べるぜバブ 石矢魔最強の不良教師 作:コッコ
体育館では竜崎が予約を取って練習を開始する筈だったが何故か邦枝と古市、烈怒帝瑠の三名と阿部、下川、MK5がいて他はいなかった。男鹿は一様来てはいるが寝転がって寝ている始末である。
「おいおい・・・いきなりサボりか彼奴らは」
竜崎は呆れながら溜め息をついた。竜崎は相手は六騎生で幸が監督をしている以上はすぐにでも経験を積ませたいのだ。だが、喧嘩をしてこの事態を作った殆どのメンバーがサボったのだ。
「どうにか彼奴らのやる気を出さないと・・・」
「はい・・・」
竜崎の言葉に同意する邦枝。その後、パー子こと花澤が胸を見せればと言ったがすぐに首を絞められて却下される。そこへあの転校生のヒルダがやって来る。
「やる気を出せば良いのだろ?私に任せてもらおうか」
「できるのか?」
「あぁ、勝算はある」
「・・・分かった。サボった奴等は任せたぞ。後の奴等は練習だ!」
竜崎はこの場にいる生徒にバレーの練習を開始する。邦枝が筆頭で教えているので大丈夫だと思われたが先の期末テストの結果を出した石矢魔の生徒だと言う事をこの時の竜崎は失念していた。練習をいざ始めるとバレーをバスケか何かと思っていたのかドリブルしたりサッカーみたいな事をし始めた。
「駄目だこりゃ・・・」
竜崎は今のうちに他の就職先を探そうかと考え始める。結局、まともな練習も出来ずに夕方を迎えてしまい一先ず生徒を帰らせる。竜崎は職員室でバレーでのホーメーションや練習方法等の案を考えていたがサボった連中がいないので良い方法が思い付かずにいた。
「はぁ・・・」
今日の練習はかなり災厄な結果で終わってしまいどうするべきか竜崎は深く悩む。
「幸の事だし生半可な練習じゃないだろうな。そうなるとやはり彼奴らがいないと不利か」
竜崎は神埼、姫川、男鹿、東条、夏目、邦枝による精鋭で固めるチームを想像した。
「・・・何か男鹿と東条辺りがバスケとかしそうだな」
竜崎はまた溜め息をつく。あのヒルダが彼奴らのやる気を出せなければ全て終わる。竜崎は不安を持ちつつ明日を迎えた。竜崎が邦枝達を引き連れて来ると男鹿達がかなりやる気を出して練習をしていた。
「うそ・・・」
「ヒルダすげぇな・・・」
「おせぇぞ!練習は始まってんだぞ!!」
唖然とする竜崎達に姫川が怒鳴る。竜崎は取り合えず体育館のベンチに座っているヒルダの元へ行く。
「お前、何したんだ?」
「奴等がやる気を出すように仕向けた。それだけだ」
ヒルダはそう言うと微笑む。竜崎は微笑みを浮かべるヒルダが少し怖いと感じたのは余談では無い。