って感じだからわかる。

 

真桜は割りと素直に純一さんが好きだと言っている。自分の気持ちに気付いたら止まれなくなった。からくり方面でも気が合うし、仲の良い兄妹にも見える。最近で無遠慮にあの胸を純一さんに押し付けてる。正直かなり羨ましい。

 

最後に桂花……アイツは何故、あそこまで純一さんに素直にならないのだろうと本気で思う。まだ純一さんに真名を預けてないみたいだし。『私が男に真名を許すわけ無いでしょ!アンタは華琳様にも言われたから本っ……………当に嫌だけど特例よ!』と言っていた。桂花が純一さんの事を意識してるの他の皆にもバレバレなのに……

 

華琳は『あら、微笑ましいじゃない。それに桂花は素直じゃないだけよ。寧ろあの状態から素直になった時を思うと……楽しいじゃない』と言っていた。当人同士に任せろと言いたいのだろうけど、その過程を見て楽しんでいるのは良くわかった。

 

純一さんの事だから、その辺りは上手くするんだろうなぁ……なんて思っていたのだが……

次の日、純一さんが再度、右手を負傷したと警備隊に報告が上がった。その連絡をしたのは……桂花だった。

 








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