真・恋姫†無双 北郷警備隊副長   作:残月
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第七十七話

 

 

 

 

「うーむ……どうしたものかな……」

「副長、どないしたん?難しい顔して」

 

 

俺がある悩みを考えていると真桜が話し掛けてきた。後ろには一刀、凪、沙和と一緒に居る。

 

 

「あー、わかったの。桂花のご機嫌をどうやってとるか悩んでるの!」

「そっちは後で土下座してくるさ」

「土下座じゃないとしたら、何を悩んでるんですか?」

「いえ、隊長と副長はその流れに慣れすぎです」

 

 

沙和は機嫌の悪い桂花のご機嫌とりと勘違いした様だが違う。あの後、稟の報告から俺と劉備のやり取りを聞いた桂花の機嫌が急降下したのだ。まあ、そっちは後で土下座してくるとして。

一刀の質問も尤もだが凪のツッコミも当たってる。最近、この流れに慣れてきてる自分が怖いわ。

 

 

「うむ……悩みなんだがな。大河の修行をどうしようかと思ってな……」

「大河の……修行ですか?」

 

 

俺の言葉に凪が聞き返してくる。大河を弟子にした俺だが、どんな修行をするか悩みっぱなしなんだよ。

 

 

「でも大河って副長より強いやろ」

「それが一番の悩みの種だ」

 

 

そう……大河は素で俺より強い。でも大河は俺の弟子になりたいと強く志願した。そして俺が師匠となった訳だが自分より強い弟子に何を教えろと?

大河は武器を持たない拳や蹴りで戦う俺と同じタイプだが、一撃は大河の方が重いし、素早さも大河の方が速い。

俺が大河に勝ってるのは身長や体格の差から出るリーチの違いくらいだ。後は気による攻撃。となれば大河に教えるのは『気』による戦いかと言われればそうじゃない。何故ならば。

 

 

「ふくちょーが大河に気を教えたら大河も『アッー!』ってなるの」

「俺が技を失敗する前提で話を進めるな」

 

 

沙和の言葉に反論したいが七割くらいの確率で失敗してるから否定もしきれん。それと、その叫びは意味合い変わってくるからな?

 

 

「そうだな……亀の甲羅背負って走らせたり、『亀』と書いた石を遠くに投げて拾わせてくるか?」

「それは亀仙流の修行ですよね?」

「天の国の修行方法ですか?」

 

 

俺がふと漏らした一言に一刀のツッコミが入る。凪は天の国の修行が気になる様子。

 

 

「だったら……魏の武将数人でタコ殴りにするとか」

「それ、ライダーリンチですよね?下手をすれば再起不能ですよ」

 

 

ある意味、最恐の特訓法だ。世界を救ったライダー七人からの集団リンチ。

 

 

「まあ……大河が帰ってくるまでには考えとくか」

「ああー……今、大河って華雄と一緒なんでしたっけ?」

 

 

そう、一刀の言葉通り大河は今、華雄と行動している。それと言うのも劉備達を追ってきた袁紹軍を追い返す役目を華雄が率先して受けて、大河は実戦経験が必要と大将から指示を受け、今はここに居ないのだ。

今回は追い返すだけなので、それが終われば態勢を整えて袁紹、袁術の両軍を相手にする事になる。

袁家は馬鹿だが名家で大陸の多くを支配する。しかも袁術は反董卓連合の時に世話になった孫策率いる軍も居る。油断は出来ないな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

因みに大河に技を教える為に俺も新技開発として『龍炎拳』を試したら、地面が少し抉れた程度で終わった。泣ける。




『亀仙流修行』
重い亀の甲羅を背負って牛乳配達をしたり、土木作業をこなして、亀と書かれた石を崖から落として、それを取りに行くなどの修行を行い、基礎体力を異常な程に鍛える。

『ライダーリンチ』
歴代のライダーがスカイライダーに施した特訓。七人のライダーがスカイライダーをタコ殴りにした後に、それぞれの技を叩き込み、最後に七人のライダーキックで終わらせる一種の集団リンチ。これに耐えたスカイライダーは凄まじいパワーアップを遂げた。

『龍炎拳』
ジャングルの王者ターちゃんに出てくる技。手に気を纏わせ、手刀と共に大地を切り裂く技。







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