べるぜバブ 石矢魔最強の不良教師 作:コッコ
「んじゃぁ、今日はここまだ」
チャイムが鳴り生徒は帰っていく。竜崎は出席票を持って外を出るとこちらを見ている視線を感じてその場所を見た。
「誰だ」
「み、見つかった!?」
髪を金髪に染めた生徒が慌てて逃げ出そうとしているのを竜崎はそうはさせないとばかりにすぐに迫って後ろの襟を掴む。
「何で逃げるだよ。何か用があるなら言えば良いだろうし」
「い、いやその・・・」
生徒が返答に困っており竜崎は溜め息をついて襟を離した。
「ここは一般の生徒は来ては行けないんだぞ。知らなかったのなら今すぐに帰れ」
「ち、ちょっと待ってください!俺は是非一目見たい人がいるんです!」
「そいつは誰だよ?」
「あー!黒宮先生がカズくんを苛めてる!」
竜崎が生徒を問い詰めていると今度は黒髪のツインテールをした女子生徒が現れた。
「苛めてないから。それよりここへ来たからには問題だ。二人の名前とここへ来た理由を言え」
「・・・俺は山村和也です。不良に憧れて一目見ようと」
「私は藤崎梓だよ!カズくんを追いかけてきたらここへ来たんだよ」
二人の言葉に竜崎はまた溜め息をついた。この二人は恐れ知らずかと密かに思った時、どうやら男鹿達が出て行った様で声が聞こえた。
「あ、あれが伝説の男鹿辰巳!一年生にして石矢魔高校を纏めあげた!!」
「いや確かに天辺とか取ってたけど・・・」
「行くぞ梓!」
「はーい!」
「ちょッ!待てや!!」
竜崎は男鹿達を追いかけて走り出した二人を追いかける事になってしまった。そして現在、三人は男鹿達を尾行していた。
「むう、見ろあれが男鹿さんだ」
「へぇ、何かあんまり怖くないね。良いパパさんて感じ」
「まぁ、色々あったんだよ。それより尾行を止めて早く帰りな」
「よし行くぞ!」
「よしきた!」
山村はまた走り出した藤崎までもがそれに続く。竜崎は溜め息をつきながら二人に危険が無いように着いていくとスマフォで幸に連絡をいれて来たのだ。竜崎は教師足るもの生徒に危険を及ばせてはいけないと言う心情を持っている(?)からである。
「テレビの刑事物みたいで楽しいね!」
「良いから少しは緊張しろ!」
「はぁ、お守りも大変だな・・・」
三人が街中を走っていると山村と藤崎が立ち止まる。そこには東条がメモを持って立っていた。
「と、東条英虎!」
「ん?東条ここで何やってんだ?」
「おぅ、先生。この辺にジャクドナルドて言うハンバーガー屋は無かったですか?」
「あぁ、それならもうちょっと駅の方ですよ」
東条はジャクドナルドと言う所でバイトに行くようで道を聞いただけの様だ。藤崎が道を教えると礼を言って向かっていった。
「ぷはぁ、死ぬかと思った・・・」
「今の強そうだったね」
「強いに決まってるだろ。東邦神姫最強の東条英虎だぞ。」
「いやいや、東条はそこまで凶暴じゃないから・・・」
東条は確かに戦闘狂だがそこまで喧嘩を売らない。竜崎は山村に言うがどうも耳に入ってはいないようだ。
「いかん見失った!急いで追いかけるぞ!」
「合点だ!」
二人は手を繋ぎながら走っていき竜崎は青春だなと思いながら二人を追いかける。そして、一つの路地へと来た。
「ここか!うっ、ヤバ・・・」
「どうした?」
山村が覗いた路地を見てみるとそこには帝毛工業の制服を着た不良達と男鹿達が囲まれていた。
「おい二人共俺から離れるな・・・」
竜崎は咄嗟に二人を守りながら局面を見たがどうやら喧嘩になる様だ。男鹿が不良の一人に蹴りを入れて壁にめり込ませた。それを切っ掛けに不良達が男鹿に掛かって行く。
「やれやれ、本当にめんど」
竜崎が振り替えって見たのはこっそりと近づく帝毛工業の不良が二人を取り押さえようとしている場面だった。竜崎は横蹴りで不良を吹き飛ばす。
「な、何ですか!!」
「取り合えず近くにいろよ。喧嘩の邪魔になる・・・」
竜崎がそう言うと路地以外の不良が現れて取り囲まれた。一斉に掛かってくる不良を竜崎は素早い身のこなしで不良を殴り蹴りあげる。竜崎に挑んだ不良はすぐに負けて倒れていた。
「ま、まさかこいつ・・・聖石矢魔の元六騎先黒宮竜崎。何で過去の存在がこんな所に・・・・・・」
「生徒を守る為だよ」
「先生!」
竜崎が不良を倒し終えるとそこへ邦枝が傘を持って走ってきた。
「よう邦枝。もう片付いたから心配すんな」
「片付いた?」
そう言うと路地の中を見ると男鹿が不良全員を壁にめり込ませて喧嘩を終えていた。山村と藤崎は壁越しで二人を見ており山村に関してはもう何も言わないと竜崎は思った。
「おい二人共。送ってやるから帰るぞ」
「待ってください!!」
竜崎が歩きだそうとした時、山村が何を思ったのか路地から出て駅に向かおうとした男鹿に土下座していた。
「男鹿さんお願いです!この俺を弟分にしてください!!」
この言葉を聞いた竜崎はもう頭が痛くなった。