真・恋姫†無双 北郷警備隊副長   作:残月
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第八十一話

さて、対袁紹&袁術軍との戦いが始まりました。

開戦はやはり舌戦。まあ大将にアッサリと言い負かされた袁紹が引っ込むと戦は始まった。

 

 

「純一さん、遠くでバゴーンとかドゴーンって轟音が鳴り響いてるんですが……」

「そーだなー……」

 

 

俺と一刀は高台の上から戦場を見ていた。超圧倒的な戦いに少し引くくらいだ。

真桜が作成した遠石機。大岩を大量に飛ばす兵器に袁紹軍は士気をゴッソリと落とされて、更に春蘭・恋を先頭に武将の突撃を食らう。

袁紹軍は数の上では圧倒的に多いが逆を言えば数だけだ。厳しい訓練に耐え抜いた魏の精鋭相手では歯が立たないだろう。

 

 

「敵ながら……春蘭や恋の相手をする袁紹軍に同情します」

「俺等からすれば人間サイズの光の巨人を相手にするよーなもんだしな」

 

 

恋は巨大化でもしたら光の巨人と渡り合えるのでは?と最近マジに思うようになってきた。昨日も俺が試しに放ったアバンストラッシュAを何事もなかったかの様に方天戟の一撃で、かき消された。恋にとって俺のアバンストラッシュは、そよ風レベルだったと判明すると泣ける。

それは兎も角、俺が戦場を見ながら煙管を吸っていると華雄が俺の所まで来た。やはり来たか。

 

 

「あ、秋月……私も」

「駄目。俺等は遠石機の護衛と戦場の後詰め。こっちから打って出るのは今回は無し」

 

 

俺は華雄が全部言い切る前に華雄の動きを制した。相手が袁家だし出たいのはわかるが駄目なものは駄目。ったく……大将も華雄を押さえとけとか結構な無茶ぶりだ。

 

 

「で、でも師匠。皆が戦ってるのに自分達は何もしないのは、もどかしいッス」

「何もしないんじゃなくて何かあった時に動くのが俺等だ。それに大河はこれが初陣だろ。焦る気持ちもわかるが落ち着け。戦場を見通すのも勉強だと思え」

 

 

初陣に焦る大河を落ち着かせる。大将から大河には戦場の空気を味会わせる様にと言われてたけど、こりゃ大変だわ。

そうして二人を押さえつつ戦場の動きを逐一見ていたのだが既に勝敗は決していた。

以前にも話した事だが袁紹&袁術の軍勢は兵士は多いが武将が少ない。今も戦場の動きの報告を聞いていたが顔良、文醜の部隊以外は敗走を始めている。田豊が指示を出して戦線を崩壊しない様にはしているのだろうが最早、時間の問題か。

 

 

「副長、一部の戦場に動きが。既に敗走を始めた袁紹軍ですが強い武将が我等の動きを塞き止めています。如何いたしましょう?」

「敗走の殿か?いや……それとも此方の一角を崩しに来たか……」

 

 

などと思っていたら伝令が来た。敗走している部隊を援護しているのか?それと囮として動きに来ているのだろうか?伝令を伝えに来た兵士にその武将が誰なのか聞こうと思ったら再度、伝令が来た。

 

 

「報告します。敵の一部が此方に向かってきています!旗の文字から敵武将は顔良かと!」

 

 

顔良か……反董卓連合の頃の印象を考えると兵士の為に囮になりに来たか、貧乏クジを引かされたか……まあ、どっちかだろうな。どの道、放っておく訳にはいかないか。

 

 

 

 




『アバンストラッシュA』
ダイの大冒険の代表格の技。アバンストラッシュにも二種類存在して此方は闘気を衝撃波のように飛ばして攻撃するタイプの撃ち方。威力が控えめな反面、離れた敵を攻撃できる上に連射が効く。
通称アバンストラッシュアロー





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