真・恋姫†無双 北郷警備隊副長   作:残月
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第六十八話

◆◇sid桂花◇◆

 

 

その日は……朝から戦場だった。

 

 

「桂花……お前は秋月を好いているのか?」

「ぶふっ!?」

 

 

警備隊の事もあり、秋月、北郷、華雄と会議をしていた私だけど華琳様に呼ばれて秋月と北郷が居なくなってから華雄が妙な事を口走った。私は飲んでいた、お茶を思わず吹いてしまう。

 

 

「あ、あんた……急に何をとち狂った事、聞くのよ!?」

「なんだ違うのか?」

 

 

私が叫ぶが華雄はサラリと聞き流す様に返してくる。本当に反董卓連合の時とは別人ね。

 

 

「あ、あのねぇ……私は男なんか大っ嫌いなのよ!まして秋月なんて会った時から私に害を成す疫病神よ!」

「ほぅ?ならば私が秋月と恋仲になっても、桂花には不都合はないのだな?」

 

 

何よ、急に……別に秋月が誰と一緒になったって私は……

 

 

「ふむ……ならば今日の夜にでも秋月を誘うとするか。そのまま酒に誘って……」

「勝手にすれば?私よりも胸があるんだから秋月も喜ぶんじゃないの?」

 

 

勝手にしなさいよ。それに秋月もきっと華雄の方が良いと言う筈……私みたいに可愛いげがない女なんて……

 

 

「桂花………それは嫌みか?私は確かに桂花よりも胸はあるが全体的に筋肉質だ。お前の様に柔らかな女らしい体ではない」

「あんたこそ、嫌み?出るとこ出て、引っ込むところが引っ込んでるなんて羨ましいんだけど」

 

 

華雄の発言にイラッと来た。何よ……胸があって、腰が細くて、足がスラッとしてるなんて反則よ。華琳様は別格だけどね。

 

 

「私からしてみれば普段の桂花が嫌みだがな。普段から秋月と共にいる機会が長いし、何よりも桂花と話している時の秋月は何処か、安らかな気を放っているぞ」

「はん、当然よ。あいつの面倒を誰が最初に見たと思ってるの?」

 

 

そうよ、私があの馬鹿の……って何で、こんな話になってるのかしら……華雄に、あの馬鹿を取られると思うと……こう、胸の辺りがモヤモヤと……

 

 

「そうか……だが、私が奴と恋仲になれば、それも私のものだがな」

「………勝手ばかり言ってるんじゃないわよ!あの馬鹿は私が……」

 

 

そう嫌だ……あの馬鹿が……

 

 

「ただいまー」

「…………おかえり」

 

 

私の思考を止めたのは私と華雄の対立の原因本人だった。

呑気にヘラヘラとコイツは……

 

 

「ん……何、この雰囲気?」

「桂花……勝負は夜だ。勝った方が夜、秋月と共に過ごす」

「わかった……でも私が勝つわよ」

 

 

私と華雄は睨み合う。事情を知らない秋月はオロオロと私と華雄を見比べていた。

 

 

 

 

そして夜になり、夕食の時間。秋月は城の外で夕食を食べさせている。

私と華雄は城の食堂で席を挟んで睨みあっていた。

そして私と華雄の間に居るのは霞と流琉。

 

 

「ほな、呑み比べ勝負開始や。審判はウチが勤めるわ」

「あ、あの……無理はしないで下さいね」

 

 

そう、私と華雄は呑み比べで勝負する事になった。武では華雄が有利だし、知では私が有利だ。

勝負を公平にする為にお酒の呑み比べ勝負となってしまった。と言うか審判が一番の飲んべえって大丈夫なのかしら?まあ、流琉も居るし大丈夫よね。

それに私も華雄も明日は非番だから酔いつぶれても問題ないし……いや、問題有るわね。酔いつぶれたら、華雄の勝ちになってしまうから。

 

 

「ほな、呑み比べ開始や!あ、流琉。おつまみ、よろしゅう」

「はーい」

 

 

霞に頼まれて早速、ツマミを作りに行く流琉。本当に審判する気、あるのかしら?

 

 

 








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