サナリィ襲撃事件から、約1年………
その間に、現与党議員の贈収賄事件が発覚する。
ガチ党はその首班グループを、ギロチンにて処刑した。
その残虐な行為は民衆に恐怖心を植え込んだと共に、反逆心も芽生えさせる。
リガ・ミリティアの前身[神聖軍事同盟]と地球連邦軍は、ガチ党が政権与党になる前に叩く必要性を感じサイド2、アメリア・コロニーに攻め込んだ。
その戦いに、レジアは巻き込まれていく…………
「コロニーの中でモビルスーツ戦なんて………何考えてんだ!!」
学校で授業を受けていたレジアは、突然のモビルスーツ戦に外に飛び出し、家に向かう道を走っていた。
クラスメイト達も心配だったが、モビルスーツ開発の技術者をしている両親の事が心配で…………何か胸騒ぎがして、居ても立っても居られなかった。
ドォォォン!!
学校の方角からの突然の爆音に、自然と校舎のある方向に目を向けたレジアの視線の先に、見慣れない大型のモビルスーツが校舎の前に仁王立ちのように立っている姿が飛び込んでくる。
そのモビルスーツは、ザンスカールのモビルスーツの攻撃から校舎を守っているようにも見えた。
「何だ………あのデカイの………小型のモビルスーツが主流になってる今更、あんな旧式のような機体…………って、あれ、ダブルゼータに似てないか?」
レジアは子供の頃、父の仕事場に遊びに行った時に映像で見た、ダブルゼータの面影を思い出す。
「いや、でも…………かなりのモデファイされてるのか…………ビームシールドが飛び回ってるようにも見えるし…………」
独り言のように呟いたレジアは、我に返ったように首を振る。
(まず家に帰って、親の無事を確認するんだ…………この不安感、何でもないって確信を持ちたい!!学校は頼むぜ!!ダブルゼータ!!)
大型のモビルスーツを勝手に伝説のガンダムと結び付け、自分を安心させたかったのかもしれない。
家への道を再び走り出すレジアの胸の鼓動は、どんどん早くなる。
自宅付近にもモビルスーツが飛び交い、警報が鳴り響く中、レジアはようやく家に辿り着く。
「母さん、親父は?」
家の外に避難していた母親を見つけ、出会えた事に胸を撫で下ろしたが、父親がいない事が気掛かりだった。
「まだ中に………新型のモビルスーツの図面………あれが無いと………」
そう言った後に、レジアの母[レイナ・アグナール]は、自らの首にかかっているダイヤモンドのペンダントを強く握りしめる。
母親の言葉を聞いたレジアは胸騒ぎが大きくなり、急いで玄関のドアを開けた。
「親父!!何もたもたしてんだ!!早くしないと、ここも危険だ!!早く出て来て!!」
レジアは、家の中に向かって大声を出した。